今は無き屋台村プロレス、伝説のレスラーは今?
ココがキニナル!
昔、屋台村プロレスに「鴨居長太郎」という伝説のレスラーがいましたが、今は何をやってるんですか?(NITROさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
便利屋業で年収1000万円を稼ぐ経営者として活躍していた!
ライター:佐賀井 大樹
プロレスラー引退後も、苦難は続く。便利屋経営者への道
レスラーとしての生活を送りつつも、健康食品関係の仕事や掃除屋業をおこなっていた當別當氏。しかし、生活は苦しく家族を養っていける程の収入を得ることは出来なかったという。子供が大きくなる姿を見て「プロレス業と会社員生活の二足のわらじは無理」と判断。2005年に憧れだった格闘家の道をあきらめ、プロレスラーの引退を決意。
引退後は掃除屋に専念するが、現実は厳しかった。掃除屋業とは、使用する薬品のノウハウなど専門的な知識や技術が必要とされる仕事だ。親方の元で修業する事もあったが、当時の當別當氏の仕事は、ほとんどが見様見まね。お客さんから「キレイになっていない」とクレームも多く、利益も思うように上がらなかったという。
「このままではいけない!もっと人が行わないような事も仕事にしていかねば」と試行錯誤の末、辿りついたのが、現在の幅広い仕事を請け負う便利屋という職業だ。当初のハウスクリーニングだけでなく、引っ越しの手伝い、リフォームなどの仕事から、家庭内のトラブル、心のお悩み相談、老人のお世話など、業務内容を大きく拡大していく。
コミュニケーション下手と大切な人脈
便利屋という仕事は、技術だけでは成り立たないようだ。5人~10人体制で臨む大掛かりな仕事などもある為、依頼内容に対応できるだけの、広い人脈が必要とされる仕事だという。ところが、当時の當別當氏はかなりの口下手。「私は、人との何気ない雑談でも、考え過ぎてしまい、反対意見を言ってしまうタイプの人間でした」と真面目な性格が裏目に出て、うまく人脈を利用する事が出来なかったそうだ。
当時の口下手だった過去を語る
「ウソも方便と言いますが、本当の事だけではなく、人を気持ちよくする事が目的の会話もあるんですよ」と、コミュニケーションの取り方は、仕事を通してお客さんが教えてくれたという。
また、ある仕事で向かったのは、お客さんの自宅がある広い敷地内。真ん中に建てられた高さ80?程の不自然なお墓が目に付いた。「以前、ペットでも飼っていらっしゃったのですか?」と當別當氏が尋ねた所「いえ、近所の不良が、私の敷地内で遊ばないように建てているだけです」との事。
うまいやり方もあるものだと、感心させられるような出来事など、お客さんとの触れ合いから、便利屋経営者としてのしなやかさを学んだそうだ。
現在の仕事は、お客さんや仲間からの紹介が受注に繋がる等、人脈で成り立っている部分が大きい。例え、一緒に仕事をする仲間の経験が乏しく、おぼつかない仕事であっても、頑張ってくれる人は大切にしていきたいという。
様々な仕事を請け負う便利屋業。中でも変わった依頼は?
現在、當別當氏が経営する便利屋の基本業務は、粗大ごみの回収だが、
「親戚の葬式を変わりに出席してほしい。」
「変わりにお墓参りに言ってほしい。」
と誰に依頼すれば良いのかわからないこと等、法律に触れない範囲内の広い業務も請け負っている。
便利屋の仕事で、汗を流す當別當氏
数ある仕事の中には、こんな依頼もある。
依頼者は、母子家庭で思春期の子供を育てる母親で、「家で暴れる子供をなんとかしてほしい」という内容。この場合、當別當氏の解決方法は至ってシンプル。連絡がある度に依頼者宅へ足を運び、ガツンと怒る!
その結果、次第に子供は、おとなしくなり、母親からの連絡も無くなっていったという。「思春期の子供は、理屈でいってもダメ。しっかりと怒る人が必要です」と語る當別當氏。
ちなみに同氏自身にも、思春期に差し掛かる娘がいるようだが、「最近、娘が生意気で口を聞いてくれません」と悩んでいたのが、やや気になるところだ。
便利屋経営者としてのお人柄
今回、取材をおこなった當別當氏の経歴は、夢を追っていた期間が長かった分、周りに与える影響は大きく、元アマチュアレスラー、そして現在ライターを職業にする私にとって、肝に銘じておきたい部分は多々あった。しかし、過去の経験や現在の仕事を話すその表情は、実に明るく柔らかいのが印象的だった。
心良く取材に応じて頂きました
収入的に厳しい時期の苦労や挫折の経験によって培ってこられたのではないかと思われる雰囲気の柔らかさ。この親しみやすさによって仲間に恵まれ、現在の安定した収入を得る仕事に繋がっているように感じた。
奥さんは言う。「主人は、昔から明るく人前でおどけるのが好きで、根っからの目立ちたがり屋。当時プロレスラーになろうか迷っていた主人には、家で悶々とされるよりは好きな事をやって欲しかった」
奥さんに支えられての紆余曲折あった経歴なのだろう。
夢を追い、経験した苦労。改めて聞いてみた!人生を楽しむコツとは?
最後に様々な経歴を経てこられた當別當氏に人生を楽しむコツを伺った。
「毎朝会社に行くのが嫌だなぁ、と思う仕事は辞めた方が良い。しかし、石の上にも3年と言うように、若い時に苦労した分は30才過ぎた時にやりがいとなって形になるのではないでしょうか」と、夢と現実の折り合いに長年向き合ってこられた方の深いお言葉。
取材も終わり、仕事に向かうようだ
「夢を追い、様々な挫折や苦労を経てきても、頑張りによっては納得できる所に辿りつける」と希望を持てる経営者の半生。駆けだしのライターとして勇気づけられる取材だった。これからも家族や仲間と共に奮闘していく當別當氏に注目していきたい。
― 終わり ―
素敵なパパさん
2011年06月14日 20時46分
年収1000万越えか~。よくがんばった!!笑
フランケン面さん
2011年06月09日 10時31分
鶴見にプロレスなんてあったことのほうが衝撃的でしたw