横浜駅周辺の津波対策を教えて!
ココがキニナル!
横浜駅周辺は海抜がかなり低いけど、津波対策はしているの?具体的な対策や避難場所などを知っておくべきだと思うのですが・・・。(ねこぼくさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
津波発生時に避難施設として協力してくれる民間施設を増やしたり、東日本大震災の教訓を反映した横浜駅改造計画を目指している
ライター:はまれぽ編集部
津波への対策
(つづき)
津波発生を知った次に確認することは、自分がいる位置の海抜。これについては、投稿にあった通り、海抜を示す看板を避難対象となる8区の街路灯など約8000ヶ所に設置しているが、自分の生活圏や行楽で訪れた場所がどのくらいの高さにあるかを認識してもらう目的がある。
海抜は50cm(端数切り下げ)刻みで設定している
市では、津波到達の可能性がある場合は、「『「遠く』でなく『高く』避難してほしい」と呼びかけている。そのために、今いる場所からどこへ避難すべきかを 示した「津波避難情報板」を設置している。現在は浸水予測区域で、かつ観光客らが多く集まる赤レンガ倉庫や山下公園など6ヶ所にしか設置されていないが、 今後10年以内に50ヶ所の設置を目指している。
赤レンガ倉庫に設置された「津波避難情報版」
避難すべき高台の方向が指示されている
そして、その避難者を受け入れる体制も整備している。想定している4.9メートルの津波はビルの2階程度の高さに相当するため、3階建て以上の公共施設や 市営住宅、民間施設を「津波避難施設」として指定。避難者の受け入れについて計162施設から協力をとり つけている。
このステッカーが目印
投稿にあった横浜駅周辺では、西口に「ハマボール イアス」や「横浜国際ホテル」「ホテルキャメロットジャパン」、東口に「日産自動車グローバル本社」など9施設がある。
横浜駅周辺及び西区の「津波避難施設」(横浜市のホームページより)
<クリックして拡大>
その上で市は横浜駅西口・東口それぞれについて「津波避難マップ」を作成し、ホームページでも公開している。
横浜駅西口「津波避難マップ」(横浜市ホームページより)
横浜駅東口「津波避難マップ」(横浜市ホームページより)
実際にわれわれが取るべき行動は?
これで津波発生から市民に対する周知の方法、避難すべき方向や場所についての対策は分かった。では、万が一、災害が起きてしまった場合にわれわれが取るべき行動についてさらに詳しく伺った。
お二人は「まずは、慌てないこと」と口をそろえる。その上で、小林担当係長は「地震発生から津波が到達するまでおよそ70分~100分を想定している。余裕をもって避難できる」と話している。
さらに今回の投稿者のように「市のホームページでも自宅の海抜を確認できるし、通勤や通学に使う生活圏や遊びに行く場所がどのくらいの高さにあるのか、日常生活のなかで少しでも意識してくれれ ば。日常生活に染み込んだ記憶や習慣が、いざという時には一番重要になる」と呼びかけている。
横浜市行政地図情報提供システム
取材を終えて
1963(昭和38)~64(昭和39)年に建築された横浜駅西口「ダイアモンド地下街」について、市は防災・安全にかかわる管理権限は持ち合わせていない。周辺には耐震基準を満たさない古いビルも多数存在するという。
あの未曾有(みぞう)の大災害から2年8ヶ月近くが経ち、被災地にはもうすぐ3度目の冬が訪れる。決して忘れることができない、忘れてはならない大惨事で あったが、いざ自分の身に置き換えると日常生活の中で自信を持って対策をしていると胸を張れる人はどれだけいるだろうか。
市では横浜駅とその周辺を「国際都市横浜の玄関口」と位置づけ、「エキサイトよこはま22 」という改造計画を実施中だ。
概要は市のホームページでも確認できる(横浜市ホームページより)
同計画には当初、津波対策に関する記載はなかったが、林文子市長は2011(平成23)年の市会本会議で「3.11(=東日本大震災)で得られた計画はきちんと反映していく」と答弁している。
行政がハード面を整備することは重要だが、それには限界がある。取材中、小林担当課長も口にしたが、自らの命を守る「自助」と近隣や地域において、市民が 助け合い、かつ支え合うことにより、災害から命を守る「共助」の精神をはぐくむことができる社会になれば、尊い命を一つでも救えるのではないか。
この取材が、自分と自分の周りの人のことを考えるきっかけになってくれればと切に願う。
―終わり―
sanntarouさん
2018年07月27日 23時36分
『市では、津波到達の可能性がある場合は、「『「遠く』でなく『高く』避難してほしい」と呼びかけている。』と言いますが、「津波避難施設(民間施設)」はどのような条件下で避難希望者を受け入れるのですか?沿岸部における津波からの避難行動は、 大地震(と感じられる)地震が発生した直後から開始するのが通常だと思います。津波が来てから避難しても遅いので。その辺の判断は主観に左右される訳ですが、指定の民間施設は警報や避難勧告がでない限り受入れはないのか?、各施設が同一条件で避難者を受け入れるのか?等の情報分かりません。その辺まで細かく
tokusannさん
2013年12月28日 13時37分
東北の津波、圧倒的な力、8兆トンの水の量短時間で影響を与えた8万平方KMの岩盤移動、瞬間に大きく動いた、東京湾にこんな水はありません4mの水深何キロ平方メーターかで水の絶対量が決まるでしょう、そんな水東京湾に有りません寧ろ倒壊、ガラスの落下対策、液状化対応が大切でしょう、やがて来ますが津波?より火災、倒壊、ガラス等の落下、回避、広域非難広場と被災者食料、飲料水、ライフライン復旧まで、被災者保護にと、思います。