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かつて横浜スタジアムで行われていた「音楽の甲子園」、ホットウェーブフェスティバルについて教えて!

ココがキニナル!

かつて横浜スタジアムで毎年開催されていたホットウェーブフェスティバルのその後が気になります。私が行った回はJUDY AND MARYがゲストでした。今後は開催されないの? (あぐねすちゃんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

1981年夏から計19回開催されて幕を閉じたが2008年第20回で一時復活。今後の開催は未定だが当時の出演者が高校生も参加できる音楽祭を企画中

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ライター:桐生 由美子

出演者たちは今?



閉幕と同時に熱が冷めてしまったバンドもいれば、ホットウェーブをきっかけにデビューをしたバンドもいる。川戸さんは1986(昭和61)年、21歳のときに、永島さんはサマーグランプリを獲得した同年、1985(昭和60)年の11月にメジャーデビューをした。

 

ふたりは2008(平成20)年、同窓会的に行われた第20回大会で再会!
 

―ホットウェーブに出演しようと思ったきっかけは何ですか?

川戸:俺は中2からバンドをやっていて、高校のときには地元のスターだった(笑)。調子に乗って高2のときに応募して出演しました。別のコンテストで優勝してデビューをする話もありましたが、ホットウェーブで賞が取れなかったことが悔しくてデビューよりも「リベンジ」することにしました。

永島:僕が出たころは、すでにホットウェーブは有名になっていました。高3になってすぐに友だちから「ボーカルやってよ」って誘われたので、「いいよ~」っていう軽いノリで引き受けました。で、グランプリ。ビックリですが、嬉しかったです!

 

とにかくホットウェーブの思い出話が止まらない2人
 

―ホットウェーブに出演したことで変わったことはありますか?

川戸:俺は不良だったので(笑)、まじめっぽい子には学校で話もしてもらえなかった。でもホットウェーブだとみんな普通に接してくれるんだよね。気付いたらスタッフとも仲良くなっていた。決勝戦で落ちてバンドのみんなで泣きながら肩を組んで帰っていくとき、それを見たスタッフが肩を絡めて慰めてくれる。そこでハートが熱くなってきちゃったんだよね。だからデビューの話よりリベンジを取った。

永島:審査員も高校生だったんで、グランプリはそのときの実力よりも「流行りモノ」がいいとされていました。流行りに敏感な高校生が選ぶから、実力だけでは勝ち抜けない。それらすべて含めて、ホットウェーブの楽しさだったと思います。

 

「リベンジを取って、判断誤ったかなって思うことも・・・、正直あるかな(笑)」と川戸さん
 

「ずっとヘラヘラして楽しんでいた」という永島さん(笑)は、今も変わらず!
 

―まったく正反対のおふたりですが、その後はどういう活動されましたか?

永島:グランプリを取った高3の11月にデビューして、すぐに「おはようスタジオ」のレギュラーをもらい、音楽というよりバラエティー番組によく出ていました。1990(平成2)年1月にいんぐりもんぐりを解散して、いんぐりもんぐりのボーカル2人で「イングリーズ」を結成。よく芸人と間違えられて、「どっちがいんぐりちゃんで、どっちがもんぐりちゃん?」って聞かれました(笑)。そして2000(平成12)年に2人も解散しました。その後は自分でコンサートを開催したり、嘉門達夫さんのツアーなどに参加させてもらったりしています。

 

グランプリ受賞後すぐにデビューが決まった永島さんと、
地道な下積みをしてデビューをした川戸さん
 

川戸:1986(昭和61)年、21歳でデビューして23歳で解散。その後、音楽をあきらめるためにアメリカに行ったけど、よけいに音楽がやりたくなっちゃって(笑)。2008(平成20)年にホットウェーブの第20回大会が開催。そこで当時の仲間と再会して「Masakazu Kawato & SPACY DUCKY」というバンドを結成、Y150(横浜開港150周年)のときに大さん橋ホールでライブをやったら、なんと3000人くらいの動員数でした。

 

初参戦のファンまでも巻き込んで盛り上がる
「Masakazu Kawato & SPACY DUCKY」のライブ
 


「今も昔も、とにかく全力で元気なライブをお届けしてます!」と永島さん
 

―今後ホットウェーブの復活はあるのでしょうか?

川戸:ホットウェーブが復活するかどうかはわかりませんが、そういうコンテストができたらいいな・・・という思いが捨てきれず、今年の7月12日に俺の地元にある戸塚公会堂で「第1回 戸塚音楽祭」を開催します。青木もスタッフとして参加し、横浜銀蝿の翔さんが発起人の1人。できれば毎年続いたホットウェーブのような音楽祭にしたいと思っています!

―2人にとってホットウェーブとは何ですか?

川戸:ホットウェーブに出たけど賞が取れなくて悔しい思いをしたことも、ほかのバンドにやきもちをやいたりしたことも、今思えばたかが高校3年間のできごと。でもあれから30年くらい経つけれど、そのときの体験がその後の人生を支えてくれている気がします。

永島:ホットウェーブは、学校では学べないことをたくさん学べる場だった。誰もが仲間になれる場だった。すごい悔しさとすごい楽しさを同時に体験できる場だった。今でもそう思っています!

 

以前はホットウェーブ発起人の事務所があり、現在は3人の“溜まり場”があるビル
 

「結局俺たち、ずっとこのビルにいるってことだな(笑)」。
ホットウェーブは出演した人にとってもスタッフにとっても、その後の人生に大きく影響しているようだった。

最後に、実際に「ホットウェーブを見に行った!」という人たちにも、当時の感想を聞いてみた。

「妹が出演することになって見に行きましたが、横浜スタジアムのまわりまで高校生だらけでした。ホットウェーブは僕にとって甲子園以上でした。最近学生時代の友だちとまたバンドを始めたので、今ホットウェーブがあったらスタッフとして協力したいですね!」(39歳/男性)
 
「僕は中学のときからホットウェーブに出るためにバンドをやっていました。でも結局予選落ち・・・。それでもバンドのメンバーと目標を持って練習できたことは、今となってはいい思い出です」(37歳/男性)

 

大人になっても音楽の甲子園をもう一度(フリー画像)
 

「当時私もバンドをやっていて、友だちが出演するので見に行きました。懐かしい! 会場が横浜スタジアムになったばかりの年で、ゲストが爆風スランプで大興奮したのを覚えています!」(46歳/女性)
 
「彼氏がホットウェーブに出るっていう友だちがうらやましくて、友だちと一緒にホットウェーブに彼氏を見つけに行きました(笑)。今は娘が高校生でバンドをやっています。ホットウェーブみたいな大会が復活すればいいのに!」(42歳/女性)。

今後ホットウェーブのような大会が復活するのであれば、大人としてサポートしたい。当時を知る人たちは、そんな気持ちになっているようだ。



取材を終えて



筆者は永島さんと同い年。高校時代は、勉強よりバンドに明け暮れる能天気な学生でした。
ある日、学校では目立たないちょっと地味な同級生が、「ホットウェーブの実行委員やっているらしい」とうわさに。その子は参加したとたん隠れた才能を発揮し、みんなから翌年の実行委員長に推薦されていたことを思い出しました。

「子どもたちが楽しんで活躍できる場を、今度はおとなになった自分たちが提供してあげたい」
 
同じ時代を生きてきた川戸さん、青木さん、永島さんの言葉が心に響きました。
 

―終わり―
 
<川戸昌和ライブ情報>
●5月31日(土) 「第83回 横浜開港記念バザー」
横浜公園ステージにて16:00~フリーライブ
公式HP http://www.kaikou-bazaar.jp/

●7月12日(土) 
第1回 戸塚音楽祭 「Rockin’ TOTSUKA 75」
出演者:翔&BLACK BIRD/Masakazu Kawato & SPACY DUCKY/ちっち
公式HP  http://www.rockin-yokohama155.com/
 

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  • いんぐりもんぐり…なつかしいです…。自分の母校の先輩で、当時の港北高校出身の有名人と言えば富田靖子さんかいんぐりもんぐり、とよく話していたものです。最近聞かなかったのでなんだか嬉しくなりました。

  • Vol.8の音響斑のスタッフとして参加しました!ここから私の音楽裏方人生が始まりました。思いきり青春だなー!!

  • 20年前、高校3年の時にホットウェーブに出場しました!私の時は、テープ審査→ライブ審査(ラジオ局)→予選(関内ホール)→決勝(横浜スタジアム)で、倍率は70倍だったと思います。「そのときの体験がその後の人生を支えてくれている気がします」私もそう思います。貴重な経験であり、大切な思い出です。戸塚音楽祭、行きます!

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