桜木町の動く歩道は太陽光発電で動かせないの?
ココがキニナル!
桜木町の動く歩道は節電のために止まってることがあるけど、太陽光発電だけで動かすことはできないの?(こうきくんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
太陽光発電で賄えるのは2割弱程度の電力のみなので、それだけでは動かすことはできない!
ライター:田中 大輔
太陽発電で動かせないの? 市庁舎を直撃
続いて、詳しい事情を聞くため、市庁舎へ。都市整備局みなとみらい21推進課の河野さんを直撃した。
河野さんによれば、発電設備が運用され始めたのは、2009(平成21)年の4月のこと。
元々、横浜博をきっかけに作られた動く歩道の屋根は、完成から20年の歳月を経て補修が必要な状態になっていた。そのため、2008(平成20)年に工事を行い、その時に太陽光発電システムが併せて設置されたのだ。
背景には、当時「CO-DO30」という呼び名で進められていた温暖化対策の取り組みがあった。環境モデル都市に認定された横浜市では、再生可能エネルギーを率先して導入しCO2の削減を目指すという意気込みがあったのだ。
河野さんも「動く歩道が止まったのは残念だった」と
さて、肝心の発電量についてうかがってみると、その性質上、天気や季節によってまちまちだが、昨年度(2010年度)1年間でおよそ6万kw(キロワット)とのこと。では、その電力で動く歩道を動かし続けることはできないのだろうか。
河野さんによれば「太陽光発電で賄えるのは2割弱程度」とのこと。
連絡橋にある4基の動く歩道にプラスして、駅と連絡橋をつなぐエスカレーターや照明、さらには前出の電光掲示板まで、アソコにある様々なモノに電気を割り振り、全体の必要量の2割弱程度を賄っているそうだ。
つまり、太陽光発電だけでは動く歩道を稼働させるだけの発電量はなく、結果、震災直後から停止、そして現在の節電運行という形をとっているわけだ。
地上からもチラリと見える発電パネル
ところで、すべてを動かすほどの発電はできないとは言え、太陽光発電は雨の日であっても、量は落ちるが発電可能な設備。つまり、動く歩道が“動かない歩道”になっていた間も電気は作られ続けていたことになる。
では、その電気は何に使っていたのだろうか。別の施設に引っ張っていって使っていたのかと思っていたのだが「実は余剰電力は売っているんです」という答え。
1kw当たり12円で東京電力が買い取ってくれるそうで、その売り上げは市の収益になる。額として高いわけではないが、捨てるよりはダンゼンお得。ましてや、電気が足りない今の状況では、二重の節電効果になっていたというわけだ。
この屋根の上が小さな発電所
takenooyaさん
2016年10月04日 17時49分
太陽発電がどれだけエネルギーとして利用できるか、実際に動く歩道だけに使って、太陽電池の重要性を体験することが、皆さんの認識に役立つと思います。足りない分を、補助することは、間違った太陽電池の認識になるように思えます。
マイクハマーさん
2015年01月01日 03時29分
こういった設備が増える事を切に願います、設置出来る場所はまだまだあるでしょう。
くらふさん
2013年08月28日 11時05分
午前0時は深夜だと思います。