「タマゾン川」化した鶴見川にはピラニアが!? ライター松宮がガチ釣りに挑戦!
ココがキニナル!
鶴見川に面倒見切れなくなった外来種の動物が捨てられていて、カミツキガメ・ピラルクー・ピラニアまでいて危険だと、釣り人から聞きました。本当にそんなタマゾン川状態なの?(はまっこ61号さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
鶴見川には6種の外来種が生息。実際に釣りをしたところ、ハゼが釣れた! カミツキガメやピラニア、ピラルクーはいない!
ライター:松宮 史佳
思わぬ人々と遭遇!
声を掛けると、皆さんは「鶴見川 綱島釣友(ちょうゆう)会(以下、釣友会)」のメンバー。思わず「おお~!」と叫ぶ松宮。実は前日、リサーチをしていたところ、「釣友会」のホームページを拝見したのだ。偶然にも皆さんにお会いできるとは思わず、びっくり!
「鶴見川では何が釣れるのか」と質問すると、「ブラックバスやコイ、アリゲーターガー(おもに北アメリカに生息する淡水魚)とか雷魚、いろいろ釣れるよ!」と教えてくれるメンバーの方々。
“アリゲーターガー”マスターの桃太郎さん
鶴見川で釣ったというアリゲーターガー
これまで釣った魚を携帯で見せてくれる佐藤さん
「ちょうど大綱橋の下で釣った」という外来種“ブルーギル”
鶴見川中流(鴨池人道橋下)で釣り上げた50cmほどのコイ(左)とセイゴ
釣り人の方が見せてくれたスグレモノ「水と緑の学校 生きもの図鑑(港北区役所総務部区政推進課)」
ここで、釣友会で「社長」と呼ばれている男性が「おーい! 釣れたよ!」と声を掛けてくれる。
「ボラは触るとにおいがつくので針をハサミで切る(by社長)」
「ボラって触るとにおいがつくんだ・・・」と初めて知る松宮&ギッシー
中には重さを計測したり(左)ハゼものさしで大きさをはかったりして調査を行う人々も
「モクズガニが獲れたから見てごらん!」と言ってくれる“一本釣りさん(仮名)”
「(モクズガニを)持ってみます!」と言うと「チャレンジャーだねー」と言われる
モズクガニは3日から5日泥抜きを行い、食べるらしい。ミソが濃厚で「とってもおいしい」んだとか!
ここで一本釣りさんに「釣り初心者なんです!」と言うと、エサの付け方から丁寧に教えてくれる。
ミミズよりも大きい「アオイソメ」をつけてくれる一本釣りさん(以下、名人)
「ミミズとどちらがいいのか」と尋ねると、「日にもよるよ」とのこと。「魚のくいつきを見てエサを変える」のがよいのかもしれない。松宮がエサをつけた時、針にミミズの体の一部を指すのが精いっぱいだった。しかし、名人は「針全体を覆うようにエサをつけている」。鮮やかな手つきに感服してしまう。
名人が竿を調整すると「一気に長くなる」
・・・やはりきちんと竿を調整できていなかったようだ。
華麗な投げ技を披露してくれる名人
「人差し指で糸を引っ掛けてたるまないようにね」と教えてくれる。
見よう見まねで投げるが、「どこか不自然」
「名人、なかなか遠くに行きません・・・」と言うと、「近くても釣れる場合があるから」アドバイス。潮の動きにより魚の動きも変化するのだろう。
・・・その後、30分ほど当たりなし。名人は「マジメにやれば釣れるから大丈夫」と励ましてくれる。
「今は潮が動いてないからなかなか釣れない(by名人)」
「魚が釣りにくくなる」という満潮まであと30分ほど。両どなりで当たりが出て「大丈夫かな」と不安に。
両どなりでハゼがヒット!
しかし、松宮はその後もまったく当たりが出ない。「これは移動した方がいいかも・・・」と大綱橋の真下へ。
意を決してミミズをつけ、仕切り直し!
「ウキを調節した方がいいですよ」とアドバイスしてくれる男性(以下、サングラスさん)
・・・なかなか釣れない。そろそろ満潮で時間切れか!? ふと、「近くても釣れる場合がある」という名人の言葉を思い出す。
「近くで釣ってみよう!」
すると・・・
あれ、竿が動かない? しまった! 「石に引っ掛けてしまったかも!」と言うと、「引いてる!」とサングラスさん。
ああっ! 何かがいる!
ハゼだ!
ミミズに比べて魚を針から外すのには大分慣れてきた
結局、この日松宮が釣ったのはハゼ1匹。外来種は釣れなかった。「娘が授業で使うのでハゼを3匹釣らなくてはならない」というお父さんに魚を提供。釣友会の方々にお礼を言い、鶴見川を立ち去った。
鶴見川にいる外来種と鶴見川の現状は?
鶴見川の水質について「国土交通省関東地方整備局」の記者発表資料を調べてみることに。
2014(平成26)年7月22日に発表された資料「平成25年関東地方一級河川の水質現状について」よると、過去10年で鶴見川(亀の子橋)のBOD値(生物化学的酸素要求量:水質汚濁の指標)でみた改善幅は3.8㎎/lで「全国2位」。つまり、「鶴見川の水質は全国的に見ても改善している」といえる。
「今後も鶴見川の水質を監視し続けていく」と「京浜河川事務所」の方が最後に語ってくれた。
取材を終えて
ギッシーと2人で「どうなるか」と思ったが、「釣り具 キャスティング」の田村さんや「釣友会」の方々に助けていただき、ハゼを釣ることができた。鶴見川ではハゼやボラなど、多様な魚が釣れると初めて知った。釣り具も2000円前後で揃えられるので気軽に楽しめると思う。鶴見川を身近に感じた一日だった。
TKSさん
2017年05月22日 01時31分
コイって外来種だったんですね。知らなかった。随分昔のことになりますが、流域にある企業が地元住民との交流で稚魚を放流していましたよ。今では、支流も含め巨大なコイが泳ぎ回っています。
mitaさん
2015年02月25日 08時17分
鶴見川に生息するの外来種について知りたくてこの記事にたどり着きましたが、「カミツキガメやピラニア、ピラルクーはいない!」のではなく、出会えなかっただけじゃないんでしょうか?また、「鶴見川にいる外来種と鶴見川の現状は?」という小見出しの記事も外来種に触れていない上に、ネットや印刷物でわかる内容だけ。お粗末すぎますね。タイトルを鶴見川の外来種についてなどとせず、鶴見川の釣りレポ程度にしておけばよかったのに。
ヨッチャンさん
2014年11月07日 21時16分
その昔、小机あたりの「鶴見川」で「シジミ」が採れたので小さなバケツを持参して採った記憶があります。メダカや都タナゴもついでに捕まえた記憶がよみがえった、すばらしい河川だったなぁ・・・。