横浜18区で唯一、栄区が取得したWHOセーフコミュニティ協働センター認証のセーフコミュニティってなに?
ココがキニナル!
栄区がWHOの国際セーフコミュニティ都市として日本では7都市目の認証を受けたそう。認証に向けた狙いや認証までの裏側がキニナル(カシマシさん、浜っ子五代目さん、神絆会さん)
はまれぽ調査結果!
“安全・安心のまちづくり”に取り組む地域が取得できる国際的な認証で、横浜で初。安全・安心な街のブランドを発信できる
ライター:一藁 雅之
栄区の取り組みについて
栄区では、地域の安心・安全のための活動を8つの分野(災害安全、交通安全、子どもの安全、高齢者の安全、スポーツ・余暇の安全、暴力・虐待予防、自殺予防、傷害サーベイランス)で展開している。
セーフコミュニティの推進体制(栄区ウェブサイトより)
活動の一部をピックアップして紹介してみよう。
子ども安全
地域住民による校内パトロールや通学路の見守りを行うボランティア団体「よこはま学援隊」の活動、いきいきと遊べる環境づくり、犯罪から守るキャンペーンの実施など。
学援隊の活動風景(セーフコミュニティ行動計画より)
交通安全
事故多発ゾーンなどを記した交通安全マップの作成・活用、交通安全キャンペーンをはじめとした啓発活動の実施、道路標識・交通環境の整備など。
交通安全フェスティバルの実施(セーフコミュニティ行動計画より)
高齢者安全
高齢者自身が自主的に介護予防活動を行える「元気づくりステーション」の立ち上げ、介護予防・体力・脳力向上プログラムの開発と普及、高齢者を支える地域のネットワーク形成など。
「シニア筋トレ」グループの様子(セーフコミュニティ行動計画より)
では、実際に現場で活動に携わっている人は「セーフコミュニティ」についてどう思っているのか。
栄区主任児童委員会代表で、セーフコミュニティ暴力・虐待予防分科会の座長を務める宮崎良子さん(残念ながら写真はNG)に伺った。
―具体的な活動内容を教えてください
「子育て家庭が地域で孤立せずに身近な地域の人と知り合いになり、地域の子育て情報を知る機会としています。この活動も大切な見守りとして、セーフコミュニティの取組に位置付けています。見守り活動が中心ですが、何かあったらいつでも対応できるよう心がけています」
見守りが中心ながらも会議などを通じ、即時行動ができる体制を作っている
―セーフコミュニティの認証によって変化はありますか?
「セーフコミュニティについての一般区民の認知度がまだ低いようなので、まずは多くの方々に知っていただく必要があると思います。私たちが日々何気なくやっている活動が、国際認証を受けた『安全・安心のまちづくり』の取り組みに繋がるという認識を持つことによって、活動者のモチベーションが少しでもあがることを願っています」
今後の活動について宮崎さんは「特に派手な取り組みは必要ないと思います。今後も今まで通り、日常の活動を大切にしていきたいです。私たちの日々の活動が地域社会の潤滑油となって、この地域が少しでも暮らしやすいまちになるよう、お役に立てればうれしいです」と話してくれた。
大人も子どもも住みやすい街に!
最後に、中山課長に区としてのビジョンについても伺ってみた。
中山課長は「やはりまずは『セーフコミュニティ』の認知度を高めることですね。区内の小中学校で行ったメッセージコンクールや、一般の方を対象としたフォーラムの実施などで少しずつ普及させています」と話してくれた。
「認証されてからまだ日は浅いものの、少しずつ確実に成果があげられています。これからも取り組みを通じて地域活性へとつなげていきます」
取材を終えて
取材前はセーフコミュニティの具体的な内容や実例がよくわからず、名ばかりのプロジェクトではないかという疑いもあった。実際には記事中に紹介しきれないほどたくさんのボリュームがあったので、ぜひ参照してもらいたい。区民それぞれの意識向上が、やがて社会全体にまで広がっていくことを一心に願うばかりだ。
区役所最寄りの本郷台駅にある、大きな吊り看板でもPR
たっちゃんさん
2015年01月05日 10時58分
社団法人日本セーフコミュニティ推進機構には取材はされたのでしょうか?