「アロハヨコハマ2011」で発生した食中毒事件の状況は?
ココがキニナル!
大さん橋で行なわれたイベント「アロハヨコハマ2011」で食中毒が出たようですが、その詳細を教えてください。
はまれぽ調査結果!
「Cafe Hula Hawaii」が提供した「スパムむすび」が関係しているようです。
ライター:河野 哲弥
主催者には、きちんとした対応を取ってもらって安心しているとのこと
消毒と温度管理により注意しているという
沢口さんによれば、この日の朝9時半から、保健所も交えた緊急ミーティングが飲食店の関係者を中心に行なわれたとのこと。そこでは「細菌に備えた消毒」と「食べ物の温度管理」を特に指導されたそうだ。
中には、肉類などの調理を必ず85℃以上で行なうなどの具体的な指示もあり、店のスタッフにそのままブレイクダウンしやすい適切な対応だったと話している。
詳細がある程度把握できたところで、いよいよ事務局に話を聞いてみることにしよう。
因果関係がまだハッキリしていないという事務局
会場内にある事務局へ伺った
対応いただいたのは、「アロハヨコハマ」の事務局長である小林さん。
取材時の15時の時点では保健所による調査が確定しておらず、限りなく「グレー」の状態が続いているとのこと。公式サイトでも確定情報としての公表を差し控えているそうだ。
不透明である理由としては、例の「疑わしき店舗」では当日約500食の「スパムむすび」を販売しているのに対し、症状を訴えた人は明らかになっている範囲で13名。確率としては3%弱になるので、暑い日中で長時間「スパムむすび」を持ち歩いたことも関係している可能性が拭えないとのこと。
また、発症した方が点滴などを受けてすぐに開放されていることからも、「O-157」などのように毒性の強い菌ではなく、ブドウ球菌のような比較的ありふれた細菌の可能性もあり、原因と結果が直接結びついていない状況なのだという。
そのような中で、事務局としてはイベント中止という事態にはなっていないと判断し、引き続き調査を進めると共に、「Cafe Hula Hawaii」には出店を辞退頂くというところができるところの全てなのだろうか。
来場客は、この事件を知っているのだろうか
食べ物は持参したというグループ
来場している人に話を聞くと、約半数の方が事件を知らずに各ブースに並び、もう半数はビールだけに留めていたり、弁当などを持参で来場されたりした方もいた。
今回の事件は、未確定ながらも「スパムむすび」というおにぎりが一端を担っていることは確かだ。ただし、昔からおにぎりの定番は「梅干」と相場が決まっているように、菌などの発生を防ぐ古来の知恵がそこには活かされていた。ところがコンビニなどで安全なおにぎりの入手が可能になるにつれ、こうした警戒心が薄れてきている現状がある。
節電が叫ばれる昨今、こうした事件を身近な問題として考えられるかどうかが、この夏を乗り切る秘訣ではないだろうか。「はまれぽ」では、引き続き当事者と思われる「Cafe Hula Hawaii」を追っていくと共に、事件の真相がどこにあるのかを明らかにしていきたいと思う。
-補足-
- 24日20時現在、「アロハヨコハマ」の公式サイトでは、保健所の調査結果を受け、店舗の特定と食中毒の関連性を認め、お見舞いのコメントを発信している。
- 横浜市保健所は24日、出店ブース「Cafe Hula Hawaii」で提供された食事が原因の食中毒と断定。販売ブースと、製造していた横浜ベイクォーターの「Cafe Hula Hawaii」に対し同日、営業禁止処分とした。市保健所によると、23日に同ブースで「スパムむすび」などを食べた男女計16人が下痢や腹痛などを訴え、うち3人が入院しているという。
―終わり―
ひぐらしさん
2011年07月26日 18時36分
スパムむすびには何種か味種があったと聞いている。ノーマルが原因となって可能性が高い。それが何個販売されたのかしっかり確認してほしい。被害者の方に落ち度があったかのような表現には断固抗議します。
tomoさん
2011年07月26日 17時18分
Cafe Hula Hawaiiはハワイアングッズ販売の業界大手のHula Hawaii(セキノレーシングスポーツ)が経営している。食中毒事件にもかかわらず、Hula Hawaiiが翌日も堂々と商売してビックリした。関野社長のモラルが問われる。最低の会社である。