音楽が聞こえない野毛の「音楽通り」、音楽との関係性は?
ココがキニナル!
桜木町にある「音楽通り」は、音楽とどんな関係があるんですか?(山葵さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「音楽通り」は音楽堂で公演した人々が、帰り道に歌を歌い、その歌声が響く通りという理由で名付けられた愛称であり、音楽とは切れない関係があった!
ライター:吉川 ゆこ
人々の暮らしがあった「音楽通り」
「音楽通り」の顔といってもいい店がある。1916年創業のコティベーカリーだ。
レトロな佇まいにほっとする。主人の馬中俊夫さん・いつ子さんご夫婦が笑顔で迎えてくれた。
生まれも育ちも「音楽通り」という俊夫さんに聞くと、「夜寝ていると通りから歌声が聞こえてくるんです。その歌声が鼻歌ってレベルじゃないんですよ。子ども心にとても上手だなと思いました」
今は聞こえてくることはないそうだが、ぜひプロの鼻歌を聞いてみたかった。
手間ひまを惜しまない手づくりの味にファンが多いコティベーカリー
俊夫さんが子どものころ、この通りには人々の暮らしがあった。生活に必要なものは何でも揃う通りだったという。
「音楽通」と記された立派なアーチもあったが老朽化にともない、いつしかなくなってしまった。
寂しがる俊夫さんに、いつ子さんが昔の話や貴重な写真をホームページで公開することを提案した。
「今ちょうど『コクリコ坂から』が公開されていますが、あの映画は1963年の話。映画に出てくる桜木町駅なんて、本当にあんな感じだったんですよ!でも、その当時のことを知っている人がどんどんいなくなっちゃうと寂しいでしょ。素敵な思い出を忘れてしまうのはもったいないですから」といつ子さん。
神輿の向こうには「音楽通」の看板が
しかし、「音楽通り」の名がついてから、かれこれ30年以上は経っている。
現在の「音楽通り」は名前だけの「音楽通りなのか?」と訪ねると、俊夫さんがいくつか店を教えてくださった。
俊夫さんといつ子さんは大の仲良し夫婦
コティといえば、シベリア(330円)
「音楽通り」で音楽の足跡を探す
確かによく見てみるとあった!有名どころの新堀ギターやライブハウス、音楽系の専門学校もある。
そのなかの一件、弦楽器工房かわばたを訪ねてみた。
バイオリンなどが所狭しと並ぶ弦楽器工房かわばた
以前は音楽堂の近くに店を構えていたが、2003年に「音楽通り」に移転。
場所を選んだ理由には通りの名前もある」という川端さん。
工房のドアを開けたら、そこには異空間が広がっていた。
取材を終えて
音楽堂に集まった人たちの熱気が歌声となって「音楽通り」にあふれた。そんな心あたたまるエピソードがあったとは。
調べた甲斐があったというもの、こちらも嬉しくなった。
ただ、その当時のような勢いは、今の「音楽通り」にはなくなってしまったように見える。
しかし、今後本当に音楽に関わる人・物・店が集まる通りに生まれるかもしれない。
この通りには、「音楽通り」や音楽堂を愛する人たちがいる。その愛のパワーがあれば、それも夢じゃないなと感じた。
―終わり―
神奈川県立音楽堂
西区紅葉ヶ丘9-2
http://www.kanagawa-ongakudo.com/
コティベーカリー
中区花咲町2-63
http://www.geocities.jp/coty_bakery/
弦楽器工房かわばた
中区花咲町2-77-2F
たなきょんさん
2011年08月18日 18時50分
音楽通りに、こんなエピソードがあったとは。私もなんで音楽通りというのかなあと気になっていました。こんど行ったら周りをよく観ながら歩いてみようと思います。散策が楽しくなりそうです。
カニさん
2011年08月14日 08時52分
なんか中途半端な終わり方。もっとつっこめ!