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山手の銭湯『いなり湯』に飾ってある写真の力士ってどんな人?

ココがキニナル!

山手駅前の商店街を本牧通り方面に歩いた所にある、いなり湯という銭湯の脱衣所に、力士の古い写真が飾ってあります。南区出身の方らしいのですが、どんな人だったのでしょう? (keinakatさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

力士の名は元高田川部屋の鬼雷砲(きらいほう)。最高位は東前頭4枚目。1996年の引退後はほどなくして角界を退き、現在は消息不明。

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ライター:クドー・シュンサク

鬼雷砲とは、どんな力士だったのか

(続き)

 


いなり湯に来湯した時の1枚。これも凛々しい

 


ぷはぁーっと、ごっつぁんです。三兄弟の鬼雷砲関。兄弟は皆、力士とのこと


鬼雷砲関は従来の力士のイメージのような豪快な性格ではなく、礼儀正しくおとなしい、好青年な雰囲気だったという。松山さんが部屋の親方の友人ということもあり、失礼がないよう、おとなしくしていたかもしれないが、その配慮を差し引いてもごく普通の、普通の青年だったと話してくれた。
 


元横綱、曙関の奉納土俵入りの際に太刀持ちを務めた鬼雷砲関(左)


現役引退後は年寄として相撲協会に残り、目下の力士達の指導にあたっていたが、部屋の引継ぎにかかる諸問題等の理由で協会職を退職。事実上、廃業となった。
それからは温泉旅館の従業員、ラーメン屋の経営、サラリーマンやガードマン等の仕事を転々としていたという。
 


国技館で行われた引退・襲名披露相撲の一枚


鬼雷砲が引退、廃業してからいなり湯にはぱったりと来なくなった。関取という冠がなくなってからいそいそと顔をだすのも恥ずかしかっただろうし、義理のお父さんの親族に不幸があって、鬼雷砲も顔を見せなくなってからは連絡もとっておらず、現在の居場所や消息もわからないと、ただ、東京で働いているというのは噂で耳にしたと松山さんは話してくれた。



取材を終えて



可能であれば、鬼雷砲関本人にも話を聞けるのが理想であったが、現段階では、まったく消息がつかなかった。

いや、ご主人に無理矢理頼み込めば不可能ではなかっただろう。しかし、話の中から、両者ともそれを望んでいないであろうことは理解できた。

それぞれの事情というものに他人は踏み込んでいけないものであるが、関わりを持った人間同士、消息が絶えるというのは一様に寂しいものが胸に響いた。
 


青空にシルバーの煙突がやけに映えていた



― 終わり ―
 

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  • ここに鬼雷砲さん出てます。 https://youtu.be/GBIn_uKXwos

  • 記事そのものは楽しく読ませていただいたのですが、「関取という冠がなくなってからいそいそと顔をだすのも恥ずかしかっただろうし~」というのは、ちょっと失礼ではないでしょうか? 人間の価値って、そこで決まるものではないですよね。ご主人がそうおっしゃったとしても、記事に書くことではないのではと思います。

  • 鬼雷砲に弟はいません。三人兄弟の末っ子のはずですが?小さい頃はシャイだけど内に秘めた闘志は凄かった。いっしょに野球をしてました。その頃にはもう相撲をすると決めていたと思います。

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