横浜駅にできた「ワンコイン健康検査」はなぜ安い?
ココがキニナル!
横浜駅にワンコインでドライアイや骨密度の検査ができる施設ができたそうですが、なぜそんなに安いんですか?本当に正確な検査ができるのでしょうか?(ゆきむらさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
検査費用で利益を出さず、スポンサーをつけることでビジネスが成立する。検査機器も一般の医療機関と同様のものを使っているので正確なようだ。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
全項目、検査してみた
(続き)
最後に行ったのはドライアイの検査。
涙の量を測るため、検査紙を目に差し込む
コンタクトを付けた経験がなく、目に異物を入れるのには非常に手こずった。スタッフの方がアドバイスやお手伝いをしてくれるものの、原則として自分で目に入れることになっているらしい。
この状態で5分待つ
ドライアイがひどい場合、涙が出ずにきつい痛みを伴うため検査を中止する場合もあるという。ちなみに、私の場合は両目とも十分に涙の量が確認でき、3項目の中では唯一正常な結果が出た。・・・安心。
右側の目盛りがついた紙が検査紙
以上、一通りの検査を終えて自分の不健康さを知る結果となった。
さて、いよいよワンコインの秘密について迫ってみる。
スタッフの方に話を聞いた
答えてくれたのは、マーケティング部長であり看護師、保険師でもある上屋敷さん。
左:スタッフの池田さん、右:上屋敷さん
―毎日どれくらいお客さんが来ていますか?
だいたい20人から30人程度です。主婦の方が多いですね。
―ワンコインですが、検査は正確なものなのでしょうか?
使っている機器は、一般の医療機関で使用しているものばかりです。我々看護師がそれを扱っていることもあり、結果については保証されていますよ。
―なぜ500円でできるのですか?
検査費自体で利益をとっていないからです。
―というと、どういうビジネスなのですか?
例えば、ドライアイの検査の場合、今は、個人が特定されない統計データとして慶應義塾大学医学部の研究事業に使用させていただいております。そのほか、検査結果に応じた健康サプリの無料券を配布するなど、流動的な方法でスポンサーに頼ったビジネスを行っています。
―病院で受診するともっと高いのでしょうか?
きっと検査料だけを見れば、保険も適用されますし、そんなに値段は変わらないと思います。ただ、病院だと初診料や問診料などが加算されるので、支払い額は高くなるとは思いますね。
―ここでは保険は使えないのですか?
保険の対象外の施設となっています。ですので、保険証を持参いただかなくてもご利用になれます。
―医療機関ではないということですか?
はい、医療機関ではなく、サービス施設という位置づけです。ですので、我々は検査結果を見て「診断」をすることができません。肺年齢の評価が悪いからと言って「肺に炎症がある」などの具体的な話をできないのです。
―他の検査は受けられないのですか?
当店舗では、3項目のみを行っています。中野店は血液検査ができる施設なので、この他の項目についても検査できます。
話を聞けば、駅の一角にある簡素な検査所というものではなさそうだ。病院ではないので、結果を受けてどう行動するかは自分次第なのだが、結果に関しては間違いないとのこと。
500円という値段も「健康だと思っている人が検査に支払うことの限度額」を調査して決定したらしい。非常に丁寧にビジネスの仕組みについても説明してくれたので、これなら安くても納得がいく。
さいごに
たまたま横浜を訪れていたという天野さん
骨密度の検査を受けたという天野さんに感想を聞けば「結果は正常でした。普段受けないので簡単に検査できるのは良いですね。母にもお勧めしたいです」と話していた。
なかなか検査することがない肺年齢や骨密度、ドライアイ。
肺年齢が高いと、肺や気管支に取り入れる空気の出し入れが上手くいかなくなる病気、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の疑いがあるなど、事前に検査して注意しておく必要がある。
アメリカではこうした事前検査を気軽に受けられる環境が整っているそうだが、現状の日本では、なかなかそうもいかないらしい。
病気は事前の予防が一番大事。横浜駅に立ち寄った際には、検査を受けてみては如何だろうか。
― 終わり ―
◆ケアプロ東急横浜駅店
営業時間/13:00~19:00(定休日 年末年始休)
電話番号/03-5942-8981
viva平塚さん
2016年03月03日 18時57分
ヨダレの滲みがついたようなTシャツですね。
おにくさん
2013年08月23日 22時19分
「保健師」は「保健師助産師看護師法」に規定されていますが、保険師は存在しません。誤記と思われますので訂正されますように。