都筑区の巨大なゴリラは一体なんなの?
ココがキニナル!
都筑区のセンター北駅近くの交差点にあるでかいゴリラがキニナルのですが、あれは何ですか?(はまろうさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
都筑まもる君です!交通安全のマスコットとして、交差点に目を光らせています!
ライター:田中 大輔
センター北駅から歩いて数分の歴史博物館脇交差点にたたずむ、巨大なゴリラの像。
彼の名前は「都筑まもる」君といい、現在は都筑交通安全協会が管理している。
巨体の「絶対ダメ!スピードオーバー飲酒運転」の文字の通り、交通安全のマスコットである。
見よ、このド迫力。「絶対ダメ」に抜群の説得力
しかし、彼は初めから交通安全を守るために生まれたわけではない。
最初は、保土ヶ谷バイパス沿いのテーマパーク「恐竜の森」にいたのだ(現在は閉園)。
そのテーマパークには実物大の恐竜の像が55体も展示されていたそうだが、なぜゴリラが恐竜に交じって展示されていたのか。そして、なぜゴリラだけ実物をはるかに超えるサイズで作られたのか。「恐竜の森」を経営していた会社に電話取材をしたが、当時のことを知っている社員はすでに退職していて分からないという回答。残念ながら迷宮入りである。
さて、恐竜の森閉園後、ゴリラは都筑交通安全協会に譲渡され、新たな人生、もとい、ゴリラ生を歩むこととなる。その時に、一般公募によって「都筑まもる」という名前が与えられたのだそうだ。
その後、1996年に茅ヶ崎町の住宅都市整備公団の所有地へ引っ越すが、マンション化のため引越し。続いて1998年、横浜市水道局の土地(都筑区役所警察署交差点)に移るものの、ここは郵政公社の計算センター(横浜貯金事務センター)となり、また移転。2000年から市道路局の用地(横浜市都筑区茅ケ崎中央56)に移り、2005年にようやく今の土地へと流れ着いたようだ。
いまの土地に移った理由を都筑交通安全協会に問い合わせたところ、交通量が多いところに丁度良い場所があったからとのこと。また、まもるくんの設置前と設置後の交通事故件数に関しては、減少傾向にあるようだが商用施設や交通量が変わっているので正確な数値はわからないという。ちなみに今後の引越し予定はもう無いようだ。
像の脇には達筆でご芳名がしっかりと
この都筑まもる君、地元の人たちには愛されているようで、以前テレビの取材で地域住民に「アレ、必要?」というアンケートが行われた。すると、99%が「必要」と答えたというから驚きだ。
ちなみに、これだけ大きいと結構な維持費がかかるだろうと思ったのだが、安全協会によると「年間2万円ほどです」とのこと。夜間のライトアップに使う電気代のみで、それ以外はタダである。
完璧なる放任。野生のゴリラに極めて近い環境で、都筑まもる君は今日も交通安全を祈っている。
見上げると迫力アップ。手前にあるのが例のライト
取材を終えて
それにしても、運転中に彼の姿に目を奪われてかえって事故が起きるんじゃないか、と心配になるほどのインパクト。しかし、そうなってはまもる君も悲しむだろう。
「あそこにはゴリラがいる!」という強い意識を持って安全運転を心がけていただきたい
― 終わり ―
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ぎるこさん
2016年02月21日 20時31分
それだけ流浪していたとはビックリです。
viva平塚さん
2016年02月14日 23時52分
毎度おなじみ流浪の置物都築まもるです。
都筑のふくちゃんさん
2013年01月11日 10時50分
ゴリラが異動する時に、クレーンでトラックに乗せ運ばれましたが、当時「ゴリラが空を飛んだ」とニュースになりました。懐かしいです。終の棲家に移ってよかったですね。(ふくちゃん)