赤レンガ倉庫で開催された「第9回 日本酒蔵元サミット」はどんな感じ?
ココがキニナル!
2011年9月25日(日)開催予定の日本酒蔵元サミットが気になります。どんなイベントなんでしょうか、是非調査をお願いします。(tknyamaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
39の酒蔵が集まる日本酒の大イベントでした。しかし、利き酒風の固いものではなく、女性の参加者も多いカジュアルな雰囲気でした。
ライター:吉田 忍
(株)佐浦 宮城県
地元塩釜は人口比で寿司屋が一番多い町。
寿司やキンキ(喜知次/キチジ)をはじめとした地のものと共に味わってほしいという「浦霞(うらがすみ)」
冬に仕込み、じっくり熟成させ、秋に出荷する「ひやおろし」がおすすめ
冨士酒造(株) 山形県
吟醸ブームよりかなり前である昭和57年から吟醸の酒造りをしているという。
「古酒屋のひとりよがり 手作り大吟醸」は精米歩合40%。
お米や酵母の味が出ている、きれいで飲み飽きない食中酒ですとおすすめ
李白酒造(株) 島根県、武の井酒造(株) 山梨県、来福酒造(株) 茨城県の3社
東京農大醸造科で、同じ教授の研究室で学んだ醸造家の蔵が奇しくも3社並んでの出展。
3社ともに大学で研究した花の酵母を使った日本酒を造っている。ナデシコ、ツルバラなどとあって、なかなかロマンティック。
花の酵母はそれまでなかったもの。蜜という糖分があるのだから酵母があるはずと、東京農大で研究開発された。
「同じ研究室出身で、花酵母を使う杜氏がいることは心強く、はげみになります」
互いの酒を飲むと「正直旨いなぁ」と
菊正宗酒造(株) 兵庫県
テレビコマーシャルでも有名な大手。地酒というとなんとなく小さな蔵元を想像してしまうけれど、350年の老舗ならではの「生酛(きもと)造り」という伝統にこだわっている。
「生酛造りは自然の力と人の叡智の共同作業であり、何百年もの時を経て伝承されてきた酒造りの原点と言える製法です」
酵母が死ぬと雑味が出る。酵母を生かしたまま力強い味のすっきりした辛口にこだわる
仕込み水も味わえる
水と米と麹。このシンプルな素材から日本酒は生まれる。だから水自体の味も重要なファクターである。
その仕込み水を味わえるのもこのイベントならではの楽しみ。
仕込み水を旨いと感じたら、そのお酒もきっと気に入るはず
日本酒蔵元サミットは、日本酒協会というような大きな団体が行っているものではなく、関内の酒屋・丸十酒店の広段(ひろだん)正三社長が、日本酒を盛り上げたい、蔵元と飲む人をつなげたいと横浜日本酒委員会を作り、「日本酒の復権は横浜から」をテーマに主催する大試飲会。
他にも大好きな関内の街を元気にする企画を行っていきたいと次のプランを語ってくれた。
同業者、横浜君嶋屋の君嶋社長(右)と丸十酒店の広段社長(左)
この蔵元サミット、今後も定期的に行われる予定だ。
個人経営の酒店が「日本酒を通じて横浜を活性化したい」と行っているこのイベント、その心意気が素晴らしい。
酒好きにとってとても魅力的なこの蔵元サミットを、これからも応援していきたい。
―終わり―
※25日(日)のイベントの様子は以下のURLから見ることができます。
【イベントフォト】『第9回 日本酒蔵元サミット』に訪れた人達
◆丸十酒店
http://park20.wakwak.com/~maruju/index.html
(来年も行われる酒蔵サミットの情報はここで)
日本中の地酒が揃う丸十酒店