関内の激セマ駐車場にある明らかに出入りできない車! その真相は?
ココがキニナル!
地下鉄関内駅とロイヤルホスト馬車道店の間にリッチライフという不動産屋の柱に明らかに出入りできない車が。出れないだろうと思ってたら、車がないときも。どう移動してるのか知りたい(goodspeedさん)
はまれぽ調査結果!
激セマ駐車場にある小さい車をリッチライフ社員の鈴木さんは、2回切り返し、約30秒で出庫。一方、編集部は入庫に8回切り返して、約5分かかった。
ライター:山崎 島
あの車はスズキのツイン
突然、謎の取材をお願いしたにもかかわらず、ご対応くださったのは株式会社リッチライフの不動産管理部の鈴木城二(すずき・じょうじ)さん。よろしくお願いいたします!
残念ながら写真はNGだったが、鈴木さんに、あの表の青い車は御社のものでしょうかと伺うと、「はい。そうです」とご返答いただく。わーい、お花畑!!
はやる気持ちを抑えて、まずこちらの会社についてお話を聞く
株式会社リッチライフは1984(昭和59)年に設立した総合不動産会社。横浜と東京に拠点を持ち、32年にわたり首都圏を中心にマンション、住宅の開発販売から不動産活用コンサルティング、不動産仲介業務をしている。
住宅の一部を賃貸用に間取りを変動させられるシステムを開発
グッドデザイン賞も受賞している!
また2005(平成17)年に発覚した、耐震強度偽装問題により工事が中断していた藤沢市の「グランドステージ藤沢」の工事を請け負い地域に貢献するなど、輝かしい業績を持つ会社だった。こちらのビルに移転したのは約10年前とのこと。
そんな会社だったとは・・・ますます、突撃取材ですみません!
ではさっそく、あの車についてなんですけども・・・ズバリ、あの車は外に出せるんでしょうか? 「はい、出せますよ」と鈴木さん。そんなあっさり!! そうなんですか! 見事な挟まれっぷりのあの青い車は、同管理部の方が社用車として使用しているとのこと。
なんでもあの車を購入したのは4年前。元々会社の前には2台の車を駐車していたそうだが、柱と建物に挟まれたあのスペースが空いており、「ここにもう1台駐められる車がほしい」という話になったそう。
ほぼ柱の後ろ側のスペースですね
しかし、あのスペースには通常の軽自動車でも駐(とど)めることが難しく、いろいろ探していたところ、鈴木さんの上司がたまたま街中の中古車店で青い車の「SUZUKIのTwin(以下、スズキのツイン)」を見かけた。「あの車なら入りそうだからさ、買っておいでよ」ということで、ミニミニサイズのあの車が同社にやってきた。
鈴木さんいわく、「特にサイズを計ったわけではなく、これだったら駐められるんじゃないかなあ、と購入したら入りました」とのこと。以後、主に物件の管理などで車を利用する機会が多い鈴木さんたちが使用し、道が狭い地域や山道などで小回りが利くサイズのため、大変重宝している、という。「でも高速は怖い」のだそう。
スズキのツインの全長は2.735メートル、定員は2人。現在は生産終了となっている。
通常の軽自動車の全長は、だいたい約3.395メートルなので、なるほどすごく小さい車だ。これほどのサイズの車は、ほかに全長約2.5メートルのメルセデス・ベンツのsmart(スマート)や全長3メートルのTOYOTAのiQ(アイ・キュー)ぐらいではないかとのこと。重宝しているとはいえ、それにしても・・・
ぎりぎり感は
否めない
駐車スペースを計らせてもらうと
縦は約3.3メートル、横は約1.9メートルだった。この車の全長が2.735メートルだから・・・55cmぐらいしか余裕がない!
駐車の際ぶつけたことはないか聞くと「ゼロではないと思います」とのこと。車を購入した当初、駐車技術を磨くための練習は「特にしませんでした。比較的最初から入れられましたね」と、どうやらテクニシャンが多いようですね。
小島、やってくれるなよ。振りじゃないからね!
と、車についてあれやこれや質問していると鈴木さんが「実際に車庫入れしてみます?」と提案してくれた。良いんですか! 一気に上がるテンション。しかし、ぶつけてしまったら・・・その時は編集部に修理代を請求してください! ということで漢・小島の運転テクを披露させてもらった。
ではでは、試乗させていただきましょう。まずは鈴木さんに車を出していただいてから、小島が駐車する。その様子は動画でご覧ください。
いけー小島!
小島が車を所定の位置に駐車するまで、約5分かかり8回切り返してました。それにしても最初に入れた時の角度がすごかったなあ。ちなみに、鈴木さんは2回の切り替えしで、出庫の所要時間30秒。
小島の感想は「永遠に終わらないかと思うぐらい難しかったですが、車は小回りが利いたので、なんとか入れられました! ただ、こんなに小さいサイズの車は初めてだったので、すぐに壁がせまってくるような感じで、迫力がありました!」と述べていた。
車内もちんまりサイズでかわいい
「この車について直接会社に問い合わせや話題にのぼったことはありませんが、車庫入れするときは、やはり人に見られます」と、結構多くの人がキニナッていたであろう、株式会社リッチライフの小さな青い車。生産終了したの車種のため、修理ができなくなったらその役目を終えることになるが、鈴木さんをはじめ会社の方に愛着を持って使われていることが分かった。
取材を終えて
うちの実家の車庫も入れるのが難しく、設計した父親は家族から大ひんしゅくを買っているのだが、今回限られたスペースにポジティブに車を駐めている人たちに出会えたので、このことを話して、慰めてあげようと思います。
―終わり―
みふさん
2017年03月15日 17時33分
本牧で今日この車みましたよ。自転車で路側帯を走っていたら反対車線から道の真ん中で転回して私の自転車にぶつかりそうになった挙げ句すぐに左折して斜め後ろを走っていた私にまたぶつかりそうになって駐車場に入っていきました。
Tinさん
2017年01月27日 16時32分
横から見た画像でガッカリ。オーバーハングがないうえ、車幅もない軽なら楽だろう。大きい車だと大変だけど。
福三さん
2017年01月25日 11時39分
もっと隙間がないかと期待したら55cm。特に珍しい光景ではなかったのが残念です。最近は軽い内容しか取材しないのが気になります。