放射能問題そっちのけ?横浜市議が公費で外遊!?
ココがキニナル!
11月4日から、横浜市議が2000万円以上の公費をかけて海外視察を行うという報道を見ました。しかもサッカーの親善試合をするとか。これまさか本当じゃないですよね?(よっしーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
18名もの大人数で公費を使い海外視察に行きます。プログラムには、サッカーの親善試合も内容に含まれており、まさに外遊と言わざるを得ません!
ライター:吉澤 由美子
市会議員にインタビュー (続き)
井上さくら市議
―今回の議題について反対しなかったのか?
私は一度も海外視察に行ったことがないので、今まで海外視察に反対していましたが、海外視察の事後報告の内容が改善されたので、今回は賛成しました。
―サッカー交流の件を知った上で賛成したのですか?
インターネットやTwitter上で今回の件が話題に上がっているのを見てはじめて知りました。知っていたら賛成はしていません。
―今回の件についてどう思うか?
海外視察に行くよりも、放射能対策を優先すべきだと思います。もし視察に行くのであれば、ドイツの厳しい放射線基準を学びにいくとか、チェルノブイリで起こった原発事故について学びに行くべきですね。
今年の4月に選挙が終わったばかりだから、議員も参加するのだと思いますが、もし、来年が選挙だったら、参加する人は減るでしょう。
なお、不参加の市議だけではなく、参加する市議からもお話をぜひうかがいたく、はまれぽ編集長が緑区の斉藤たつや市議にtwitterで質問してみたところ、海外視察に対する取材については、議会の議決による公式行事なので個別対応をせず、横浜市会議会局の広報・報道等担当を窓口にすることで調整中との回答しか得ることができなかった。
斉藤たつや市議いわく「現在、調整中」とのこと。いつ連絡が来るのだろうか
放射線対策先進国ドイツに行くのになぜ
この時期に海外視察を公費で行う必要性はあるのか。
横浜市全体の経済状況を活性化しなければ、市税の増収も見込めず横浜市の財政状況もジリ貧になる。そのために、観光や企業誘致の施策に関して見聞を広げ、誘致に結び付くつながりを作るのは、平時であれば確かに有効ではある。
しかし、311以降、給食や下水汚泥焼却灰などの放射能問題で大きく揺れている横浜市が、今これだけの大人数での海外視察を行うだけの必要性はあるだろうか。
ビジネスクラスを使うことに関しても、ドイツ人で身長185cm以上、体重は120kgを越える外資系日本企業社長が、ドイツと日本の往復に必ずエコノミーを使っていたのを個人的に知っているので、ビジネスでなければ「疲れて視察どころではなくなってしまう」とか「なめられてしまう」といった意見には納得できない。
しかも出かけていく先は放射線対策先進国のドイツだというのに、なぜサッカー……。
日本代表の「なでしこジャパン」が戦ったスタジアムで、現地の市議と対戦する予定
ドイツ大使館職員が日本への赴任を拒否し、日本のドイツ大使館では重要なポストすら空席が未だ続いていると、9月に新聞報道があったばかり。
9月末から10月にかけて来日予定だったドイツのバイエルン州立歌劇場の団員は、その1/4である100人が日本公演を拒否したことも記憶に新しい。
どちらもその理由は放射能汚染だ。
多くのドイツ人が、日本は汚染されており、たとえ短い時間でも滞在するには危険な場所だと思っている。
日本への赴任や日本公演を拒否したドイツ人はむやみに日本を危険だと思っているわけではない。
ドイツはチェルノブイリの被害を受けた、その記憶が生々しく残っている。
ドイツの気象局がフクシマの放射性物質拡散予測をいち早く、そして長い間発表し続けたことからもわかるように、高い関心を持って放射能汚染を分析し、チェルノブイリのデータと比べて、冷静に日本が危険だと判断した人がそれだけ多かったという結果だ。
フランクフルトに横浜市長や市議が行って観光や企業誘致など横浜市のアピールをするなら、せめて90%のドイツ人が納得するような安全対策を実施し、結果を出してからでなければ意味がない。
まとめ
チェルノブイリから被害を受けた経験を持つドイツは、放射線防護対策について、学ぶべきものを多く持っている国。
そこでなぜ多くのドイツ人が日本および東京横浜を危険だと思っているのか、横浜市がどんな対応を行えば、そういったドイツ人が横浜の安全に納得するのかを学ぶこともできるはず。
サッカーをして交流を深めるよりも、もっと他にやるべきことがあるはずだ
横浜が安全になることは、横浜市民にとっても重要度の高い必要不可欠なこと。
海外視察に行くのであれば、ドイツの放射線防護対策を学ぶという目的で少人数でいくべきである。
今すべきことは何か?今回海外視察に参加する市議には、今一度しっかりと考えていただきたい。
― 終わり―
nouejpさん
2015年05月07日 08時30分
何故、これまで海外視察反対の共産党市議団に取材に行かないのか?観光PR、企業誘致?そんなに重要ならば普段どのような取組をしているのか?海外、国内の過去の視察報告を閲覧し参加した議員に、その後の取組を確認したか? これらを調査し見識者、一般市民に意見を求めることが必要。税金をどぶに捨てるから、どぶねずみは肥る!
MKさん
2012年08月19日 20時35分
市議のなかでも、1.2位を争う問題児二人へのインタビューでは、あまり内容に信ぴょう性が得られないです。。。せめて、もう少し偏りのない人選で調査をしていただかないと、記事としてあまり信用できないです。観光関係の常任委員の市議に絞る等しても良いかもしれませんが。
ましまゆさん
2011年12月07日 12時37分
海外視察については、すでに「その成果の公表を詳細に迅速に」という声が出ており「はまれぽ」でも調査中となっていますが、市民の税金で行ったからには市議一人一人の行動なり(夜だから自由行動でどこになにしようがなんでもよいということにならない)、自費であっても支出した経費なり(私的な買い物(お土産が数万円以上になったすれば市民感覚から何をしに行ったの?となるはず)などゆるされないはず)、また市議の旅費以外に、同行した市職員の旅費や通訳の経費等々(通信費や事務処理経費も含めて)を公にすべきです。普通は税金を使って海外に行った際は、分厚い調査報告書ができあがり、その中には、何時何分にどこに行って具体的に何をしたかなどを詳細にまとめているものです。そのまとめられて当然のものをしっかり「はまれぽ」で明らかにしてほしいものです。