横浜スタジアムが2020年までに6000席の増席をするって本当?
ココがキニナル!
横浜スタジアム改修工事の具体案が出たみたいだけど、いつまでに、どうなるの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
2020年までに1・3塁側とバックネット側に計6000席増席する案を球団などが横浜市に提案。市は好意的も「詳細を検討し、早急に結論を出す」と回答
ライター:はまれぽ編集部
伝統を継承するスタジアム
「横浜スタジアムは日本の野球史において重要な球場。その伝統を継承し、日本を代表する世界に誇れるスタジアムを実現したい」という岡村社長の意向もあり、増席に当たっては基本的に現状のスタジアムに大きく手を入れない。
その代わりにバックネット上部や1・3塁側の内外野の上部に新たに座席を設置するという。
赤丸部分が新たに増席を計画しているスペース
さらに、横浜公園・日本大通りらしいデザインを重視し、エントランス付近は質感のあるレンガ造りを基本とする設計を示した。
街並みとの調和も重視
85億円という金額について岡村社長は「決して小さい額ではないが、しっかりと横浜に根差した球場にしていくには必要な投資だと考えている」と回答。
そのうえで「横浜スタジアムはスポーツの観点から街のにぎわいを生み出す『横浜スポーツタウン構想』の大きな拠点の一つ。横浜市にはぜひ我々の計画を受け止めて検討してほしいし、好意的に受け止めていただいたと思っている」と話した。
市は「早急に検討」
ただ、横浜スタジアムは横浜市の管理する公園内にあることから、建物の大きさは「横浜市公園条例」によって定められている。
6000席という大幅な増築は実際に可能なのか、横浜市環境創造局公園緑地部公園緑地管理課の山本英(やまもと・すぐる)課長に聞いた。
岡村社長は「市も好意的」と言っていたが・・・
山本課長は「関内・関外エリアや横浜公園周辺のにぎわい創出という面ではメリットになる」としたうえで、「野球観戦以外に横浜公園を利用する人たちの利便性を守る必要もある」と話す。
しかも、横浜スタジアムについては1978(昭和53)年の開業に際し、横浜市が国と協議したうえで、特別な建ぺい率の計算方法を承認してもらったという経緯があるのだという。
開業に際し、特別な経緯があった横浜スタジアム
山本課長は「40年前の約束をそのまま適用していいのか、場合によっては国と再度話し合いの場を持つ可能性がある」と説明。
一方で「提案いただいた計画案を見る限りでは、適切な(建ぺい率の)範囲で工事ができるのではないかと思う。いずれにしろ、市としても早急に協議をしたい」とし、スタジアムや球団への具体的な回答期限については濁した。
取材を終えて
説明の場で岡村社長は「2020年のオリンピックはあくまできっかけの一つ。根本には『横浜DeNAベイスターズの試合が見たくても、チケットが取れない』という状況を一刻も早く打破したかった」と、増築・改修に至る背景を述べた。
本人も言う通り、85億円という決して小さくない投資は「球場も球団も横浜に根付くため」のもの。
球団として、さらに多くのファンを球場に迎える準備は進んでいる。今度は、ファンが球場に足を運んでチームを後押しする番だ!
「ハマスタから横浜のにぎわい創出を!」と岡村社長
―終わり―
エアバスさん
2017年03月17日 11時17分
素朴な疑問で、ハマスタには屋根のある観客席がほとんどない。他の球場や競技場と比べるとそのきっぱり感は異常に思う。むしろつけないことにこだわっているようだ。今回の増設でもその点、あまり変化はなさそうである。屋上席はあるそうだが。その下は放送席やVIP席だろうから、一般の観客席に屋根が付くわけではなさそうだ。ドーム球場の話まであるときに、それに触れないのはなぜ?。
華山舞之介さん
2017年03月16日 14時01分
ハマスタの外野席は狭いけど、ファン同士「袖擦り合うも多少の縁」というもんで、なんか楽しい。座席数が増えるのは、昨今のチケットプラチナ化が多少なりとも緩和されると思えるので、嬉しい。だけど、値段が高い席が増えるだけだと、嫌だな。安い席を増やして欲しい。
トロロさん
2017年03月16日 08時48分
市と国の合意を得る必要が出てくるならば、軽く数年か下手したら数十年は待たされるでしょうね…。