「3位から日本一」へ! 2017年横浜DeNAベイスターズ、シーズン最終戦をレポート!
ココがキニナル!
10月4日に横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズのレギュラーシーズン最終戦。セレモニーも含め、当日の様子は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
最終戦を勝利で飾ったラミレス監督が阪神、広島を倒して横浜スタジアムに帰ってくることをファンに約束。映像と花火のセレモニーも大盛況
ライター:田中 大輔
最終戦勝利に酔うファン
さて、今季レギュラーシーズン最後の試合は、対中日ドラゴンズ。先発のマウンドにはドラフト1位左腕・濱口遥大(はまぐち・はるひろ)投手が上がった。
ここまで9勝を挙げている濱口投手。球団ルーキーとしては来季、投手コーチ復帰が決まっている川村丈夫(かわむら・たけお)さん以来20年ぶり、左腕に限れば実に59年ぶりとなる10勝目を賭けたマウンドだったが、プロ入り初となる二桁奪三振を記録する力投で、7回1失点のナイスピッチング。
打っては、自身初となる首位打者当確の宮崎敏郎(みやざき・としろう)選手の先制アーチ、さらには前日のプロデビュー戦で初打席初ホームランを放った厚木市出身のルーキー・細川成也(ほそかわ・せいや)選手の二夜連続の一発でリード。そのまま逃げ切って2-1で有終の美を飾り、濱口投手に10勝目が記録された。
最高の形でルーキーイヤーを締めくくった濱口投手
ファンからは「若手がいっぱい活躍しだしたしシーズンだった」という声が多く聞かれた今季。最終戦でもルーキー2人が躍動してくれた。
左翼ポール付近以外はベイファンが埋めた、青いハマスタ
あるファンは、「弱いころからチームを見てきた。こんなに強くなると思わなかった」と、うれしい驚き。別のファンは「チームが強くなってきたのを実感できたシーズンだった。安心して見ていられた」と手応えを感じているようだった。
スタジアム外に設置されている「BAYビアガーデン」でお母さんたちと試合を見守った小学5年生、秋人(しゅうと)くん(下写真左)と咲太(さくた)くんは筒香嘉智(つつごう・よしとも)選手のファンだそうだが、「宮崎やロペスが活躍して、チームを引っ張ってくれた」と筒香の前後を打った打者を評価する玄人っぷり。
CSでは宮崎のバットに期待という秋人くんと咲太くん
投手陣では「ウィーランドが投げても打ってもすごかった!」と新戦力の活躍を称えていた。
お母さんたちは大洋ホエールズ時代からのファンだったそうで、しばらく野球観戦からは離れていたが、子どもたちが野球に興味を持ったのをきっかけに「戦線復帰」。今では何度もハマスタに足を運ぶようになったのだそうだ。
「必ず横浜に帰って来る!」
スタジアムの中では、試合後、毎年恒例の最終戦セレモニーが開催された。まずはラミレス監督がマイクの前に立ち、超満員のファンへメッセージを送った。
ピンスポットに照らされた指揮官
ファンへの感謝を述べた後、「いい日もあったし、悪い日もあった。雨の日もあったし、晴れの日もあった」と続け、「ただひとつ言えることは、最高のシーズンだったということです」と今季を振り返った。
ラミレス監督は、何度もファンへの感謝を口にした
しかし、昨年同様に今年もまだDeNAベイスターズのシーズンは終わっていない。監督は、「この後、甲子園に行く。阪神に勝って、広島に行く。そして、必ず日本シリーズのために横浜に帰って来ます」と力強く宣言し、超満員のファンからの大声援を浴びた。
ラミレス監督が改めてファンに感謝を述べてスピーチを締めると、選手は一旦ベンチへ下がり、スタジアム内には今季の戦いをまとめたスペシャルムービーが上映された。
名場面を振り返った後は、もはやハマスタ名物となった花火の演出。通常の「ビクトリーセレブレーション」を、最終戦特別バージョンの「ファイナルセレブレーション」にパワーアップさせての開催となった。
ハマスタを彩る花火と光の演出
花火が終わると、選手たちが再びグラウンドに姿を現し、サインボールをスタンドに投げ入れながらハマスタを一周。
キャプテンとして、主軸としてチームを牽引した筒香選手
少年ファンにサインボールを直接手渡す井納翔一(いのう・しょういち)投手
今季大ブレイクの宮崎選手。首位打者のタイトルは間違いなし
躍進の大きな力となったウィーランド(上)、パットンの両新外国人投手
一時はクローザーから降格も、実力で取り返した山﨑康晃(やまさき・やすあき)投手
日本シリーズ出場が決まるまで、しばしの別れとなるハマスタ。選手たちはファンの歓声に応えながら、ゆっくりとグラウンドを回っていった。
取材を終えて
シーズン終盤、3位を争っていたDeNAベイスターズ。CSに行きたい、4位にはなりたくない、というファンの思いがそこかしこに溢れていた。
思えば、ほんの数年前だったら、「4位!? すごいじゃん! 頑張ったじゃん!」なんていう、そんなチームだった。なんなら5位でも褒めてもらえるようなチームだった。
でも、今は違う。CS出場は現実的な目標になって、選手もファンもその先を見据えている。そんな、強いチームなのだ。
この秋、もう一度ハマスタで試合が見たい。まずは10月14日、虎退治に出発だ!
―終わり―
ファービーさん
2017年10月13日 12時04分
40年以上前、大洋ホエールズの頃からファンだった。未だ、小学生だったが東京の葛飾区から川崎球場まで足を運んだ。当時は初回に10点とって楽勝ムードのはずが試合終了には9対10の幸勝で大味野球であった。それが弱小球団の魅力でもあったのだがその後、権藤監督になり38年ぶりの日本一になり、その後又低迷期に入った。ずぅーと弱かったから弱いことが当たり前のように感じていたが、やっぱり強いチームがいいな。ファンとして誇りを感じる!