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横浜市営地下鉄でも走行中に携帯の電波が入るようになる!?

ココがキニナル!

都内の地下鉄は電波が入るようにする予定があるけれど、横浜市営地下鉄にはないの?携帯禁止席、地下鉄でも携帯をつながるようにしようという時代に逆行した方針。何のために作ったの?(Ichiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市営地下鉄でも、走行中に携帯の電波が入るようになります。携帯電話電源オフエリアは、総務省のガイドラインにそったものです。

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ライター:吉澤 由美子

15年前のガイドラインが継続して使われている理由とは



実証実験を受けてガイドラインが決まったのは、1997年。もう15年も前だ。
携帯電話も医療機器も、そこから性能がかなり変わっている。

実は、総務省ではその後も、「電波の医療機器等への影響に関する調査研究」を実施しており、2007年には新たに導入された1.7GHz帯W-CDMA方式及び2GHz帯CDMA2000方式の携帯電話端末から植込み型心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器へ及ぼす影響についての調査を実施している。

その結果、第3世代の携帯電話端末が、植込み型医療機器に影響を及ぼす可能性はかなり低くなっていることがわかった。

ただし、現在も第2世代の携帯電話端末は使われており、そのサービスが継続中であることから、従来の指針である22cm離すというものを継続することとしている。

今年の3月いっぱいでmovaが終了して、残る第2世代のサービスはauのcdmaOneのみ。それもこの7月で終了する予定だ。また、植込み型医療機器の妨害電波排除能力も向上しており、より安全な製品に入れ替わりつつある。

そうしたことから、総務省が定めた「22cm以上離す」という指針は将来的に見直されていくだろうと予想されている。
 


横浜市交通局のマスコットキャラクター、はまりん


横浜市営地下鉄でも、総務省のガイドラインが改訂されるまでは、現在の指針をもとに携帯電話オフエリアを続けていくが、ガイドラインが改訂され、社会常識が変われば当然、見直す対象になるとのこと。



生死にかかわる問題だからこそ、慎重な取り扱いを



現在は植込み式医療機器に及ぼす影響も格段に少なくなっている。さらに横浜市営地下鉄の駅間でも携帯電話の電波がつながるサービスが開始されることを考えると、電源オフルールは時代遅れな感じもある。しかも、携帯電話の電源オフエリアがあるというルールは、海外であまり例のないもの。
 


横浜市営地下鉄車内の携帯電話電源オフエリア※画像提供:横浜市交通局


とはいえ、植込み型医療機器にまったく影響がないとは言い切れないのが現在の状況だ。だからこそ、慎重な対応が求められている。

そして、日本では「影響がないわけではない」ことが社会常識になっている。
 


横浜市営地下鉄車内の携帯電話電源オフエリア位置
※画像提供:横浜市交通局


検証でほとんど影響がないとされた携帯電話でも、電車内に乗り合わせた誰もがそのことを知っているわけではない。大丈夫だと思ってはいても、近くで使われることで不安になることだって当然考えられる。

また、植込み型医療機器を装着している本人は大丈夫だとわかっていても、同行者が気にして携帯電話使用者とトラブルになり、そのトラブルのせいで装着されている方の具合が悪くなる可能性だってある。

携帯電話電源オフエリアは、そういった無用のトラブルを避けるためにも、意義があるのだ。
 


横浜市営バスの車内も、優先席付近では携帯電話の電源を切るのがルール
※画像提供:横浜市交通局




取材を終えて



植込み型医療機器を装着している小さなお子さんだっている。お父さんお母さんの立場になって考えたら、万が一、ほとんどありえないとわかっても、わが子の近くで携帯電話を使ってほしくないと思うのは当然の心情だ。

植込み型医療機器を装着している人にとって、電波は生死にかかわる問題。携帯電話だけでなく、駅にある自動改札機、店舗の万引き防止ゲートなど、植込み型医療機器に影響を及ぼす可能性があるものは世の中にあふれている。

日常生活を注意深く行う必要がある人に、わたしたちがちょっと配慮するだけで安心を届けることができる、携帯電話電源オフエリアはそういう場所なのだ。

「ほとんど影響がないから大丈夫」というのは正しいかもしれないけれど、それは社会全体のコンセンサスができてはじめて受け入れられること。

どうしても携帯電話の電源を切りたくない場合は、携帯電話電源オフエリア以外の場所に乗ればいいのだから。


― 終わり―


総務省リーフレット
http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/ele/medical/chis/index.htm

総務省 電波の医療機器への影響に関する調査結果
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/080530_9.html

NTT docomo マナーページ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/manner/

au マナーページ
http://www.au.kddi.com/notice/manner/index.html

SoftBank マナーページ
http://mb.softbank.jp/mb/support/3G/protect/manner/usage.html
 

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コメントする
  • いつの間にか使えるようになってましたね。https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/subway/#yokohamashiei

  • 地下鉄でケータイの電波を入るようにしたのは「使ってください!」という意味ととらえていいのでしょうか?従来、「車内では通話はご遠慮ください」「車内ではマナモードにしてください」「車内では電源をお切りください」って言い続けたのに、今になって「使ってくださいっ!!」というのは何の為でしょうか??? 今度は「なぜ使えるようにしたんだ??」と苦情の嵐が交通局に殺到して、いずれまたはまれぽ.comにお願いして調査してもらうこともあり得るのでは?車内に電波を入れたの何の目的はなんでしょうか?教えて下さい。

  • 実際に古い携帯を使用し続けている人もいます。また、ペースメーカーもそうそう手術して交換はできないでしょうから、急にガイドラインを大きく変えることは厳しいのではないでしょうか。そして記事にあるように、科学的な根拠が判明したことがらも、人々の意識が変わるのには時間がかかるので(ちょっと違うかもしれないけど、エスカレーターの片側並びが定着するのにも時間がかかりましたよね。あの方法が本当に正しいかどうかは別ですが)、すぐに変化を期待するのは難しいかもしれません。橋下徹市長のようにドラスティックな改革を期待するかたにはもどかしく、怒られる感想かな?

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