陣ヶ下渓谷の源流はどこ?
ココがキニナル!
以前、横浜の秘境として紹介されていた陣ヶ下渓谷ですが、途中までしかさかのぼれないようになっています。その先がが気になります。源流を調べてください。(べいさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
大きく分けて「川島町の民地の山」、「西谷浄水場」、「保土ヶ谷高校遊水池」、そして「左近山、市沢町一帯の雨水」が源流だった!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
④市沢町、左近山の住宅街から注ぎ込まれる雨水
さて、最後に紹介するのは保土ヶ谷高校よりさらに南の住宅街からの雨水。
こちらは地図を見ていると、所々、上流へと遡ることができた。
陣ヶ下渓谷公園の南側にある「水の橋」
公園の中からは先へと進むことはできなかったが、一度外に出て回り込めばその上流を確認することができる。水の橋と名付けられたその橋の下は水路になっていて、まさに市沢川の上流部なのだ。
水の橋から見た水路
その水路は環状2号沿いをずっと南に下っているようだ。
地図にも水路が記載されている
所々、暗渠(あんきょ)になっていて目視できない部分もあるが、しばらく行けば再び水路が現れる。
ゆっくり確認しながら上流へと遡って行くと、やがて長見寺の手前で、2方向から合流しているのが確認できた。
このように上流から2つの水路が合流していた
長見寺付近の地図
ひとまず、南側の上流水路を遡ってみると・・・
ハックドラッグ市沢店の横までが確認できる限界だった
歩道からも水路が見えていて、僅かながらチョロチョロと水が流れているのが分かる。その先は市沢団地が広がっており、地図上で確認しても、どこまで水路が続いているのか確認できなかった。
一方、長見寺で二手に分かれた北側の方を遡ってみると。
日産市沢野球場の西側にある住宅地が限界
水路に金網が設置され、こちらもやはりチョロチョロと水が流れている様子。だが、これ以上先は左近山団地が広がっていて、その先の水路が確認できなかった。
旭土木事務所に聞いてみた
既に場所は保土ヶ谷区から旭区に移っているため、今度は旭土木事務所に問い合わせてみることにした。
すると、担当者からは「陣ヶ下渓谷公園に注ぐ水がどれかと言われても、分かりかねます」との回答。
水路について尋ねると、このあたりでは保土ヶ谷高校にあったような遊水池や調整池のようなものは無く、付近の排水溝や、マンホールに雨水を流して込んでいる状態なのだそうだ。
雨水管、下水管マップ(横浜市行政地図提供システムより)
青が雨水管、茶が下水管、赤丸は目視で確認できた地点
その詳細な雨水管の地図については上図を参考にしてもらいたい。地下に張り巡らされる雨水管や下水管が掲載されている。
付近の道路には「あめ」や「うすい」と書かれたマンホールがあった
陣ヶ下渓谷公園に注ぐ水をたどると、それは縦横無尽に張り巡らされた雨水管だった。
雨水管のマップは複雑で且つ、住宅街一帯から集約されているので、もはや特定の地点を源流だとするのは不可能に近い。旭土木事務所も「分かりかねます」と答えるわけだ。
まとめ
というわけで、陣ヶ下渓谷公園に注ぐ市沢川の源流は、大きく川島町の民地の山、西谷浄水場、保土ヶ谷高校遊水池、そして左近山団地、市沢団地およびその付近の住宅街一帯の雨水だということになる。
山奥に潜む、源流の一滴を見ることは叶わなかったが、水の流れを追いかけるのは探検をしているようで楽しかった。もし興味があれば、水の流れに着目して陣ヶ下渓谷公園に足を運んでみてはいかがだろうか。
―終わり―
ホトリコさん
2014年10月28日 13時05分
水質はまったく考えずに、子供の頃は陣ヶ下渓谷で遊んでおりました。当然、名前があったことすら知りませんでした。幾つかある源流もその当時に、子供だから許されたのか?踏破済みです。アオダイショウはじめ、ヘビが泳げるのを知ったのもここだったので、貴重な体験をした昔の遊び場が、今では整備されて好きなシリーズものミステリードラマの、ニュース番組のロケ地になっていたりして、嬉しいような、寂しいような、時代の流れですかね?
とうさんさん
2013年05月27日 16時12分
月日がたって読み返してみると、なにが「ふーん、そうだったのかって感じ。」がわかった。 要は陣ヶ下渓谷って綺麗な湧き水とかでできているわけではないのを知って、がっかりしたんだな… 下手をすると生活圏の土壌に含まれる、あまりありがたくない物質も混じっているかもなのか。 水質がキニナル。
とうさんさん
2013年01月30日 17時59分
ふーん、そうだったのかって感じ。良く調べましたね。