アートの力と人の絆で再生する街。はま旅Vol.77 「黄金町編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第77回は、地域の結束ナンバーワン!アートの力と人の絆で再生する街、黄金町駅周辺の旅。
ライター:山口 愛愛
個性的なカフェが並ぶ川沿いは休憩スポット
カフェといえばコーヒー、紅茶が多いが「日本茶」の看板を見つけ、休憩することに。日本茶、台湾茶、ハーブティーをそろえる「きぃ房茶」へ。
間口は狭いが2階はゆったりとした空間
自称「お茶ばか」という日本茶インストラクターの資格を持つ木川オーナーが、茶葉の生産農家を巡り、美味しいお茶をより美味しく味わえるよう淹れてくれる。夏場は抹茶やほうじ茶のかき氷(500円)や茶なこ(抹茶ときなこ)白玉のデーザート(250円)などとも。
9月とはいえ、残暑が厳しいので記者もカキ氷を。おっと、限定メニューを発見。「玉米氷」(600円)とは何だ?
聞いてみればコーンカキ氷という。ガリガリ君のコーンポタージュ味が生産休止となったいま、これは味わうしかない。
ピーナッツとコーンポタージュのようなコクと甘じょっぱさがヤミツキ!
「お好みで練乳を」とのことでかけてみた。コーンの味が引き立ち、手が止まらない。冷たいスナック感覚だが、コーンとピーナッツの粒があるので思ったよりおなかにたまる。こちらは9月中の限定メニューなので、急いで!
とうもろこし茶とのセット(900円)もあるが、せっかくなので日本茶をいただこう。
「杉本さんの無農薬茶~初芽~」(500円)は旨味をほんのりとした渋みが追いかける
大岡川を眺めながら、半個室風の2階の窓辺で味わうお茶は格別。川の流れのようにゆったりと時が流れていく。
オーナーの木川さん。「お食事メニューもあります」1階では茶葉の販売も
子どもの頃、行っては行けないと言われた場所に、ぬくもりのある店が増えたのを実感し、駅へ戻ろうと思ったが、やはり夜の黄金町も見たいので、もう少し散策してから帰ろう。
大岡川手ぬぐいのような景色。遠いようで近い、みなとみらいはすぐそこ
高架下「かいだん広場」。イベントの開催のほか、火曜日に朝市も行われる
陽が沈んできた。京急沿線にひしめいていた飲み屋は、高架下の工事などもあり、一握りになっていた。場所によっては昔ながらの飲み屋が数軒かたまっている。
昔ながらの大衆居酒屋は賑わっている店もあれば休業の店も・・・
スナックから出てきた男性に最近の黄金町の印象を聞いてみる。
「野毛の方は大衆居酒屋がまだ流行っているようだけど、この辺は静かだね。アートのことはよくわからないけど、若者が街を活気付けようとしているのはいいこと。実際、若い人も見かけるようになったしね。昼間、遊びに来たら、夜もみなとみらいとか行かずに、小さい飲み屋をハシゴするのもかえって若い人にはおもしろいんじゃない?」
お酒が入り顔はご機嫌だが、少し寂しそうなおじさんの背を見送り、黄金町の旅を終えた。
取材を終えて
黄金町でのアートイベントが取上げられることが多いが、一過性の集客にならないよう、地元の商店会などが工夫しているのが見てとれた。黄金町には老舗の名店や取材拒否でメディアに露出していない店もまだまだあるので、足を運んでみてほしい。特殊な歴史を持つ黄金町。物珍しさに人が集まるだけではなく、店や人が活気溢れ、暮しやすい街として人が集まるように変わってきているような気がした。
■今回のはま旅「黄金町駅」周辺
(googleマップより)
・「コトブキ」横浜市中区伊勢佐木町5-129-9
・「ギャラリーショップちりめんや」横浜市中区初音町1-8-2
・「浜屋商店」横浜市中区初音町2-35
・「きぃ房茶」横浜市中区黄金町2-8-7
― 終わり ―
soalerさん
2012年10月04日 17時20分
変わり続ける街が横浜なんです。荒廃ぶりにロケが出来ずセットで撮影した「天国と地獄」浅野温子が初々しい「スローなブギにしてくれ」昔のほうが好きだった人はビデオでも借りて懐かしんでみてはいかが?
黄エリさん
2012年09月24日 08時39分
ライターさんが「いくら?」と聞かれたことがあるそうですが、個人的にはそのころの黄金町のほうが好きだったなぁ…
桝田祇亮(ますだ・まさあき)さん
2012年09月22日 06時58分
自分もいつかスタジオを持ちたいです。