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青葉区市ケ尾にある「おさかな広場」の名前の由来は?

ココがキニナル!

青葉区に「市ヶ尾おさかな広場」という小さな広場があります。どういう由来で作られた広場なのでしょう。海は遠いと思うのですが。(ぽぽ1さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

広場にある魚のオブジェ“魚 風景”に因んで、一般公募で決められた名前だった!オブジェは『市ヶ尾彫刻のプロムナード』にある11個の彫刻のひとつ。

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ライター:田中 大輔

広場の名前はどうやって決まった!?



ちなみにこの作品、「おさかな」などと呼んできたが、当然ちゃんとしたタイトルがある。
それは“Poisson-Paysage”というもので、訳すと“魚 風景”となる。
 


裏側から。“魚”の部分は分かるんだけど、“風景”が難しい


この“魚 風景”が造られた理由は分からなかったが、広場の由来となれば話は別だ。

再び区役所の方に聞いてみる。すると「実は、あの作品はもともと別の場所にあったものなんです」という新たな情報が。

あの作品が設置されたのは、先述の通り市ケ尾が緑区だった時代。
当時は、市が尾駅から鶴見川方向へ坂を下った場所に緑区役所の北部支所があったのだそうだ。

「あの作品と“アリア”は、北部支所の敷地に建てられていた」とのことで、「青葉区役所ができたころに、今の場所に移されたんです」。
 


こちらが“アリア”。今は横浜上麻生線沿いの歩道にある


青葉区が誕生したのが1994(平成6)年。青葉区制施行の際にあの広場も整備されたそうで、そのときに “魚 風景”も移設されたようだ。

そして、「おさかな広場」という名前が付いたのもまた、そのときのこと。
広場の整備とオブジェの移設に伴って、その名前は公募によって決めたんだそうだ。
 


残念なことに“ケ”の字がなくなってしまっていた


つまり、一般の区民から寄せられた名前候補の中から選ばれたのが「おさかな広場」ということになる。
その理由は、もちろん新たにあの場所に設置された“魚 風景”にちなんだものだ。



取材を終えて



ヘンテコな名前だが、調べてみるとその理由はシンプル。
「おさかな」をモチーフにした芸術作品が設置されたから、である。
その「おさかな」こと“魚 風景”は、市ケ尾のまちづくりの中で造られた作品だった。
 


こうして見ると、広場自体もちょっと不思議な造り


“魚 風景”を含む『市ヶ尾彫刻のプロムナード』は完成翌年の1992(平成4)年、建設省(現在の国土交通省)から、地域固有の文化を資源とした魅力的な地域づくりに成功しているとして『手づくり郷土(ふるさと)賞』が贈られている。
 


手づくり郷土(ふるさと)賞を示す碑。当時の建設大臣の名前入り


広場の名前になって、交差点にまでその名を轟かす「おさかな」。
でも、実際はあまり注目されている感じもなくてちょっとさみしそうだった。市ケ尾に訪れた際は、不思議な名前の広場を見てニヤっとして、ほかの作品にもぶらりと会いに行ってみてはいかがだろうか。


―終わり―
 

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  • 詳しい調査をありがとうございました。先に魚オブジェができて移転だったのですね。驚きました。広場の「ヶ」が早く再生すると良いですね。

  • 猫の額のような狭い「広」場です(笑) 実際に行ってみて拍子抜けしました(個人の感想です)

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