横浜の河川は自然を意識して再生されるのか?
ココがキニナル!
横浜市の川はコンクリ張りで趣きがないのですが、自然を意識した川の再生は行われないのでしょうか?(めるさん、くーとさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
現在、環境を意識した河川改修が主流になっている。魅力的な川を作るべく、横浜市も努力している!
ライター:松崎 辰彦
川を憩いの場にしようと努力がなされている
こうした趨勢(すうせい)のなか、河川改修の際には環境保全を意識した工事がなされるようになる。
低水路(川の常時水が流れている部分)を深く掘り、その両側に土を盛るという工事が発案された。
これは川の中に緑を広げ、人が歩くこともできるようにした改修法のことで、多くの川でもこの方式が取り入れられるようになったそうだ。
自然のままの川
コンクリートで護岸する。さらに……
低水路を整備中
低水路整備完了。川の脇に緑が広がる
(写真提供・横浜市道路局河川部河川計画課)
なお、こうした工事が盛んになったのは、平成に入ってからであるとのこと。
人々の意識とともに公共工事も変わり、河川もより魅力的なものになりつつある。
低水路の整備中
(写真提供・横浜市道路局河川部河川計画課)
「国の方針も変わってきました。以前は川は危険なもの、人は離れて生活すべしという発想でしたが、今はより住民を川に近づける方向で、さまざまな施策がとられています。
親水公園や遊水池公園を数多く作り、川をより身近に感じ、憩いの場にしてもらおうという思想になりました」
和泉川の水辺。幾何学的なデザインが美しい
境川遊水池公園のビオトープ。野生の水鳥もやってくる
現在、河川部計画課では、小学校に出向いて、子供たちに川での安全な遊び方や注意事項などを教えている。
小学校への出前講座。簡単な河川の話や川での安全な遊び方などを話題にとり上げる
(写真提供・横浜市道路局河川部河川計画課)
「『川を制するものは国を制す』と言います。鶴見川が流れている綱島は、江戸時代は幕府直轄でした。水を求めて人が川の近くに集まり、台風のときなどは皆で協力して川の氾濫に対処したのですね」
人間の生活にはなくてはならない川。
人々の知恵と努力が川をより安全な、魅力的なものに変えつつあるようである。
この小さな川はどこへ続くのか
取材を終えて
川はきれいになりつつある……この言葉を聞いてホッとした。
日本人にとって川とはいつまでも“小鮒釣りし かの川”であってほしいものである。
地球が生命体ならば、川はまさしく血管に相当しよう。
不潔な血を流して心筋梗塞や脳梗塞など招かぬよう、私たち一人ひとりが心する必要があるのではないだろうか。
―終わり―
yamaさん
2012年08月02日 07時13分
>>「『川を制するものは国を制す』と言います。 治水は古代から国家国民安寧の根幹を成す政策の一つ。たぶん先の言葉は、伝説の聖王兎が死にものぐるいで暴れ川を押さえたことからかと記憶。中途半端な親水域は暴れ川の流量に対する抵抗障害ブロックにしか見えない。歴を知らぬ感情連中による河川法の改悪でしかない、と思う。更に温暖化傾向による海面上昇が懸念され、震災による津波対策も懸念される昨今、さらなる堤防のかさ上げと底さらいを行い「もう二度と絶対に洪水は出さない」体制を早急に構築した方が良いと、私は思う。
くーとさん
2012年01月04日 17時26分
いつか、多摩川の河川敷みたいな広い緑の河原になってほしいです。
hondairieさん
2011年12月27日 03時12分
最後、上手い事言ったつもりかもしれないけどちょっと微妙