ベイスターズ投手陣に新たな力。長田秀一郎選手の入団会見をレポート!
ココがキニナル!
クライマックス・シリーズ進出を目指す横浜DeNAベイスターズに、トレードで加入した、長田秀一郎選手の入団会見の様子をお届け!
ライター:田中 大輔
クライマックス・シリーズ(CS)出場圏内の3位まで0.5ゲーム差(7月10日現在)と、まだまだ今シーズンは夢をつなぐ横浜DeNAベイスターズ。
開幕前から目標に掲げている悲願のCS進出に向け、現場の選手だけでなくフロントも大きな動きを見せている。
弱点である投手陣の改善をはかるべく、新外国人投手のティム・コーコラン選手獲得に続き、渡辺直人選手とのトレードで埼玉西武ライオンズ(以下、ライオンズ)から長田秀一郎(おさだ しゅういちろう)投手が入団した。
のどから手が出るほどほしかったピッチャー
10日(水)、市内の球団事務所で高田繁GMとともに入団会見に臨んだ長田は、2003(平成15)年にプロ入りして以降、ライオンズ一筋でプレーしてきた。
リリーフを中心に262試合に登板し、14勝19敗1セーブを記録している。
高田GMとともに会見場に姿を現した長田
昨年は、チームのセットアッパー(自分のチームがリードしているとき、主に8回に登板してストッパーに繋ぐ役目)として53試合に投げ、チームトップの26ホールドの成績を残した。
高田GMはこの活躍を「セットアッパーとして経験を積んで、実績を残した選手」と話し、「のどから手が出るほど欲しいピッチャー。早い時期に登録、登板してもらうことになると思います」と高く評価した。
高田GMの話からは、長田への大きな期待が感じられた
さらに高田GMは、「コントロールもいいし、力のある球を投げる。この話があったときに、ぜひ長田がほしいと指名した」と話すなど、かなり期待している様子がうかがえた。
心機一転、横浜の戦力に!
当の長田は、ライオンズの選手からは「頑張って」と送り出されたそうで、「(ライオンズは)今度は敵チームになるので、元の仲間を倒せるように」と心機一転。
「移籍は初めての経験。新たな気持ちで頑張ってやろうという気持ちが強いです」とトレードを前向きに捉え、「早くチームに溶け込んで、一軍の戦力になりたい」と意気込んだ。
自身のピッチングスタイルについては、「真っ直ぐが基本。真っ直ぐで抑えることができれば、ほかの球でも抑えられると思っています」とコメント。
自信に満ち溢れていた
また、ベイスターズにはかつてのチームメイトである後藤武敏選手もいる。
両選手はともに03年にライオンズに入団した同期。慶応大の長田と法政大の後藤は、第1回世界大学野球選手権の日本代表チームでもともに戦った仲だ。
「“横浜に決まったからよろしくね”と連絡しました」という長田は、「(後藤が)同じチームにいることは心強い」と続けた。
実はハマっ子!
実は長田は「生まれも育ちも横浜」という生粋のハマっ子。
鎌倉学園時代までを市内の実家で過ごし、慶応大学に進学後も市内の寮で生活を送った。
この日も実家から球団事務所に足を運んだのだそうだ。
地元で投げられることによろこびを感じている、と長田
「知り合いも多いですし、移籍が決まったときに声をかけてくれた昔のチームメイトもいた。横浜に来られてうれしいです」と地元チームへの移籍に気持ちは充実している。
高校時代から経験のある横浜スタジアムのマウンドは「投げやすいイメージがあるので、早く投げたい」そうで、「後はそこで結果を残したい」と表情を引き締めていた。
高校時代に2度、プロに入ってからは交流戦でハマスタを経験している
小学生のときに初めてスタジアムに観戦に来て以来、野球を生で見るのはハマスタばかり。「大洋ホエールズを応援していました」とチームへの愛着も人一倍ありそうだ。
まだまだ諦めないCSへの道!
シーズン中の移籍ということもあって、「すぐにでも投げられると思います」と頼もしく話す長田。
背番号は64番に決まった。Aクラス浮上に貢献してほしい
高田GMが「厳しい、苦しい戦いをしてますけど、CSへのチャンスは十分にある位置にいる」と言えば、長田は「1試合でも多く、1イニングでも1人でも多く投げてチームの勝利に貢献したい」と応じる。
悲願成就に向けてやってきた新戦力。
手薄なリリーフ陣の一角として、長田の大車輪の活躍に期待しよう。
―終わり―
- 前へ
- 1
- 次へ
コビン・ケスナーさん
2013年07月12日 22時20分
ピッチングスタイル的に川村コーチと馬が合いそう。