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相鉄・JR直通線と相鉄・東横線直通線開通事業の遅延状況と今後の予定は?

ココがキニナル!

平成27年4月相鉄・JR直通線開業予定/平成31年4月相鉄・東急直通線開業予定。この工事の進捗状況と開通後の運賃は?パナソニック跡地が新綱島駅って本当?(yokohamatsuさんほか多数)

はまれぽ調査結果!

JR直通線平成30年度内完成開業見込み。東急直通線は平成31年4月開業。新綱島駅はパナソニック跡地ではなく東急綱島駅から200m離れた場所に設置

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ライター:ほしば あずみ

開業が3年遅れる?



2015年に開業予定の羽沢駅周辺は今後どうなる?」、「相鉄・JR直通線開業事業では、どんな工事が行われている?」でお伝えしてきた相鉄・JR線直通事業が、2015(平成27)年開業という当初の予定から、開業時期は2018(平成30)年度内へズレこむと発表された。

前回の取材時には相鉄本線西谷駅周辺とJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近の、開業に向けた工事の様子やまちづくりの計画などをお伝えした。
あれから1年5ヶ月。工事の進捗状況はどうなっているのだろう。開業が遅れる理由とは?
それに伴い、2019(平成31)年開業を目指している相鉄・東急直通線事業(仮称:羽沢駅~日吉駅間)の計画も遅れてしまうのだろうか?
 


新横浜にある、鉄道・運輸機構 新横浜鉄道建設所で話を伺った


話を聞かせてくれたのは相鉄プロジェクト推進部の高橋係長と鉄道・運輸機構新横浜鉄道建設所の武田所長。
 


相鉄の高橋さん(左)と鉄道・運輸機構の武田さん


まずは、開業予定が3年遅れる見込み、という発表について。
「相鉄・JR直通線事業は、相鉄本線西谷駅とJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近間に約2.7kmの連絡線を新設して、相鉄線とJR線が相互直通運転を行うものです。開業が遅れる主な理由は、貨物線横浜羽沢駅構内での線路の付け替え工事に多くの工期が必要になったためです」
 


横浜羽沢駅(2012年3月撮影)

横浜羽沢駅の貨物線に新たなレールを取り付けるため、既存のレールを動かしてスペースを確保する作業が難航しているそうだ。

貨物線路は文字通り日夜貨物が通行する。列車を止めるわけにはいかないので、その運行の合間の短い作業時間内にしか工事が進められず、関係者協議による計画変更などもあり、当初の予定どおりにはいかないことがわかったという。建設費も当初予定の約683億円から約782億円へ99億円アップ。

「貨物線が運行していない間しか作業できないことは計画の段階でわかっていたはずじゃないかと、説明会などでもご指摘をいただくのですが・・・。想定外とまではいきませんが、貨物列車の安全確保や作業時間の制約、また関係する施設の調整等のため工期が係り、遅れることになりました」と恐縮しきりの武田さん。

ただ、遅れているのは相鉄・JR直通線事業であり、羽沢駅(仮称)と東急東横線日吉駅間を結ぶ相鉄・東急直通線事業は予定どおり2019(平成31)年度開業の見込みだという。
現在は、新横浜駅(仮称)、新綱島駅(仮称)の施工認可も下り、今年度中には着工の予定だそう。

新横浜駅付近では、地下工事を行うのに先立ち、歩道橋の付け替え工事がはじまっている。
 


歩道橋のそばで、仮土留め杭工事が行われていた
 

新横浜駅(仮称)完成パース(予想図であり、実際と異なる場合があります)
 

2019(平成31)年には、この道路の真下に新たな駅ホームが誕生する


ちなみに、新綱島駅(仮称)が綱島東のパナソニック跡地にできるのではという噂もあるようだが、実際は東急綱島駅から直線で200mほど離れた場所に地下の駅が新設される。
こちらの工事着手はこれからとのこと。
 


鉄道・運輸機構の事業パンフレットより
 

Googleマップで示すとこのような位置関係(Googleマップより)


なお、相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線ともに、開通後の運行ダイヤや運賃についてはまだ決まっていない。