西区の傾いた住友不動産のマンション問題。住民による記者会見の様子は?
ココがキニナル!
横浜市西区にある住友不動産のマンションが傾いていた問題で、住民が記者会見。その様子は? 住民の本音は? 今後の対応はどうなる?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
住民代表でマンション管理事務組合理事長らが住友不動産への不満を爆発。住民側は「元の状態に戻すこと」を前提に話し合いを進めていく考え
ライター:はまれぽ編集部
前代未聞の事態
住友不動産(東京都新宿区、資本金1228億500万円、従業員数1万1331人。2013<平成25>年9月30日現在、連結)が2003(平成15)年に販売した横浜市西区のマンション「パークスクエア三ツ沢公園」の施工ミスが見つかった問題で、マンションの管理組合は10日(火)、記者会見を開き、これまでの経緯や現状の説明を行った。
会見に住友不動産とマンションを設計、施工した熊谷組は参加しなかった。
冒頭、「パークスクエア三ツ沢公園管理事務組合」の理事長が「報道や各種取材によって住民が不安を感じている。住民が安心して住み続けるために説明の場を設けた」と会見の趣旨を説明した。
会見の冒頭で趣旨説明をする理事長
この問題は、マンションの一部の棟で「支持層」と呼ばれる強固な地盤までマンションの基礎となる「基礎杭」が届かず、一部にずれが生じたというもの。
ずれが見つかった部分
(2013年6月撮影、パークスクエア三ツ沢公園管理事務組合提供)
マンションの共有棟で開かれた会見では理事長をはじめ、理事計5人が出席。まず経緯報告があった後、報道陣から矢継ぎ早に質問が飛んだ。
詰めかけた多くの報道陣
組合の説明によると、傾いているのはB棟南棟。分譲時に比べて最大で南東方面に最大5.5cmほど傾いているという。
実際に傾きがあったB棟南棟
入居直後に異変に気付いたにもかかわらず、10年以上も対応しなかった住友不動産と設計、施工、工事管理をしたゼネコン「熊谷組」の対応について、該当するB棟南棟に住む理事は「我々が動き出さないと動かなかった。非常に不満」と心情を吐露した。
だが、「体感レベルでは異変に気づくものでなく、報道がなかったら気づかなかった」と話した。
組合の説明によると、2007(平成19)年に熊谷組が一部建物のずれを単独で補修し、組合に対する報告もなかったという。この問題で、先だって報じた住民女性の話は真実だったようだ。
証言してくれた住民の女性
別の理事はこの事実に対し、「分譲当初からずれがあったのではないかと思う。その時に詳しく調べていれば、これほど大きな問題にならなかったのではと大きな憤りを感じている」と話した。