横浜市のHPがアクセス集中で避難準備情報を閲覧できず! 運用面に課題!
ココがキニナル!
避難準備情報のメールが来ましたが、アクセス出来ず全く役に立ちません。先週の台風で土砂崩れの被害を受けた地域が心配です(ちゃちゃ丸子さん、B37_0C7さん、ちゃたろうさん)
はまれぽ調査結果!
危険な崖地の地図データが大きすぎたため、回線を占有し、アクセスがしにくくなった。データの作り込みやメールの文言を修正するよう検討
ライター:はまれぽ編集部
緊急速報メールの運用などに課題
台風19号が横浜に接近していた13日(月・祝)午後8時前、聞きなれないメールの着信音に驚いた人も多いのではないだろうか。
鉄製のポールが折れるほどの強風だった台風19号(13日午後8時ごろ、神奈川区)
このメールは、横浜市が同月10日(金)にリスト化した市内約200ヶ所の危険な崖地付近の住民に対して避難準備を促した「緊急速報メール」で、リストで危険な崖地がなかった瀬谷区を除く17区約358万人に送られた。
実際に送られた「緊急速報メール」
このメールに「対象区域は横浜市危機管理室のホームページでご覧頂く」とあることから、市のホームページ(HP)に一時的にアクセスが集中。午後11時過ぎまで3時間半近くにわたってHPが閲覧しにくくなる状態が続いた。
このような現象が起きた経緯について、横浜市危機管理室の鈴木崇広担当係長、IT活用推進部IT活用推進課の田島裕(たじま・ゆう)課長、同課・山崎晋一担当係長に聞いた。
お三方とも写真はNGとのこと
鈴木係長によると、雨のピークが13日深夜になるという気象台の予想などから、同時間帯に避難勧告を出しても安全に避難できない可能性があると判断し、13日午後7時30分に林文子市長名で「避難準備情報」を発令。
約15分後の午後7時45分ごろには、瀬谷区を除いた17区に「緊急速報メール」を送信。この直後からアクセス障害が発生したという。
原因について、田島課長は「危険な崖地の地図データの要領が大きすぎたため、回線を占有し、アクセスしにくくなった」と説明。
HPに掲載されていた地図
平時の横浜市のHPは1分間に25万人程度が閲覧できる状態にあるが、市はアクセスの集中を予測して、その4倍の閲覧者が来ても対応可能な状態にしておいた。
しかし、崖地の地図データ容量が大きく、閲覧までに時間がかかるために「閲覧待ち」の人が増え続けた状態に、さらなるアクセスが集中したことから、サイト全体の閲覧がしにくくなった。
このため、市は午後10時過ぎに地図データのみを外部サイトで閲覧できるようにしたが、アクセス障害が解消されなかったため、午後11時16分に地図データの掲載を取りやめ、危険な地域の地名の列挙に切り替えた。
市の説明による時系列
市では、この事実を受け、14日(火)にメールの文言や地図データ作成時の反省点、避難準備すべき対象の地域以外の人にもメールを送ったために混乱を生じたことなど、緊急速報メールの運用の仕方について検討を行ったという。
鈴木課長らは「市民に迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪。
その上で、今後の改善策については「大量の人がアクセスしても対応できるシステムの体制や、避難情報を出すべき世帯が限られている場合にも緊急速報メールを出すべきか否かなど、さまざなま検討を進めて、市民の安全・安心を守れるようにしたい」と話していた。
取材を終えて
今回の台風19号では、18号のように直接人命につながるような被害が横浜市内で出なかったことは不幸中の幸いだ。しかし、市民の命を守るべき市の対応が今回の様では心もとない。
今回の事案で生じた反省点を踏まえ、来たるべき災害に向けて、市民に万全の情報を届けられる体制を早急に整えてほしい。
―終わり―
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ばんばんVspecさん
2014年11月09日 17時47分
こういうある特定の地域だけの情報を流す際に国や県がクラウドサーバなどで一括管理して、過負荷がかからないようにすれば、と素人考えながら…
niboshiさん
2014年10月27日 13時07分
twitterは時々しか見ておらず。 今回の避難準備メールが来たのでPCからアクセス→繋がらない、で途方にくれました。 中区ですが、自分の居住区域が崩落地域に該当しないと分るまでに時間が掛かりました。 過去ログに広報車がきているとのお話もありましたので、避難優先度が高い地域から順次メールを飛ばしていけるようなシステムが出来ればいいかと思います。 一斉に同内容ではサーバも落ちるでしょう。 蛇足ですが、pdfよりflaへの重量回避策もお願いできれば……。
ゆたかさん
2014年10月17日 17時15分
yu032401さん。あれは、随時つぶやいていたというよりは、つぶやいてなくはないというレベルですね。とにかく、今回は危機管理室の勉強不足でしょう。それから、この記事の「25万人がアクセス可能」の部分ですが、はまれぽさんが間違えたのか、横浜市が間違えたのかわかりませんが、こんな表現ができるわけないです。どうしようもないレベルの間違いですね。