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横浜トリエンナーレの見所や詳細は?

ココがキニナル!

トリエンナーレが開かれるようですが、どんどん縮小している気がします。どうせなら盛り上がったほうが良いので、見所や詳細をレポートお願いします。(だいだいまきさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

地元のアート団体と連携したプログラムで、広がりのある展開に!日本初上陸の注目作品を含め3作品を紹介。

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ライター:さわだちはる

横浜トリエンナーレとは?



8月6日からはじまる、ヨコハマトリエンナーレ2011。

そもそも「トリエンナーレ」って?そして今年の見どころは?
横浜トリエンナーレ組織委員会の藤井聡子さんにお話を聞いた。
 


広報・マーケティング担当 藤井聡子さん


―まず、「横浜トリエンナーレ」とは?その意味と開催の目的についておしえてください。

「トリエンナーレ」とは、イタリア語で『3年に1度』を意味します。3年に1度開かれる美術展の形式で、世界中で開かれています。
横浜トリエンナーレもそのひとつで、日本のナショナルプロジェクトとして、世界の優れたアートを国内外に発信することを目的に、2001年から始まりました。今年で10年目、第4回目の開催です。
※2004年開催予定だった第2回の開催が遅れ、2005年に第2回を開催した。

―読者からの質問でも「どんどん縮小している気がします」とありますが、10年続ける中で縮小しているのでしょうか?

第1回の開催は、初めてのトリエンナーレということと、屋外での展示があるというだけで驚きがあり、大々的に行ったように感じられたのかもしれません。屋外展示は、今では珍しいものではなくなったということもあるのでしょう。
 


過去の開催実績からも、縮小傾向は見られなかった
(HPにて
開催実績が確認できる)



―では逆に、10年続ける中で発展したことは?

ヨコハマトリエンナーレ2011では、「特別連携プログラム」や「連携プログラム」として、50を超える団体により、メイン会場となる横浜美術館や日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)以外でもさまざまなプロジェクトが展開されます。

この10年で、横浜市の「文化芸術創造都市―クリエイティブシティ・ヨコハマ」の形成が行われ、アート系NPOなどに人が集まるようになりました。そうした人々や団体との連携によって、“街にひろがるトリエンナーレ”が実現したことは、10年続けてきたからこそではないかと思います。

※「特別連携プログラム」では、特別連携セット券の販売や会場間無料バスの運行が行われる。「ぜひ街歩きを兼ねて巡ってほしい」とのこと。



様々な要因が重なり展覧会準備に遅れが…



―ただ、それにしても今年は事前の広報を見かけないような…。

これまで事務局を担っていた国際交流基金が、昨年秋の事業仕分けで運営から外れることになり、開催自体が危ぶまれることとなりました。しかしそこで「続けることの意義」を横浜市が唱え、文化庁からも支援をいただくこととなり、開催を継続することに決まりました。
運営体制も変更になり、そこからの開催準備になったため、展覧会準備が大幅に遅れてしまいましたね。

―3月には東日本大震災もありましたが、影響はありましたか。

まさに、横浜での記者会見を行った後、東京での記者会見直前に、震災がありました。
その後地震や放射能の問題で、海外から日本への美術品の輸出中止などの報道も目にされたと思いますが、ヨコハマトリエンナーレ2011で依頼をしていた作家からは、出展をお断りされることはありませんでした。
旧作での出展を予定していた作家からは、「新作に挑んで、活力やエールを感じてほしい」と新作での出展希望をいただくなど、たくさんの作家から応援メッセージが届きました。