のどかな相鉄いずみ野線沿線が「食のテーマパーク」になるってホント? 「アノ名店」にも突撃!
ココがキニナル!
「相鉄いずみ野線沿線を食のテーマパークにする」との記事が。第一弾は弥生台にミクニのシェフがフレンチを開店するそうです。フレンチ以降も続々と予定しているようです。(takechanさん)
はまれぽ調査結果!
相鉄沿線名店プロジェクト第1号店「pétale de Sakura」が2014年12月相鉄いずみ野線弥生台駅前にオープン、今後の出店は交渉中
ライター:大和田 敏子
食のテーマパークと聞いて、まず頭に浮かんだのは「ラーメン博物館」や「カレーミュージアム」のような1ヶ所に多くの店舗が集まったカタチの場所。ところが、今回のキニナル「食のテーマパーク」は相鉄いずみ野線「沿線」とのこと。
すごく大規模な計画なのだろうか? なぜ相鉄いずみ野線に?
のどかな雰囲気漂う相鉄いずみの線弥生台駅前
少し調べてみると、投稿者の言う「食のテーマパーク」とは相鉄ホールディングス株式会社が企画している「相鉄沿線名店プロジェクト」に関わりがあるようだ。まずは、このプロジェクトをスタートさせた同社にお話を伺うことに。
沿線に魅力ある飲食店を。既存の店も合わせてアピール!
JR横浜駅から徒歩10分ほど。相鉄本社ビルに向かった
相鉄ホールディングス株式会社経営戦略室ブランド戦略担当、鈴木昭彦さんと永沼昌彦さんに話を伺った。
鈴木さん(左)と永沼さん
はまれぽでも以前取材したが、相鉄線とJR線・東急線の相互直通運転が2019年に予定されている。それにより二俣川から新宿までの所要時間は59分から44分に大幅に短縮、渋谷までは39分で行けるようになる。
相鉄線とJR線・東急線が直通
直通になると都心への所要時間が短縮される
都心とダイレクトにつながるこの時期に向け、相鉄グループでは相鉄沿線地域のブランド価値向上を推進するための取り組みを行っている。「相鉄沿線名店プロジェクト」もその中の一つ。
こだわりがあったり、地産地消を行っていたりする魅力のある飲食店を、相鉄いずみ野線沿線を中心に展開していく。その第1号店として白羽の矢がたったのが、2014(平成26)年12月に弥生台駅前にフレンチレストラン「pétale de Sakura(ペタル ドゥ サクラ)」。新しい店を誘致するだけでなく、既存の店も合わせてネットワーク化して街全体に盛り上げるような仕掛けをつくっていくという。
「行ってみたい、また来たいと思ってもらえる店を展開していきたい!」
なぜ、いずみ野線なのだろう。それには、いくつか理由があるようだ。
まず、相鉄本線に比べ飲食店の数が少ないこと。
また、もともと南万騎が原からいずみ野までは、昭和50年代に相鉄が鉄道を敷設し、いちから造ってきた街。できて既に40年近く経っている。老朽化や不便な部分もでてきており、相鉄グループ他社による商業施設のリニューアルや住宅整備などと合わせて、もう一度にぎわいのある街を造っていこうという考えだ。
弥生台駅前。相鉄ローゼンを含む商業施設のすぐ奥にマンションが見える
ベッドタウン的な色合いのエリアで相鉄本線に比べ乗降客数も少ないが、魅力ある街のある沿線にし、利用者数増加、さらには居住者の増加にも期待しているという。
飲食店だけでなく、沿線の魅力と合わせてイメージアップしていこうという企画もある。その一つとして、今年初めて、弥生台駅の桜のライトアップを行い、夜桜の新スポットとしてアピールした。
相鉄線沿線の桜をアピールするポスター
弥生台駅はホーム両側に桜並木がある!
ライトアップされた弥生台の桜
ここ数年、相鉄線沿線が多くのテレビドラマ、CM、映画がロケ地として使用されていることも「相鉄ブランド」のアップにつながっているようだ。鉄道部門を中心に、ロケ地の提供や撮影時間を融通するなど協力的に行ってきた。そのため相鉄線沿線はロケがしやすいと制作会社などにも口コミで広がり、多く使われるようになったという。
2015(平成27)年公開の映画『ストロボ・エッジ』でも、新潟県とともに、相鉄いずみ野線沿線が主なロケ地になっているため、ロケ地マップを作成して沿線の魅力をアピールした。
ロケ地マップには、沿線の名店も紹介されている
相鉄沿線名店プロジェクトは単独でなく、さまざまなイメージアップ戦略と合わせて推進されているようだ。
今後の新店誘致については、まだ検討・交渉中とのこと。
ここで投稿にもあった、キニナル「pétale de Sakura(ペタル ドゥ サクラ)」を取材させていただくことにした。