中区太田町にあった「コルドンブルー」の看板が残るエンターテインメントキャバレー「egg横浜」にライター・クドーが突撃!
ココがキニナル!
中区太田町の「egg横浜」。エンターテイメントキャバレーという新ジャンルで歌手やダンサーの卵が働くショーのお店が、看板は昔の店の「コルドンブルー」のまま。どうして?(Acchanさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
古き良き時代の豪華な内装を擁するエンキャバ「egg横浜」。看板を残したのは「コルドンブルー」の内装と世界観を現代に引き継いだ敬意として。
ライター:クドー・シュンサク
「なまじっかインテリぶったのがバラエティや面白いことやってもつまんないんだよ~」
そう話すのは中区のとある喫茶店の店主をやっているおばあちゃん。
若いころ、その昔は関内でぶいぶいぶいぶいと、言わせていたそうで「遊ばなきゃいけないよ」とよく言われた。そういえば「昔、横浜はピカピカだったよ~」とも言っていた。
そのおばあちゃんが関わっていたという、コルドンブルーにまつわるキニナルです。
残った看板の謎と今の店「egg」
噂では、JR桜木町駅から徒歩5分のところにある「egg」というお店、楽しいところだそうで。セクシーなショーから生バンドを従えて歌手を夢みる姫方たちが夜ごとステージを披露するという。
そうとはいえ、なぜに前の店の看板が残っているのか。
夕暮れにお店へと
向かいました。すると、キニナル看板が見えてくる。
コルドンブルーの看板
現在のお店「egg」
少し待っていると店の看板に明かりが灯る。店の外観はこういったかんじ。
格好のいい風合い
地下にある店内へ
床が赤い。赤い。スカパーのAV放送大賞に出席したときは床がピンクだったが、それとは全然違い、なんだかエントランスから豪華な雰囲気が漂う。
ここを入ると店内
なんか豪華です
ではエンタ-テイメントキャバレー「egg横浜」の店内を。
じゃ
じゃーん
じゃん
数多の有名曲を世に送り出してきた作曲家であり、エンタ-テインメントキャバレー「egg」のオーナーである藤野康治(ふじの・こうじ)さんに看板もろもろのお話を伺う。
今から約40年前に創立したキャバレーの「コルドンブルー」。オーナーと営業形態を変えながらも、関内の高級キャバレーシーンの代名詞的存在として人気を博したという。
写真用に着替えてきた藤野さん
痛風をおして取材に応じてくれたキラキラジャケットの藤野さんが、コルドンブルーという言葉について教えてくれた。
時は16世紀フランス。宗教戦争のさなかにアンリ3世は聖霊騎士団を結成。この騎士団のメンバーは最高の勲章「青綬(せいじゅ)」を与えられた騎士や王族で構成されていて、最高の勲章の青綬が「コルドン・ブルー」と呼ばれていたという。
そんな崇高で由緒ある言葉を屋号にしたキャバレー、コルドンブルー。
時代の流れとともに閉店を余儀なくされたが、藤野さんがその話を聞きつけ腰をあげたという。
「なくしてはいけない財産なんですよ、この内装は本当に」
そして、本当に足が痛そうな藤野さんは「もちろん予算的にもそうですが、建築の法律や営業許可の諸々など、現在ではこういう内装のお店はもう作れないんです。華やかだった昔の関内の豪華なキャバレーは閉店してなくなったり、移転したりと、あのころのにおいが残る場所がもうなくてですね。ここだけはどうしてもなくしたくなかったので、2014年の11月から私がプロデュースするというかたちでコルドンブルーを引き継ぎました」とのこと。
看板については
「敬意を表すという意味で残しています。内装もそのままです。ステージと音響と照明以外はコルドンブルーのまま残しています。とにかく、なくしてはいけない横浜の財産なので。私の判断で残しています」
それでは
営業時間に迫ってきたので、コルドンブルーの現在、エンタ-テイメントキャバレー「egg横浜」のショーをみせていただくことに。