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神奈川県立高校が一気に統廃合されるって本当?

ココがキニナル!

県立高校の合併。12校というのは大規模で見たことがない。多数のツイートを見かける。/今度は30校前後を減らすとか。母校はどうなる?(ハムエッグさん、吉閥さん)

はまれぽ調査結果!

現在までに決定している統廃合対象高校は10校。今後12年間で、さらに15校程度減る予定。高校の統廃合は「県立高校改革」の一環で実施される

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ライター:藤井 涼子

神奈川県立高校の統廃合の計画が進んでいるという。
投稿には、ツイッターで「爆発的なリツイート」がされているとあり、同時期のツイッターでは県立高校の統廃合についてのつぶやきが数多く見られた。
 


「少子化の影響?」と書いているツイートが多い
 

2015(平成27)年12月、神奈川県教育委員会(以下、県教委)は、県立高校の再編・統合の対象となっている10校(分校含む)を発表した。
 


県が統廃合を発表
 

「最終的な削減校数を20~30校としている」というが、いったいどこの高校が対象なのか。「自分の母校は大丈夫?」という神奈川県立高校出身者の皆さんの疑問を調査しに、県教委へ向かった。



なぜ統廃合の対象に?



県教委がある場所は、横浜スタジアムの近くにある住宅供給公社ビル。
 


取材場所は、「キングの塔」かと思ったら違った
 

対応してくれたのは、教育局総務室県立高校改革グループリーダーの市之瀬裕彦(いちのせ・ひろひこ)さん。まずは「再編・統廃合」が決定している学校について伺った。

対象となっている分校を含む10校は、

・氷取沢高校と磯子高校
・横須賀明光高校と大楠高校
・三浦臨海高校と平塚農業高校初声分校(定時制)
・平塚農業高校(全日制)と平塚商業高校(全日制)
・高浜高校と平塚商業高校(定時制)
・弥栄高校と相模原青陵高校


以上。上記の学校が生徒数の減少などに伴い、それぞれ1つになり、新しい6校が誕生するという。最も早い学校で、2018年度に新しい高校としてスタートし、2020年までには6校すべてが統合完了となる。
 


「定時制があるため、統合する学校数は10校です」
 

2016年度から準備段階に入るため、募集人数などに変更がある高校が出てくる可能性もあった。しかし、統廃合が発表された高校の入学希望者数について「倍率はほぼ例年通りで、大きな変化は見らなかった」とのこと。
 


統合する高校の概要を周知している(神奈川県ホームページより)
 

統廃合が実施される学校がどのように選ばれるのか? という疑問については、「生徒数の動向や、生徒のニーズや希望をとらえて検討する」との答え。

はじめに、県内を5つの地域に分けて地域バランスを取りながら、中学生の進路希望数や、通いやすい場所かどうか、校舎の老朽化状況などを参考にしながら、再編統合する学校を決めていくとのこと。
 


新しい学校のめざす姿もチラシで紹介(神奈川県ホームページより。クリックして拡大)
 

学校を統廃合しなくても、少子化により学校の生徒数が減ると、「先生の目も届きやすく、学校教育がより良くなるのでは?」考えがちだが「むしろ逆のことが起きてしまう」と市之瀬さん。

「逆のこと」とは一体どのようなことなのか?

生徒数に対する先生の数というのは国で決められているため、生徒数が減ると先生の数も減ってしまう。それは、学校業務を担当する先生の数が減るということになり、結果として先生一人に対する業務分担が増えてしまうのだ。
 


生徒と先生の割合は国が決めている(フリー素材より)
 

先生一人ひとりの業務分担が増えると、教育にかける時間が減ってしまうため、教育の質が落ちるという問題が起きる。また、生徒数が減ると学校に活気がなくなり、部活動なども盛んに行えなくなってしまう。


より良い高校生活を生徒たちが送るためには、現行の学校規模を維持すべきであり、神奈川県としても「1学年平均7学級」は維持したいという理由で、統廃合を進めているのだという。