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横浜駅西口のタバコポイ捨て問題は放置されているのか?

ココがキニナル!

横浜西口高島屋横の喫煙所、ほとんどの人が外で吸っていて、夜遅くにもなると数百本の吸い殻が花壇に散乱しています。どうにかならないか、ゴミや安全、罰則規定も含め調査して下さい!(kash23さん)

はまれぽ調査結果!

清掃や巡回指導、罰則2000円過料を行っているが路上喫煙は後を絶たない状態。9月1日開始の横浜駅西口美化プロジェクトで意識・環境の改善を試みる

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ライター:はまれぽ編集部

はまれぽでは2012(平成24)年に横浜駅周辺の喫煙者の実態を調査したり、喫煙禁止地区での罰則についてを調査したりしている。今回のキニナル投稿は2016(平成28)年1月。前回の喫煙者の実態についての調査から4年経つが、環境の改善は進んでいるのだろうか? まずは現地へ調査に向かった。


 

夜の横浜駅西口、「ハマ・マナステーション


 
調査日は2016(平成28)年8月上旬の平日午後7時40分ごろ。

 

 蒸し暑い夜だが多くの人でにぎわっている


ハマ・マナステーションへ向かうと生垣にそって路上喫煙者がずらりと並んでいる。

 

 タバコを吸っている方は約20名
 

 逆側にも10名ほど
 

 かなりの吸い殻がポイ捨てされているようだ
 

 吸い殻以外にもカン、ペットボトル、段ボールなどのゴミも


実際に路上喫煙をしている方に「なぜ路上で吸うのか」伺ってみると、30代の男性2人組は「喫煙所が狭いし煙たい。これだけ外で吸っている人がいるんだから別にいいでしょ」とのこと。

50代の男性は「これだけ大勢が外で吸ってるんだもん、そりゃ吸っていいだろと思うでしょ。取り締まりされている人は見たことがあるけど、警察とか巡回している人が来たら消して逃げるからバレないよ」と話す。

 

 生垣には路上喫煙への警告看板が立てられているが・・・


罰則も以前の調査と変わらず過料2000円を徴収することになっているが、大勢が吸っていれば自分は大丈夫と思ってしまうのかもしれない。今回は1時間で路上喫煙者30名に声を掛けたが、「警察を呼ぶぞ」と声を荒げられることもあり、応じてくれた方は5名。「ハマ・マナステーションが狭く、煙たい」「周りも吸っているから自分も」という共通した意見を聞くことができた。

 

 ステーション内は窮屈にやや感じる


一方、ハマ・マナステーション内で喫煙していた40代男性は「横浜駅という大きな玄関口でああやって外で吸うことは考えられない。マナーの無い喫煙者のせいで、マナーを守っている喫煙者の肩身が狭くなることも分かってほしい」と話してくれた。

同じくステーション内で喫煙していた20代女性も「ここが狭いから外で吸っていいとはなりませんね。確かに狭いけど、すぐ吸って出る人がほとんどだから少し待てばすぐ吸えますよ」とのこと。ハマ・マナステーションの出入りを30分ほど調べてみたが、室内で喫煙している方は常時15名程度。長時間滞在する方はほぼおらず、1~2本吸ったらすぐに出ていくことが多かった。


 

周辺事業者の声は?


 
ハマ・マナステーション周辺の状況や喫煙者の意見は分かったが、同施設は相鉄ジョイナスや高島屋などと隣接している。周辺事業者はどのように考えているのだろうか? 西口周辺の事業者などで組織する「横浜駅西口振興協議会」の石幡勝(いしはた・まさる)さんと押江哲(おしえ・さとし)さんにお話を伺った。

 

 石幡さん(右)と押江さん


「西口のハマ・マナステーション周辺の路上喫煙や飲酒については、以前から問題視されていました」と石幡さん。

「2016年7月の中旬ごろ、土曜日の朝にカンとビンのゴミを数えたら300本以上あったんです。ハマ・マナステーションの周辺は高い生垣が生い茂っていて、一方からしか喫煙している姿が見えないということも一因なのではないでしょうか」

 

 ハマ・マナステーションを通りの反対側から見ると生垣により喫煙者の姿は見えない

 
「ハマ・マナステーションができる以前になりますが、1986(昭和61)年ごろは西口も見通しがよく、今のようにゴミが散乱してはいなかったようです」

 

 1986年当時の西口。明るく整備されている


「毎日午前7時から9時の間に『横浜駅西口周辺地区整備協議会』が清掃を行ってはいるんですが・・・」と押江さん。西口近辺全体の清掃費用だけで年間100万円単位の費用が必要だという。

「現状の西口は喫煙者のマナー、施設の規模、周辺環境と、さまざまな要因が絡み合っています。この問題についてはロングスパンではなく、できる限り早くに解決したいと思い、市と話し合いを重ねている最中です。今後になりますが、横浜青年会議所(横浜JC)から、2016年5月に『横浜駅西口美化プロジェクト』の提案があり、9月1日午前9時から始動します。こういったプロジェクトも通して、市と共に次の施策を考えていきたい」とのことだった。

 

 夜だけでなく、日中も外で喫煙している姿が


周辺事業者も西口の路上喫煙について問題視しており、早期解決へと協議を続けているそうだ。また、9月1日から開始する『横浜駅西口美化プロジェクト』は、ハマ・マナステーション周辺の環境、喫煙者の意識からの改善を考えたプロジェクトだそう。

このプロジェクトを進行する横浜JCとは、横浜の発展・改善のためにさまざまな課題に取り組む、一般社団法人横浜青年会議所のこと。キニナル今後の環境改善について大きな動きを見せそうな本プロジェクトについて話を伺う。