ふじさわ江の島花火大会、2019年開催中止の理由は?
ココがキニナル!
2019年の「ふじさわ江の島花火大会」開催中止が決定。その理由は?(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:はまれぽ編集部
毎年10月、神奈川県藤沢市の片瀬海岸西浜で開催される「ふじさわ江の島花火大会」。県外からも多くの観覧客が訪れ、約8万5000人を動員する同花火大会が、2019年は中止と発表された。
2018年10月20日の様子
もともと江の島では毎年8月に、夏の風物詩として「江の島花火大会」が開催されてきた。2010(平成22)年に横浜で開催された「APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議」を機に、大規模な花火大会の開催時期を秋(10月中旬の土曜日)に移行し、2012(平成24)年から「ふじさわ江の島花火大会」として親しまれるようになった。
中止の理由は?
2019年の「江の島花火大会」が中止となった主な理由は、会場周辺の安全を十分に確保することが困難と判断されたため。
現在、観覧場所の最寄駅である小田急片瀬江ノ島駅は建て替えを含めた改良工事を行っており、同駅を利用する観覧客の動線確保が難しい。
2019年1月19日、約90年の歴史に別れを告げた旧駅舎
例年、花火大会終了とともに駅への入場待ちの行列が発生し、江ノ島大橋から片瀬江ノ島駅まで1時間前後(通常であれば数分の道のり)かけて人々が移動する。
国道134号線沿いも人でごった返す
アクセスが集中する同駅では現在、利用できる改札口が以前よりも減少し、駅構内も工事中のため十分なスペースが用意できない状況。さらに駅前広場も工事の影響で縮小しているため、これまで以上の混雑になることは容易に想像できる。
新駅舎は2020年5月竣工予定(2019年2月の様子)
また、同期間に横浜市で「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の決勝が開催されるため、警察・警備などの人員を十分に確保できない可能性も要因となった。
地元の方を含め、多くの方が楽しみにしていた秋の風物詩。開催中止は残念だが、2018年の同花火大会では、海岸に約1トンものゴミが放置された問題も残っている。来年以降、「ふじさわ江の島花火大会」が開催されるかどうかは検討中とのことだが、安全面だけでなく、観覧マナーの対策も考えていく必要があるだろう。
ー終わりー
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