横浜市の公共施設でも、旭化成建材が杭打ちのデータを流用する不正が発覚!
ココがキニナル!
都筑区のマンション以外にも、横浜市内で旭化成建材が関わった公共施設でデータ流用が発覚。自治体は旭化成建材以外が携わった物件の検証するつもりはない?(よこはまいちばんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜市の公共施設1件で杭打ち工事でデータ流用の不正が発覚。市は「安全性に問題はないが、施設への説明が優先」として施設名は未公表
ライター:はまれぽ編集部
公共施設でも不正
旭化成建材が施工した横浜市都筑区の傾斜マンション問題で、新たに市の公共施設1件でも不正が発覚した。
今も新たな問題が発覚する都筑区のマンション
横浜市建築局公共建築部営繕企画課の鵜沢聡明(うざわ・そうめい)課長によると、不正があったのは杭工事のデータ。210本ある建物の杭のうち、15本について、杭の根元に注入するセメントミルクのデータに流用があった。
鵜沢課長の説明では、杭そのものはすべて固い地盤である「支持層」に届いており、傾きやひび割れなどは確認されず「安全性に問題はない」という。横浜市は関係者への説明を優先するとして、施設名を明らかにしていない。
施設名は現時点で非公表
国土交通省が建築基準法に基づいて、旭化成建材が過去10年間に施工した都筑区のマンションと同様の工事を行った全国の3040物件について、詳細を調べるように指示していたところ、2015(平成27)年10月27日に不正が発覚。同29日未明に同社がデータの流用を認めた。
鵜沢課長によると、15本の杭は3本の単独の杭と2本1組のペア6組に分かれていて、ペアの杭の間でデータの流用をしていた。
同じ建物の杭の中でデータを流用していた
横浜市は旭化成建材に対して流用に至った経緯の早急な説明を求めるとともに、必要であれば対策を取るように指示。併せて遅くても11月初めまでに施設を公表するとした。
旭化成建材の親会社である旭化成株式会社の広報部によると、公共施設の現場担当者は都筑区の担当者と別人だという。
マンションと公共施設は担当者が別
同社広報部は「現在データの詳細な解析を行っている。重ねてお詫び申し上げるとともに、再発防止と信頼回復に努めていく」とコメントした。
取材を終えて
次々と明るみになる旭化成建材による不正。都筑区のマンションと公共施設の現場担当者が別人であれば、会社全体で不正が横行しているのでは、という疑念は拭い去れない。
誰もが納得できる詳細な説明が待たれる。
―終わり―
- 前へ
- 1
- 次へ
マッサンさん
2015年10月31日 19時32分
データ改ざんで揺れた学校は横浜・青葉区の中学校でしたか?こう明るみに出ると生徒たちも校舎の基礎に問題があるとなればオチオチ勉強に身が入らないんでは。勉強も基礎固めが大事といわれるが建物も基礎固めは大事なハズ。コソコソ欺(あざむ)いた代償は途轍(とてつも)なく大きいんだからチャンとやってよ。
ホトリコさん
2015年10月30日 12時15分
中学校の校舎だったことが判明してビックリ。正直に仕事すると、杭と建物を固定するために余計にセメントを多く使うから、こんなところで見えないからって出費を減らそうなんて酷い話だ。
ぎるこさん
2015年10月30日 09時13分
調査の結果、大丈夫だった物件だけでも公表すべきでは?もやっとした感じがぬぐえず、信用できません。会社に属しているというだけで、姉歯物件とは扱いが違うのも納得がいかないです。