血の通った県政を！

4月12日（日）に投開票が行われた統一地方選挙は神奈川県知事選挙、相模原市長選挙、神奈川県議会議員選挙、横浜・川崎・相模原の3政令市議会議員選挙が行われた。
このうち、県知事選と相模原市長選では現職が投票締め切り直後の午後8時に当選を確実にした。
　

当選確実の報道で詰めかけた支援者から拍手が起こる（12日午後8時ごろ、黒岩氏選挙事務所）
　

当選確実の報道を受けて支援者の前に立った黒岩祐治（くろいわ・ゆうじ）氏は2度目の当選にして初めてという万歳三唱を行い、支援者の声に答えた。
　

4年前の初当選時は東日本大震災の影響で万歳は自粛した
　

人や物を磁石のように引きつける神奈川県を実現しようと「いのち輝くマグネット神奈川」を基本理念にしてきた黒岩氏は第一声で「行政経験もなく、県職員や県議の顔も知らず、右も左も分からなかった私の『マグネット神奈川』が広く県民に理解してもらえた結果と受け止める」とあいさつ。

2期目にかける思いを「4年間で成長戦略の基盤ができた。『マグネット神奈川』を、ばく進させていきたい」と語った。
　

2期目への決意を語る黒岩氏
　

県知事選は自民党・民主党・公明党・日本を元気にする会が与野党相乗りで推薦する現職に共産党推薦の新人が挑む形となったが、黒岩氏は「なれ合いの『相乗り』ではなく、スピード感を持った未来志向の『一枚岩』だ」と強調。

県一丸となって1期目に取り組んできた「新エネルギー体系の構築」「超高齢化社会への対応」「国際観光戦略拠点の整備」を“神奈川モデル”として、さらに進めていくとした。
　

花束を掲げ、支援者に応える黒岩氏
　

選挙戦期間中に生活困窮者の生の声を聴いたという黒岩氏は「微動だにせず神奈川モデルを進めると同時に、生活者の生の声が届く血の通った行政を目指す。30年、40年、50年先に『今の神奈川があるのは黒岩という知事がいたから』と言われるような県政を進める」と語った。

黒岩氏の選挙事務所に駆けつけた林文子横浜市長は「これほどまでに大きな包容力と強いリーダーシップを持った知事はいない」と賛辞を送った。
　

当選確実となった黒岩氏の祝福に駆け付けた林市長
　

取材を終えて

あいさつの中で黒岩氏は何度も「スピード感」という言葉を強調した。

黒岩氏が進めてきた「さがみロボット産業特区」など3つの特区による経済政策による成長もさることながら、自らが重点課題に掲げた超高齢化社会への対応や、生の声を聴いたという生活困窮者への対応など、生活に密着した政策は止まることを許されない。

もはや「右も左も分からない」は許されない。圧倒的な支援を受けるであろう2期目の県政。その手腕の真価が問われる。

はまれぽでは確定次第、随時各選挙の当選者を伝えていく。


―終わり―