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湘南生まれのファーストフード、「フレッシャー」って何?

ココがキニナル!

小田急線の善行駅近くに、「湘南で生まれたファーストフード、フレッシャー」と書かれたお店があります。以前からあるようですが、かなり気になるので調査お願いします。(ZENさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

食品会社の元研究員だった方が生み出した、独特の生地で具などを包んだ、タコスのようなB級グルメです。挟むものにより食感がさまざまに変化します。

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ライター:河野 哲弥

「フレッシャー」って、何なんですか



では、生みの親である矢島さんに、詳しい話をうかがってみることにしよう。一体、そのコンセプトはドコにあるのだろう。
 


お店を切り盛りする高橋さん(左)と、考案者の矢島さん(右)


創業者かつ「フレッシャー」の考案者である矢島さんは、かつて食品メーカーで、菌などの研究をしていたそうだ。貴重な菌の電子顕微鏡写真をいくつも収め、アメリカの学会で論文などを発表していたらしい。

その後、研究所が閉鎖されてしまったのをきっかけに、フード業界へ転職。持ち前の学究肌を生かして、新鮮な野菜を使ったハンディタイプのお好み焼き「フレッシュお好み」という商品を考案し、その会社の主力商品となったそうだ。

しかし、企業が求める過剰な利益追求に疑問を感じて離職、1976(昭和51)年にジョイライフを創業した。「型にはまらない自在なグルメ、食べること自体を楽しめる文化」という意味が、ジョイライフの由来となっている。
 


楽しめる食生活を求めて、試行錯誤がはじまった


アメリカで論文を発表するほど、欧米の事情に通じていた矢島さん。当時日本へ進出をはじめたマクドナルドなどのファーストフードが、いずれ流行していく予感があったそうだ。創業時はハンバーガーなどを主力の商品としていたという。

しかし、システマチックな物作りは人間味に欠ける。そこで、何でもアリ的な自在さを求め、1979(昭和54)年に「フレッシャー」を開発。かつて藤沢のニュータウン「湘南ライフタウン」にあった一号店では、1日1000個以上売れたそうだ。その名前には、常に初心でありたいという意味が込められている。
 


ムラなく均一に焼かれた、パリパリの生地が持ち味

 

試しに作らせてもらったら、ボロボロの物体ができてしまいました


また、矢島さんを創業時から陰で支えていたのが、共同経営者である高橋さん。前職のフード店の時代に、矢島さん自ら面接して採用した、愛弟子とのこと。栄養士の免許を持っていた高橋さんは、店を任されると、お弁当も提供するようになった。ジョイライフは、まさに両輪で駆動しはじめたのである。
 


矢島さんは生地作りに専念、息の合う名コンビ


やがて同店は、相模大野の駅ビルや、スーパーなどのフードコートなどへ多店舗展開するに至った。そこで1989(平成元)年、こうした各店舗へ生地を送る「セントラルキッチン」も兼ねて、ここ善行店を開店。

しかし、スーパーなどが定期的に行うテナントの入れ替えでは、どうしても著名なチェーンが選ばれてしまい、どの店舗も長続きしなかったようである。のべ14店舗(同時期最大で8店舗)あった各店だが、最終的に残ったのは、同店だけとなってしまったという。




お客さんの感想は



路面店である善行店には、長年に渡る常連も少なくない。同店を訪れた方に伺ってみると、
「高橋さんとの会話の中で、それとなく野菜不足を聞き出され、野菜タップリのお弁当を作ってもらった」、「ジャンクフードではなく、栄養バランスが採れたメニューなのでヘルシー」などの声が聞かれた。
 


ウワサを聞いて、はじめて訪れたというHさん


Hさんによれば、お姉さんが近くの美容室に勤めていて、「ぜひ、一度食べてみて」と薦められて訪店したそうである。こうした地域密着の人気が、同店を支えているのだろう。
 


お客さんからの要望で誕生したメニューも多いという


あるときはクリスプ、あるときはモチモチ、またあるときはシットリ。こんなの作ってみて、こういうメニュー作ってみました…そういう食の楽しさが「フレッシャー」にはある。そう、食べるということは、人生を豊かにする糧なのだ。

なお、こうした趣旨に賛同してくれる後継者を、矢島さんは求めているそうだ。湘南生まれのファーストフード「フレッシャー」。一度トライしてみるのもあり、思いついたレシピを頼んでみるのもあり、そしてその魅力に惹かれたら、秘伝の味を継承していくのもありかもしれない。



-終わり-


◆ ジョイライフ善行店

藤沢市善行2-7-1
Tel:0466-82-2084
営業時間:17:00~23:00
定休日:原則無休

 

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