伊勢佐木町には古書店が多いの?
ココがキニナル!
伊勢佐木町に古書店が多いのはなぜでしょう?横浜市内で、他に古書店が集中している場所はありますか?(ぽぽ1さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
伊勢佐木町が市内最大の繁華街だった昭和初期には、16軒の古書店が存在していたが、現在は6軒に。他に古書店が集中するエリアは特になし!
ライター:篠原 章公
最近の古書店事情は?
では、最近の古書店はどのような状況なのだろうか。これに関しては『なぎさ書房』店主の松田さんにお話を伺う事が出来た。
浮世絵、絵本など多様なジャンルを扱う『なぎさ書房』
「ここに店を出した80年代後半は本もよく売れましたが、最近は本離れに加えてインターネットの普及などもあり、どこの店も厳しいはず。特にここ数年ではこの界隈でも閉店した店が3、4軒はあります。「古書店街」というほどの規模でもない伊勢佐木町で専門的なジャンルに特化して営業していくのは難しいですし、現在では店舗・出張販売会・ネットの3本柱で経営しています」とのこと。
昨今ニュースなどでも本離れについて耳にする機会が時たまあるが、その流れは古書業界にも押し寄せているようだ。
もう一つの疑問である「横浜市内で他に古書店が集中している場所は?」について、神奈川県古書籍商業協同組合の担当の方に取材を試みたが、残念ながら「特に集中しているといえる場所は他にありません」との回答だった。しかし、伊勢佐木町から少し足を伸ばした曙町や野毛、馬車道にも古書店は点在しており、伊勢佐木町内の6店にそれらを含めれば10店舗以上になるという。
現在伊勢佐木町に店を構える古書店をご紹介!
それでは、現在伊勢佐木町内に店を構える古書店の様子とその特徴を一挙にご紹介する。
古書の他、オモチャなども扱う『活刻堂』
文学・哲学など人文系の書籍が多い『田辺書店』
古地図・版画なども取りそろえる『なぎさ書房』
文庫を中心にオールジャンルを扱う『川崎書店』
漫画や雑誌、雑本などがメインの『バイアップ』
伊勢佐木町では一番の老舗『博文堂書店』
取材を終えて
古くより繁華街として栄えてきたことから、昭和初期には「古書店街」と言えるまでに古書店が増加した時期もあった伊勢佐木町。現在は時代の流れもあり店舗数は減少傾向にある。
しかし、徒歩圏内である周囲のエリアも合わせれば横浜市内では一番古書店が集中している場所だと言えることは確かだ。また、以前はまれぽでも調査したブックカフェも周辺には点在している。読書家の方は、今一度良書探しに伊勢佐木町を訪れてみてはいかがだろうか。
◆伊勢佐木町古書店マップ
(googleマップより)
・活刻堂 横浜市中区伊勢佐木町1-4-8
・田辺書店 横浜市中区伊勢佐木町2-8-1
・なぎさ書房 横浜市中区伊勢佐木町5-127-13
・川崎書店 横浜市中区伊勢佐木町6-132-1
・バイアップ 横浜市中区伊勢佐木町6-141
・博文堂書店 横浜市中区伊勢佐木町7-154
-終わり-
tera(ΦωΦ)さん
2017年07月05日 22時15分
天保堂は奥さんも気さくな方ですよ!街にまつわる不思議な話をしてくださいました、気持ちが上向きになれました。ホームページで在庫については、ある程度まで確認できます。しかし、店に直接行って、探していた本があるかどうかご主人に聞くのが一番かもしれません。店の本に愛着を持っているため、聞けばすぐに店に有るか無いか、あるならばどこにあるかが一発で分かるそうですから。
ハマーシャルさん
2014年10月15日 17時24分
残念!ナンダ神田風の由緒正しき古書店の「田辺書店」さんは、クローズしました。今年6月に、久し振りにザキ・ブラして店への階段上がろうとしたら、閉店の告知チラシが。関係ないですが、近くの「スタバ」も、クローズしてました。でも、近所の「テアトル横浜」は元気なようです。ザキの、地域商店街化がますます進み、西口繁華街なんのその最盛期に遊んだ古人間としては寂し~い。
さすらい日乗さん
2014年09月22日 09時24分
厳密に言えば、伊勢佐木町ではありませんが、末広町ショッピングセンターの2階に「たけうま書房」が2年前にオーープンしています。ここは、音楽、映画、演劇、芸能などが大変充実しています。また、定期的にイベントもやっており、横浜で一番注目される古本屋だと思います。