「はまぎん こども宇宙科学館」のキニナル解説員のお姉さんってどんな人?
ココがキニナル!
「はまぎん こども宇宙科学館」のプラネタリウム解説のおねえさんを調査してください。どういう経歴の方か、その解説はどこから来るのかいつも子供と気になってます!(まさきち557さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
科学館に通いつめた縁で解説員になった、亀岡さんの解説だった!子どもにも分かりやすく楽しんでもらうための工夫が独特な解説を生んだ!
ライター:田中 大輔
亀岡さんに直撃!
番組終了後、優しくて温かみのある声で予想不能な説明をする亀岡さんにインタビューさせてもらい、その人物像に迫ってみた。
解説のほか、星の観察会や講演などにも飛び回る亀岡さん
現在4人いるプラネタリウム解説員のリーダーも務める亀岡千佳子さんは、この道10年以上のベテラン解説員だ。
子どものころから理科が大好きだった亀岡さんは、川崎市青少年科学館(現在のかわさき宙と緑の科学館)に足しげく通っていたそうで、本人曰く「科学館育ちの科学館っ子」。
以前にはまれぽでも紹介した「かわさき宙と緑の科学館」
獣医を目指していた亀岡さんだが、高校卒業後に体調を崩し入院してしまう。退院後はいろいろなところで働きながらも、土日は川崎の科学館に通い続ける生活を送っていたんだそうだ。
館のスタッフとも顔なじみになっていたこともあって、観望会や昆虫採集の手伝いをするようになり、やがてはプラネタリウム解説員に誘われこの世界に。
川崎での契約が切れたタイミングでこちらの人員募集を見つけ、昨年の4月から洋光台に移ってきたそうだ。
楽しんでもらうため、興味を持ってもらうため
例の独特な解説に話を向けると「川崎時代からやっていたので、取材されるなんてビックリです」と亀岡さん。
「川崎ではああいうことを言う人がほかにもいたので、特に違和感なくやってます」とのことで、「梅干し」などの言い回しもオリジナルというわけではないそうだ。
その狙いについては、「子ども向けのときによく言います」とのこと。
初めてプラネタリウムを訪れたチビッ子の中には、暗いのが怖くて泣いてしまう子もいるんだとか。そういう子どもたちに「なるべく楽しく分かりやすく」と心がけてのことなんだそうだ。
「正式な星の名前も必ず言いますが、難しいことは大人になってからでいいので、まずは楽しんでほしい」という心遣いが、ああいった独特な表現になっているというわけだ。
(左から)石阪さんと柘植さんも解説員。石阪さんは今年の4月なったばかり
もちろん、それは大人にとっても同じことで、亀岡さんは「本物の星を見たくなるような解説をしなさい」と教えられてきたそうだ。
「聞いてくださった人が、にこにこしてドームから出ていかれたり、投影中にくすくす笑いが起こったり。そういう、笑顔を見られるのがこの仕事の一番の魅力です」と亀岡さんが言う通り、お客さんに楽しんでもらい、星に興味を持ってもらうための工夫のひとつがあのユーモラスな解説なのだ。
この仕事では知識を持っていることは大前提だが、それだけではダメ。
いかに興味を持ってもらえるか、を追及してどう表現するかを考えているんだそうだ。
ぜひ、生で聞いてみて!
大学で専門分野を専攻してから入ってくる人が多い中にあって、亀岡さんの経歴は異色だ。
学芸員の資格も取り、後進を指導する立場にまでなった今でも「夜間の大学に通ってもっと勉強したい」と情熱はたぎりっぱなし。
「こういう仕事があるって人に教えたくないくらい好き。一生続けていきたいです」とまで言うほどの、仕事に対する熱い愛情が生んだ一風変わった解説。
インタビューの最後に亀岡さんから、「勉強しにくるというよりも、楽しみに来てほしいです。プラネタリウムの後は、本物の星も見てください」というメッセージを聞かせてもらった。
まずは、ぜひ科学館を訪れて亀岡さんの解説を生で聞いてほしい。
そうすれば、より一層その魅力が伝わるはずだ。
―終わり―
◆はまぎん こども宇宙科学館
住所:磯子区洋光台5-2-1
電話:045-832-1166
時間:9:30~17:00(入館は~16:00)
休館:第1、第3月曜(月によって変更あり)
ホームページ:http://www.sciencemuseum.jp/yokohama/
Levicoさん
2012年10月18日 00時37分
取材、お疲れ様でした!私も小学生の頃は川崎・生田のプラネタリウムに通ったものです。まさきち557さんも書かれていますが、メガスターの大平さんと共に今回取材された亀岡さんも川崎のプラネタリウムが生んだ方なのですね!当時は小さくてかび臭くて(失礼!)、でも楽しい展示でした。こういう地道だけれど、熱い方は大好きですよ(^-^) はまれぽさんには是非とも大平さんも取材していただきたいです。何しろ、一般人でTV・CMまで出演されていた方ですから!!
まさきち557さん
2012年10月16日 23時15分
キニナルを投稿した者です。調査回答が載っていてびっくりです。はまれぽさんありがとうございました。宇宙が大好きな子供(小1)と3歳頃から、年3・4回ペースで子供科学イベントや、新プラネタリウムを見に通っております。非常に気になった解説が、そう言った心意気で我流にて作られた物だと理解し、ますます親近感を感じました。磯子区の反対側端の住まいから、また子供と自転車で通います(抽選ですが月末月見イベント申し込みました)。 実は先日はまれぽ調査依頼後に「かわさき宙と緑の科学館」に初めて行きまして、類似の説明があり「ひょっとして繋がりがあるのか?」と感じておりました。 非常に近場にこんなに成る子供の科学好奇心を向上させてくれる施設があり、本当に助かっております。長くなりましたが、同じように川崎プラネタリウムを見て育った偉大なプラネタリウムクリエータ大平さんと共に、偉大な方として記憶させて頂きます。