カップヌードルミュージアムパークに松が植えられた理由とは!?
ココがキニナル!
万葉倶楽部北側に運河に沿った松並木があります。幼どこかの海に海水浴に行った時に見た懐かしい光景とダブりますが、どうしてあそこに松並木があるのでしょうか(Nipさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
植えられているのはクロマツ。クロマツは塩に強いため、海辺の公園に最適!また、港の風景の邪魔にもならないため、公園完成時から植えられていた!
ライター:田中 大輔
塩もなんのその!? クロマツの強さ
「港の風景を楽しむ公園」というコンセプトがあるわけだから、数多く植えずとも葉の多いうっそうとした樹木は適さないということになる。
その点、松は針葉樹だし、上手く剪定(せんてい)すれば枝が少なくても美しく見える。つまり、向こう側の景色を楽しむ邪魔にならないのだ。
松越しの港。こう見ると、松の存在がいいアクセントに
港の景色を楽しむための公園という理念に合致した樹木として松が採用されたというのが、一つの理由のとしてあるようだ。
さらに、もっと大きな理由がある。
それは公園の場所が海のすぐそばということ。
「台風などが来ると海水がかかる可能性のある場所に植えられている」ため、木そのものや木が植わっている土に塩が入り込む可能性があるのだ。
確かに強い風が吹くと、海の水が飛んできそうなほど近い
「あの公園にあるのはクロマツで、クロマツは際立って塩に強いんです」と担当者は話す。普通の植物に海水がかかれば枯れてしまうし、土に塩が入っても根が傷んでしまうことがあるのだそうだ。
その点、砂浜でも育つほど塩をものともしないクロマツの特性が海辺の公園には向いているというわけだ。例えば、同じく海に面する山下公園(こちらは環境創造局の所管)にはいろいろな種類の木が植えられているが、一番海側にはやはりクロマツの姿が見られる。
山下公園でも海側にはずらりとクロマツが
ちなみに、防風林に採用されるのもクロマツで、同じ理由からである(そのほか、常緑樹である点なども防風林向き)。
また、カップヌードルミュージアムパーク内の国際橋側にはサクラも植えられているが、「あれはオオシマザクラといって、こちらも塩に強いと言われています」とのこと。
クロマツとオオシマザクラの2種類が植えられている
このように、塩に強くかつ景色の邪魔にならないようにという、海辺の公園ならではの理由があってカップヌードルミュージアムパークにはクロマツが植えられているようだ。
取材を終えて
キニナルにある「どこかの海に海水浴に行った時に見た懐かしい光景とダブります」というのも、海辺にクロマツというコンビに由来しているのかもしれない。
海のすぐ近くという特別な環境でも育つ木という条件を見事にクリアし、景観としても美しさを演出できる松。日本の海の原風景とも言えるクロマツの建ち並ぶ公園が近代的に整備された街にある。
一瞬、違和感を覚えるかもしれないが、現地へ行ってみればこれはこれでオツだなときっと感じるはずだ。
―終わり―
Nipさん
2013年05月05日 17時18分
なるほど!調査有難うございました。
hondairieさん
2013年05月05日 11時34分
正直こんなの気になりませんでしたけど