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市内をママチャリで駆け巡る、奇抜な帽子おじさんってどんな人?

ココがキニナル!

先日、中華街でこんな人を見かけました。よく出没するらしいんですが、何者なんですか?(はまろうさん、Alexさん、いちごさん、はっちんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

本名は宮間英次郎(みやまえいじろう)。奇抜な帽子や衣装に身をまとい、アウトサイダー・アーティストとして世界に名を轟かせる仰天おじさんだった!

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ライター:はまれぽ編集部

帽子おじさんに直撃


 
帽子おじさんの本名は宮間英次郎(みやまえいじろう)さん(79歳)。趣味はカラオケで、嫌いな食べ物はキムチ。

第二次世界大戦が勃発する5年前の1934(昭和9)年に三重県で生まれ、戦時中の貧しい時代を生き抜いた。中学校卒業後は数年地元で過ごしたのち名古屋へ上京。
 


「チャリで来た」を地でいく男。帽子おじさんこと宮間栄次郎さん


「昔はいろんな仕事をしてきたよ」と語る宮間さんいわく、若かりしころはボーイやトラック運転手など数々の仕事を経験してきたんだそう。その後、40歳ごろから日雇いの仕事をしながら、山谷(さんや/東京)やあいりん地区(大阪)などの簡易宿泊所街(ドヤ)を渡り歩き、寿地区の簡易宿泊所に腰を落ち着けたという。

日本三大ドヤをすべて網羅なんて到底できるもんじゃない・・・やっぱり帽子おじさんってただものではない!?
 


20年以上も簡易宿泊所を転々としていたのだとか


そんな波瀾万丈な人生をおくってきた宮間さんだが、なぜこんな奇抜な帽子を被っているのかキニナル・・・。そんな疑問をズバリぶつけたところ、「みんなに楽しんでもらいたいから」ときっぱり。

では帽子はいくつくらい持っているのだろう。数は特に把握していないそうだが、帽子の土台になるもの(三角コーンやカップ麺の容器、発泡スチーロールなど)に人形やらデコレーションをいろいろと組み合わせ、自作の帽子制作に明け暮れているのだという。

帽子や衣装はドヤに住む人たちからもらい受けたり拾ったり、フリーマーケットで安く入手しているのだとか。なお、この日に被っていた帽子の土台は発泡スチーロール。その上に人形やら松の木を飾り付けていた。

 


ここまでくると、もはや匠の技レベル。ちなみに金魚は生きている


そんな目立つ外見だからこそ、危ない目にもあったという苦労話も・・・出る杭は打たれるというやつだろうか。しかし宮間さんはあっけらかんとしながら「目立つから仕方ないよね」と元気に笑う。

最後に帽子おじさんとはいつ会えるのか聞いてみたところ、週末だったらとのこと。なんでも平日はこの格好はほとんどしないそうだ。宮間さんいわく、「だって毎日こんな格好してたら、ただのバカじゃない」とのこと。はい、ごもっともです。



取材を終えて



“帽子おじさん”こと宮間英次郎さん。お話させていただいた時間は短かったが、とても79歳とは思えぬパワフルな方で、エネルギーに満ちあふれていた。

そんな宮間さんだが、彼の独創的な帽子は海外でも評価が高いのだそう。なんでも2008(平成20)年2月~2009(平成21)年1月にかけて、既成の芸術などに一切とらわれることなく自然に表現した「アウトサイダー・アート」専門の美術館「アール・ブリュット・コレクション(スイス)」で行われた「日本展」の出展作家の一人として選ばれたのだというから驚きだ。
 


今夜も横浜の空の下で帽子を作っているのだろうか


なお、帽子おじさんの作品は同美術館にて展示されているそうだ。興味のある方は、スイスへ行った際に見学しに行ってみてはどうだろう。

余談ではあるが、昨年めでたく(?)一泊1600円の簡易宿泊所を卒業したのだそう。現在は市営住宅に引っ越し、快適な生活を送っているそうだ。人生どう転ぶか分からない、と実感した一時であった。


―終わり―
 

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  • 70~80年代に自転車に夜店で売ってるような風車とかクリスマスの飾りみたいのをたくさん付けて飾り立て、ラジカセで音楽鳴らしたながら走って行くお兄さんが伊勢佐木町とか元町とか中区界隈によく出没したので、その人が今でも同じようなことをしているのかと思ったら別人みたいです。あのお兄さんもどうしてるのか知りたいです。

  • 最近見ないなぁ。元気かなぁ。

  • 昔、よく伊勢佐木町で帽子おじちゃん見かけました!最近は見ませんでしたが、元気そうで良かった!横浜のメリーさんとまでは知名度ありませんが、関内や伊勢佐木町、元町方面が近い地元人としては、その位に愛着ある横浜名物おじさんです。長生きして下さいね♪

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