プロレスにちなんだメニューがある、プロレス道場ってどんな店?
ココがキニナル!
六ツ川の「プロレス道場」という居酒屋さんがキニナル。料理やドリンクの名前がプロレス技になってる? (山下公園のカモメさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
プロレス初心者からマニアまで楽しめるプロレス道場は、まさにプロレス一色。プロレスにちなんだメニューの味わいはネーミングに負けていなかった。
ライター:山口 愛愛
プロレスにどっぷりハマれる居酒屋(続き)
そんな横井店長にプロレスを愛するきっかけを聞いてみると、意外な返答だった。
「今はおしゃべりですけど、子どものころは背が高いだけの無口な少年で、いじめられっ子だったんですよ。猪木さんみたいに『なんだ、コノヤロー!』って言ってみたくて、憧れでした。僕のヒーローです」としんみりと振り返る。
小橋健太さんをはじめヒーローのサインが山ほど
「テレビでおばあちゃんがプロレスを見ていたのがきっかけ。戦後にテレビが普及し始めて、おばあちゃんは力道山に釘付けになっていたそう。兄弟を戦争でなくしているから、当時は力道山がアメリカ人をやっつけて仇(かたき)を取ってくれているような思いで応援していたみたいです」
プロレスには、時代背景や人それぞれの思いが込められていると改めて思う。「プロレスは喜怒哀楽が含まれる、人生の縮図」と横井店長。
「初めての観戦は小学校5年生の横浜文化体育館」
「プロレスは相手の技を受け止める、信頼関係がないとできないんですよ。受け身は思いやり。昔は馳浩(はせひろし)さんと対戦したいプロレスラーが多かったそうです。馳さんは、自分の必殺技を全部やらせてくれて受け身をとってくれるから、自分が強く見えるんですって。だから、技をかけている方だけでなく、受け身の方も見てくださいね」
横井店長からプロレスの魅力を聞いた後で、ビデオ放映されている試合や店内を見渡すと、男のロマンに溢れた店なのだと、また違う印象が芽生えてきた。
試合を見ながら人生を語るのもアリ
そんな話を聞き、せっかくなので横井店長にプロレス技をかけてもらうことに。軽めの「コブラツイスト」だ。「いたたた!」と騒ぐ筆者。しっかり受け身の姿勢が取れず、抵抗しようとする筆者は人生、まだまだのようだ。
痛さのあまり笑ってしまい、ドMにしか見えない記者
ネーミング負けしていないメニュー
さて、プロレス道場は居酒屋さんなので、試合を見て語る、お宝グッズに触れるだけでなく、もちろん食事を楽しめる。
ここでは、くすっと笑えるメニューを堪能したい。
おすすめはホワイトボードで。厨房に用があればゴングで呼ぼう
メニューの一例を紹介すると、「前田vsアンドレ ベー魂(こん)~前田が切れた! 伝説の裏試合! ブチ切れているオリジナルベーコン~(700円)」。これは大口にざっくりと切れている焼きベーコンだ。
ほかに「坂口ソー征二~北米の味は魚肉チョリソ! 食っちゃるけん!~(500円)」。
「ENOKIBOM-BA-YE~えのきバターのレモン添え~(400円)」など。
横井店長が考えた、プロレスやレスラーにちなんだダジャレメニューが並び、プロレス好きなら話のネタが尽きないだろう。レスラーや技の名前から、メニューを想像して待つ時間もわくわくする。
メニューだけでも会話が弾む
カクテルなどのドリンクメニューも、個性的。
「ミルク・クロコップ」、「テキーラ・カーン」、「エル・サムライ」、「古館イチゴウ~オーット! ~これは甘いですよ、山本さん!~」各700円など昭和プロレスを愛した人も喜ぶ、往年の名もちらほら。
先日亡くなられたプロレスリング・ノア所属のリングアナウンサー、仲田龍さんがプリントされたグラスも
仲田龍さんに「とてもお世話になった」と話に花が咲く。
そろそろお腹がすいてきたので、特にキニナル、メニューを注文した。実際の味わいはどうなのだろうか。
まず、運ばれてきたのは「有刺鉄線電流爆破チキン(700円)」。
取りにくいなどと言ってられない、インパクト大のビジュアル
その名の通り、チキンの上で有刺鉄線がとぐろを巻いている。鉄線に目がいくが、タレのしたたるチキンが美味しそうじゃないか!
「まわりに飛んでいるタレは血しぶきをイメージしています」
「え・・・」
血しぶきか・・・
一瞬、ためらったが、柔らかい辛味が衣に染みていて後を引く。ジューシーだが、ベタベタするような脂っこさはない。
「プロレスラーは高たんぱく、低脂肪の食事を心掛けているので胸肉で作っているんですよ」の言葉に納得。
もう1品は「ササミ健介(550円)」(引退を表明したばかりの佐々木健介選手にあやかったネーミング)。
おかずとしても、日本酒系のつまみにも合いそうな逸品
こちらは、鶏のササミの上に乗った、梅とシソ、刻み生姜がアクセントに。こってりとした体育会系のメニューを想像したが、どちらも上品な味わいであった。
「女性も食べやすいメニューですね」と言うと、「最近は新日本プロレスのイケメン選手の影響もあり、プロレス好きの女性が増え、お客さんにも多いんですよ」と意外なひと言。
驚くことに、この店で知り合いカップルになるお客さんが多いという。「プロレスの話で盛り上がって、いっしょに観に行きましょう! という流れになるからトントン拍子ですよね。プロレスファンの出会いの場でもあります。もう10組くらい結婚しているんですよ」と店長は笑顔を見せる。
店内にはお客さんの写真も多数。プロレスから絆が広がっている
ここでは「道場シート」との名で、お客さんとプロレス観戦に出向いたり、チケットの販売なども行なっている。「友達を作る感覚で来てもらってもいいですし、プロレスがよくわからなくても大丈夫」と横井店長。
プロレスの入口としても、気軽に利用してみてほしい。
取材を終えて
話が結婚について及ぶと、「プロレスも結婚も同じ。受け身ができなくなったら終わりですよ。受け身は思いやり」と奥深いひと言。ちなみに、お店を手伝っている女性店員は横井店長の奥様だった。
「プロレス道場」と聞き、どんな熱血漢のあふれる店かと思ったが、ロマンとユニーク、愛に溢れるお店であった。
-終わり-
プロレス道場
住所/横浜市南区六ツ川1-341べイシティムツカワ1F
電話番号/045-713-9674
アクセス/京浜急行 弘明寺駅より徒歩10分
営業時間/19時~翌1時 (日曜祝日のみ0時)
定休日/観戦などにより不定休
福三さん
2014年03月30日 22時08分
もう路駐止めてから5年近く経つので色は記憶違いみたいですね。それ以前は店の前に毎日軽1BOXをずっと止めていて搬入や帰るのを見ているので業者やお客ではないでしょう。今は路駐しているのは自分も確認はしていません。最初に書いたように開店から緑のおじさんが現れる2007年頃までの話です。
コツコツさん
2014年03月29日 20時29分
ん? マスターの車は昔から紺色っぽくないですよ。そしてマスターは近所に駐車場を借りていて、車から荷物を持って店に運んでいるときにときどき会います。先ほど福さんのコメントを読んだ後、ちょうどセブンイレブンに行く用事があったので店の方を見てみましたが、そのときは紺色っぽい車はとまっていませんでした。一応ご報告まで。
福三さん
2014年03月29日 16時32分
>今宵月男さん いくらなんでも呼び捨ては良くないと思いますよ?冷静になってください(笑)。駐車監視員(緑のおじさん)がこの辺を取り締まりを始めたのが2007年以降です。それまでは毎日路上駐車していました。今宵月男さんとコツコツさんはお店が好きなようですので、お店に行って軽1BOXの紺色っぽい車に乗って路上駐車していなかったか確認して、こちらに書いてくださいね。お待ちしております。