海の安全を守る国内最大級・横浜海上保安部の巡視艇(じゅんしてい)に乗船!
ココがキニナル!
横浜海上保安部は規模等,国内最大級と聞いています。是非、巡視船艇に乗船してその活動を取材してください。(いちやんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
海の安全を見張る巡視船艇を14隻保有する横浜海上保安部。その規模はやはり日本最大級。巡視艇は日々海の安全を見守り交通整理をしていた
ライター:クドー・シュンサク
もっと知りたい巡視艇
海の交通整理をしていて、クジラやサメと接触したことはあるか尋ねてみた。すると、そういうことに出合ったことはないが緊張感を持って航海をしている、という。クジラと接触して事故になったこともあるという。直近では今年の3月に、福岡から韓国の釜山へ行く旅客船が途中でクジラと接触する事故があったとのこと。
「回避できない部分もあるからね」
巡視艇には各種レーダーのほかに、近辺を見渡せるモニターや、海中捜索ソナーという海底の地形が把握できるモニターも装備している。
実際、海を巡視している時のフォーメーションになっていただいた。
左から速度調整、舵取り、監視・指示
船長はレーダーとモニターをくまなくチェック
双眼鏡も駆使
すべての段取りを快く、船長の北口さんはユーモアを交え見せてくださった。
ここで、巡視艇にあるほかの部屋も見せていただくことに。
こちらは
エンジンルーム
「ここのエンジンルームの電力はだいたい・・・」
「一般家庭10軒分くらいの電力かな。乗り物でいうと・・・スポーツカーの5倍くらい」とのこと。
下へ行くと
食事スペース
ポーズがキマッている北口さんに、食事はどんな感じなのか、と尋ねると「美味いんですよ、なかなか。料理をする人がいましてね、腕利きの」とのこと。
腕利き料理人の浜田主計士補
実は取材の数時間前に巡視から帰ってきた「いそづき」。今日の献立はメカジキのソテー。北口さんはポーズをキメたまま「今日も料理美味かったなー」と笑顔で言っていた。
揺れる船内での調理は難しいのでは、と思い、いかがなものか浜田さんに尋ねると「案外大丈夫です」とのこと。
食器棚をはじめ
船内各所には揺れに対処する工夫が
これは清水タンク
飲料水としても使える清水を保存しているタンクは床下に。
こちらは船長室
2段ベットの部屋も
各船員用に、仮眠がとれるスペースが用意されている。ちなみに、昨年は仮眠がとれるスペースで壇蜜(紙の世界)が流行っていたという情報もいただいた。
外には救助用のボートと
同じく浮き輪
レーダーはコレ
海の交通整理だけではなく、海で溺れている人を助けるのも巡視艇の仕事。悪天候時に横須賀の猿島付近でボートが転覆して溺れてしまった人を助けたことも記憶に新しい、という。
海のもしもは118番
取材を終えて
東京湾へ出て、設定航路を通り、巡視艇1隻で約800隻の船を24時間体制で毎日見張る。
14隻あるうちの数隻の巡視艇が3日ごとのペースでローテーションを組み、海に出ているという。海の安全を、守っています。
―終わり―
ushinさん
2014年05月20日 23時05分
日本の海上警察はすばらしいぞ!いや、どこかをディスってるつもりはないんだが :-P
いちやんさん
2014年05月16日 23時05分
海保の活躍の一端を知ることができました。ありがとうございました。今後も定期的に海保ネタを載せてください。よろしくお願いします。
セイラーさん
2014年05月16日 16時50分
正しくは「第3管区海上保安本部」の「横浜海上保安部」。ついでに横浜海上保安部の下に「川崎海上保安署」と「小笠原海上保安署」がある。江の島沖の船が「たかとり」(背の高い放水塔が特徴)だとすれば全長45.7m、469t、横須賀海上保安部所属。いそづき」は全長27m、64t。ちなみに横浜海上保安部最大の船は「しきしま」「あきつしま」で全長130m、5,300t、ヘリコプタ2機搭載。