【衆院選2014】自民党の圧勝に終わった衆院選を専門家が分析。横浜市民の有権者が新政権に期待することは?
ココがキニナル!
2014(平成26)年12月14日に行われた衆議院議員選挙で、自民党が県内の18小選挙区のうち13選挙区を制したけど、横浜市民は新政権や新議員に何を期待しているの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜市民30人の意見では、景気回復や消費税に対する要望が多かった。子育て世代では保育、高齢者世代は年金問題と、年代別の特色も出た
ライター:はまれぽ編集部
景気対策に年金、消費税・・・
前述の通り、神奈川県内では18区中、自民党が13議席を獲得。そのほかは民主党2議席、維新の党・公明党・無所属でそれぞれ1議席ずつとなった。
この点を踏まえ、横浜市民は政権や新議員に何を期待するのか。横浜市在住の20代から90代の男女計30(男18、女12)人に話を聞いた。
まずは、自公連立で安定した国会運営を行うために必要な議席数(=絶対安定多数)を獲得した安倍政権を支持するかについて。
続いて、実際に投票を行ったかどうかをたずねた。
投票した人(期日前投票などを含む)には、なぜその投票に行ったかを聞いた。
「その他」の中には「毎回行っているから」「行くのが当たり前」という声のほか「自民党を負かすため」といった現政権に不満を持つ立場からの声も上がった。
さらに、投票した人については支持する政党も伺うと自民党と「支持政党なし」が上位に挙がったが、野党はばらつきがあり、自民党の一人勝ちを許した背景が横浜でも見受けられた。維新の党、社民党、新党改革はゼロだった。
「大義なき解散」についてはどうだろう。投票をした人には、何を基準に候補者や政党を選んだのかも聞いた。
すると「景気対策」「年金・社会保障制度」「消費税」と生活に密着した問題の解決を切望している様子がみて取れた。
このことからも、南教授の指摘があったように「経済状況を好転させなければ政権維持は難しい」ということが感じられるのではないだろうか。
選挙に行かなかった6人についても理由を聞いた。すると「支持政党・候補者がいない(4人)」と選んだ末の決断だった人のほか「行っても意味がない(1人)」という考えの人もいた。それ以外は、仕事で行けなかったのが理由だという。
加えて、新政権・新議員に期待することを自由に話してもらった。
消費税に関する話題が多くなった。中には増税分は社会保障費に充てるとしている消費税の増税が2017年4月まで延期になったことについて「せめて自分が死ぬまでに、これまでに払った分は還元してほしい」という切なる声があった。
また、世代を問わず「政治に何も望まない」という意見が目立った。
このほか、小さい子どもを持つ母親は育児環境の改善、求職者はセーフティネットの整備など身近な声を反映してほしいという声が多く聞かれた。
また、政治にはスピード感や正義をもって臨んでほしいという意見もあった。
取材を終えて
投票締め切り直後に当確が出た11区(横須賀市・三浦市)の小泉進次郎氏は「言い訳が許されない結果をいただいた。震災復興、経済と財政の立て直しができれば自民党の責任」と言い切った。
手放しに、めで「タイ」というわけにはいかない
横浜市民が心配する「一党独裁(正確には連立政権による)」の道を進むのか、多くの期待をかけてくれた国民の本当の願いをかなえるためにスピード感を持って取り組むのか。
15年続いたデフレという荒波を乗り越えることができるのか。政府のかじ取りを見守っていきたい。
―終わり―
とらおさん
2014年12月19日 09時23分
今回の結果で、孫の世代にはおそらく血が流れることだろう
横浜大好きくんさん
2014年12月17日 02時57分
今回の選挙は政策の民意を問うことができたのでよかったと思います。
Nicksさん
2014年12月17日 01時27分
横浜370万人に対するビアリング母数が少なすぎでは。投票率に関わらず選挙結果は地政や時代趨勢がよく投影されていて専門学として検証すると地域性や社会動態がよく反映されていると思います。選挙区や行政区単位で人口、職業分布、世帯構成、若年層が多いか、ファミリー層が多いか、高齢層が多いか、サラリーマン世帯が多いか、自営業者が多いか、古くからの人口か、最近人口集積が進んだ新興住宅地域か、市内通勤通学が多いか、昼間人口の市外流出が多いか、様々なファクターが凝縮されているようにみえます。そういう見方をすると地域の特色がよく見えてくるし、地域ごとの有権者の要望がどのようなものか見えてきますね。今後の客観性をもちながら踏み込んだ取材に期待します。