三崎港付近にあった幻の「マグロード」はどこへ?
ココがキニナル!
以前、三崎港に行ったときマグロードという通りがあったんですが、最近同じ場所に行ったらなくなってました。当時は「マグロード」と看板も出てた気がしたんですが、調べてください。(きょろちゃんさん)
はまれぽ調査結果!
1985年に大沢屋スポーツ店の店主大谷さんが命名した。三崎銀座商店会・入舟すずらん通り商店会・日の出通り商友会の愛称だったが看板はもうない
ライター:細野 誠治
マグロードを探せ! Part2(マグロ実食編)
事務局長に商工会議所、街の古写真を収集されている方に聞いても、当時のマグロードの看板のあったころの名残りは見つからなかった。
がっかりと肩を落として匡子さんの元へ行くと・・・
「マグロードの看板があったころのものが見つかった」と嬉しいお知らせ。
どこですかっ!?
「こっち、こっち・・・」
えーーーーーっ!!
秋本さんのお店、嶋清の外壁とエアコン室外機の間に「すっごく無造作」に丸い看板が。
マグロードの看板と同じころに掲げられていたものだそう
間違いなくマグロのイラスト
「海が見える三崎 歴史の散歩径」
「マグロード」という文字は入っていないものの、同じころに取り付けられていたもの。
「すっごく無造作」過ぎたんで秋山さんに言う。
ちゃんとしまっておいて下さいよ、盗まれちゃいますよっ。
「分かった、しまっとく」
本当ですよ?
丸1日かけてキニナル投稿をいただいたきょろちゃんさん思い出の看板を探したが、そのものズバリは見つけることが叶わなかった。(同時期のものはあったけど)それでも探す過程で三崎の歴史、3商店街の変遷をチラリと伺うことができた。
・・・と、記事を締める前に、せっかく三崎に来たということでマグロを堪能しよう。場所はもちろんマグロード(日の出通り商店会)のお店へ。
三崎の超・超有名店、創業1970(昭和45)年「くろば亭」
・・・だ、そうです
元々、地元料理だった「マグロの兜焼き」を全国に知らしめたお店。
テレビや雑誌で見たことあるという読者さまはきっと、こちらのお店だったと思います。
カウンター10、お座敷席30の40席
土日祝日ともなると約2時間待ちは当たり前。筆者は平日の午後、昼時のピークを避けて入店。雨ということもあり、ゆっくりと堪能できた(よしっ!)。
筆者が頼んだのは定食と単品の1番人気メニュー。
まぐろ漬けトロ天丼、1620円
鮪カルビ焼、1080円
いただきまーす(自撮り失敗ショット)
漬けマグロは肉厚で上品な味付け。そして漬けながら新鮮なことが分かる。口に入れると「良~いお刺身!」って理解できます。
マグロの天ぷらはこんなにデカい
この天ぷら、サクサクで味しっかり。漬けマグロと交互に食べれば対比でその都度、新鮮に美味しく堪能できます。
で、細野的オススメは鮪カルビ焼。すっごく美味いです! 牛肉のそれと言われて信じる人もいるくらいのもの。甘辛タレが本当に凄い。クドくなくサラリなのでパクパク食べちゃいます。薬味の「唐辛子味噌」を付けるとさらに食が進みます。
訪れたら絶対!
記事を書いている今でも思い出すと涎が・・・。
2時間待っても全然、余裕なお店です。ここは是非ぜひ!
と、ここでサービスのお刺身が
お昼時にタマ~にサービスで出るそうで、この日は当たり。
左からアジ(東京湾)、メジナにタコ(城ヶ島)にサワラ(相模湾)とすべて三崎港で水揚げされたもの。
2代目の山田拓哉さん、42歳
「ウチはすべて三崎港で上がったものをお出ししています。三崎というと、まずマグロというイメージですが、(三崎は)東京湾と相模湾の船が入るのでいろいろな魚が新鮮で本当に美味しいものがそろうんです」と拓哉さん。
地産地消。写真に見えるメモは三崎で揚がったことを示す
ここでお店にいらっしゃるほかのお客さんにも聞いてみよう。
平塚からお越しのお嬢様方
平塚から来た5名は月に一度「美味しいものを食べる会」の皆さま。三崎と言ったら、くろば亭!」ということでご来店。
この日はチャッキラコを見て、ぶらぶら散策、くろば亭でご飯を食べてこれからお土産を探すそう。
この通り、マグロードって呼ばれているんですがご存じでしたか?
この質問、ポカーンとされてしまった(失礼しました)。
取材を終えて
三崎の街は「マグロの街」。それは港から水揚げされるマグロで有名になった。しかし今は水揚げが減ってしまった。このままでは街が廃れてしまう。
そこで三崎の飲食店が力を合わせてさまざまな料理を作り、アピールして今に至っているそうだ。
マグロが水揚げされる街から、美味いマグロ料理が食べられる街へと変わったのだ。食材は地場のもので、間違いがなく新鮮。美味しさは絶対だ。
メバルの唐揚げ。くろば亭、2番人気の品
マグロードという看板は、もう無いものの通り全体、街全体で「マグロの美味しさ」を発信している街です。
横浜から京急線に乗って50分。歴史散策するも良し、美味しいマグロを堪能するも良し、な街だと思います。
そして最後に、マグロードを散策中にメインストリートから伸びる小さな路地に、あの看板を発見しました。
マグロードの名残り
それではこの辺で。
― 終わり―
菓子の老舗 嶋清
〒238-0243 三浦市三崎3-4-13
電話:046-881-2036
営業時間:9:00~18:00(水曜定休)
榎本商店
〒238-0243 三浦市三崎3-3-2
電話:046-881-3505
営業時間:10:00~18:00(水曜定休)
杉山洋品店
〒238-0243 三浦市三崎2-11-6
電話:046-881-3363
営業時間:10:00~18:00(水曜定休)
くろば亭
〒238-0243 三浦市三崎1-9-11
電話:046-882-5637
営業時間:11:00~20:00(水曜定休)
URL:http://www.kurobatei.com
yu_yu_toさん
2015年01月24日 05時45分
私の家は生物が食べれないのですが、長男だけ食べれるので(赤身のみ)ドライブがてらよります。商店街とまで言えませんが、そこにあるお肉屋んのコロッケとメンチは絶品です。昔ながらのコロッケ甘い味、メンチのジューシーさ!魚の苦手な方はこのお店へ!揚げたて食べれますよ!
福三さん
2015年01月23日 07時22分
三崎のまぐろが有名になってから、どの店も楽に1000円超えしちゃって、足が遠退いてしまいました・・・
マイクハマーさん
2015年01月22日 12時40分
ドラマ「泣くなはらちゃん」でちょいちょい出てきた所ですね。