横浜新道の三ツ沢入口に謎の「使っていないトンネル」があるって本当?
ココがキニナル!
横浜新道の三ツ沢の入り口を入ってすぐに保土ヶ谷トンネルがありますがなんで真ん中のトンネルは使ってないの?しかもなんで真ん中だけ小さいの?(はたぼーさん、たかちんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
謎の「使っていないトンネル」は、車線拡張工事の際に残った以前の「上り線トンネル」。現在は使われていない。
ライター:クドー・シュンサク
真ん中の小さい旧保土ヶ谷トンネルの諸々の理由
横浜新道、保土ヶ谷トンネルの簡単な工事概要から。
住宅が多く、丘陵地の直下トンネルのため画期的な工法が
上りと下りで4車線だった旧保土ヶ谷トンネルこと現真ん中の小さいトンネル。
膨大な交通量を確保しながら、丘陵地から土被り(どかぶり:トンネル上の土の厚さ)が薄いうえに、上下線のトンネルがかなり近接する難工事になり、当時では日本初となる「NEW PLS工法」が採用されたという。
工事図とともにその内容を。
1 まずは上りの新しいトンネルを作る
2 それが終了すると新しいトンネルを上り線として
3 旧上りトンネルを下り線として使用し旧下りトンネルを3車線に拡幅する
4 そして完成
図の真ん中、旧上りトンネルであり、第3ステージで旧下りトンネルの役割を果たしていたのがキニナル真ん中の小さいトンネル。
現在残っている理由は「なくすものでもありませんし、今まで膨大な交通量を支えてきたトンネルなのでそのままにしているといったところでしょうか」と中沢副所長。
現在は何に使用しているでもなく、その姿のまま残されている。
それでは見に行きます
保土ヶ谷トンネルの真ん中の小さいトンネル。
よろしくどうぞ
京浜管理事務所からは車で20分。立ち入れない場所なので、車の中から撮影をすることに。
移動車中では、中沢さんのスタッドレスタイヤの面白い話を伺ったり、ライターという仕事についていろいろ質問をしてくださって、はまれぽについて興味を持っていただいたりしました。
近づいてきました
現在、旧保土ヶ谷トンネルこと「真ん中の小さいトンネル」は、5年に一度点検をしているとのことだが、過去にはごみの不法投棄が多く、ちょっとした問題にもなったという。
近ごろでは不法投棄や心無い落書きがあり、中沢さんは「いたずらに高速道路内に入るのは非常に危険な事なので、ゼッタイにやめたもらいたい」と、迷惑行為の横行をどうにかして食い止めたいと話していた。
「そろそろですよ」と声がかかる
それでは旧保土ヶ谷トンネル、真ん中の小さいやつ。
けっこうなスピードなので、写真ではなく動画で。
6秒あたりから見える小さい方。
当時の工事を振り返る中沢さんは「住宅が多くある地域ですので、完成後も含めて騒音などに関する環境対策が大変だったと聞きました。また、1日10万台の車を通しながらの工事だったので、最新の注意を払いながら工事を進めていたようです」と話してくれた。
現在の保土ヶ谷トンネル内
それでも中沢さんは「本当に、地域の方々の理解と協力があっての工事の成功だったようです。道路工事はご迷惑をおかけすることもありますが、細心の注意と配慮を考えて行っていますので、今後とも何卒ご理解とご協力のほど、よろしくお願いします」としめていただきました。
ありがとうございました
旧保土ヶ谷トンネルこと、真ん中の小さいトンネル。
中を見てみたいという方は数多くいらっしゃると思いますが、諸事情からなかなか難しそうな現状でした。
取材を終えて
旧トンネルは皆さんキニナルところだとは思いますが、くれぐれも、脇見運転にはご注意くださいと、中沢さん。
近くで見ると、確かにキニナルトンネルでした。
―終わり―
XXXXさん
2018年02月06日 18時25分
最新の注意→「細心」ですね。直したらこのコメントは削除してください。
Michさん
2016年06月16日 17時50分
今のトンネルができる前まで、新道全域で「原付バイク」も通行できました。夏は原チャリで湘南まで遊びに。当時から一般車とは速度差があり道幅も狭く怖かったけどね。
やっちまったさん
2015年03月01日 17時35分
下り線の追い越し車線でトンネルに入った直後に右後ろを振り返ると、昼間なら旧入口からの光で旧道が見えます。またトンネルの上の「峰岡三丁目公園」には、トンネル拡幅ではずされた、下り線入口についていた銘板が置かれていますよ。