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TSUTAYAのサービスを横浜市が活用!? 「ヨコハマ寄付本」について教えて!

ココがキニナル!

「ヨコハマ寄付本」という取り組みが横浜市社会福祉協議会(市社協)とTSUTAYA横浜みなとみらい店の連携で開始されたとのこと。どんな仕組みでTSUTAYA側の思惑は?(brooksさん)

はまれぽ調査結果!

中古本買取・販売サービスを活用し、在庫を充実させたいTSUTAYAにもメリットが大きい寄付システムだった!

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ライター:楪 ゆう子

「寄付本」が始まったきっかけとは?



こんな目からウロコの画期的な寄付システムが始まったきっかけは?

TSUTAYAカンパニー都心フラッグシップ直営部TSUTAYA横浜みなとみらい店担当の早田幸司さんと、社会福祉法人横浜市社会福祉協議会(以下、市社協)コーディネーターの舟田泰久(ふなだ・やすひさ)さんにお話を伺った。
 


横浜市ボランティアセンターのキャラクター「ボラちゃん」と共にインタビュー


「実はこのヨコハマ寄付本について投稿されているのを知っていて、取材が来るのをずっと待ってたんですよ! 本当にありがたい限りです!」

とのっけから熱く語ってくれた舟田さん。
昨年3月にはまれぽ読者からの投稿を発見し、ずっと見守ってくださっていたのだとか。
 


コーディネーターの舟田泰久さん


続けて寄付本の成り立ちについて語ってくれた。

「最初にTSUTAYAさんからお話をいただいたのは、もう一年半以上前になります。『寄付本』は福岡県のTSUTAYAさんとNPO団体が協力して試験的に導入したシステムだったのですが、そこでの成功を受けて、横浜でもできないかと。TSUTAYAさんの社会貢献活動に対する想いが最初にあって、それに私たち市社協が加わった形ですね」

市社協はもともと寄付を受け付けており、集まった寄付を地域の福祉に還元していく、または間を取り持つ役割を果たす存在だ。
 


TSUTAYA横浜みなとみらい店担当の早田幸司さん


TSUTAYAの早田さんも「市社協としては寄付金が集まります。TSUTAYAとしては、2010(平成22)年から始まった中古本の買取・販売を行う『ecobooks』のPRにもなり、本来なら捨てられてしまう本まで集まるため在庫が充実して顧客満足度につながります。また、店舗側としては、余過剰商品も寄贈できますから、値がつかないものも廃棄せずに再利用できます。みんなにメリットがある取り組みとして提案させていただきました」と言葉を継ぐ。
 


ゲームソフトや中古ゲーム機も同様だが、故障などないか動作環境に注意
 

子ども向けの作品もたくさん集まる


実際に「ヨコハマ寄付本」を通して集まった、商品としては流通できない本や在庫がダブついている本は、TSUTAYAがキッズ向け、シニア向けといったセットを作り、西区を中心に地域の福祉活動拠点に寄贈。現段階での実績としては「西区地区センター」「フリーフラット野毛山」「高齢者福祉施設・野毛山荘」「サロン・ばあばの家」といった施設に配布している。
 


横浜サンタプロジェクト・ヨコハマ寄付本特別企画「BOOK ブックMarket」


また、こうした商品化できない本を活用したエコイベントも積極的に実施している。

2014(平成26)年12月には、パシフィコ横浜円形広場で開催されている恒例のクリスマスイベント「横浜サンタプロジェクト」に、ヨコハマ寄付本特別企画として参加。「BOOK ブック Market」と称し、中古本の物々交換会を行った。

以降も、株式会社イベントコミュニケーションズとTSUTAYA横浜みなとみらい店との共催により、住宅展示公園での「BOOK ブック Market」を定期的にオープン予定。2015(平成27)年2月15日(日)もtvkハウジングたまプラーザで開催し、たくさんの親子が参加した。
 


住宅展示公園などで好評の「BOOK ブックMarket」


さらに、株式会社野毛印刷社がデザインした「寄付本回収BOX・回収くん」を公共施設や協力企業のオフィスに設置。一定数以上集まると、TSUTAYA横浜みなとみらい店が回収するシステムだ。贈与承諾書は設置主が用意するため、本の持ち込み主の手続きはゼロで気軽に利用できる。受領書が不要で、査定金額が不明でもかまわない方におすすめ。
 


大きな口で本をパクパク食べちゃう!? かわいい回収くん


現時点での回収BOX設置場所は、横浜市ボランティアセンター、各区社会福祉協議会(7区)、葛が谷(くずがや)地域ケアプラザ、横浜市野毛山荘、ウィリング横浜、西区地域子育て拠点「スマイル・ポート」、よこはま市民共同オフィス、株式会社野毛印刷社、株式会社マインズクリエイトとなっている。設置協力企業も随時募集中なので、興味がある会社はぜひ問い合わせてほしい。もちろん、学校や自治体などでも設置は可能だ。
 


都筑区・葛が谷地域ケアプラザで集まった寄付本234冊


実質的には2014(平成26)年6月から本格スタートした約半年間の取り組みの結果、2015(平成27)年1月末までの寄付本総受付数は4013冊、TSUTAYAによる査定買取後の寄付金額は9万3863円となった。金額としては大きく感じられないかもしれないが、不特定多数の市民から寄せられる寄付としては、たしかな実績である。

現在の利用者は50代以上の年配の方が多いため、買取希望のものはほとんどが書籍。思いがけないプレミアもののお宝本が混じっているケースなどもあるとのこと。だが、老若男女が利用するTSUTAYAで「ヨコハマ寄付本」を受け付けることで壮年層や若年層など幅広くこの制度が浸透していけば、ゲーム機本体やゲームソフトなども活発に流通していくだろう。
 


ニンテンドーDSやPSPもお待ちしています


市社協の舟田さんから最後にひとこと。

「『ヨコハマ寄付本』は、最近よく聞くキーワードであるところの『ファンドレイジング(民間非営利団体が活動のための資金を個人や法人、政府などから集める行為)』のひとつと言って良いと思うのですが、この取り組みのいいところは、誰も無理せずに実現できているということなんです。TSUTAYAさんは既存のルートを使っているのでなんら新しい作業が発生しておらず、市社協としてはもともと寄付文化を広げていかなければいけないという使命がありますから。<本で寄付ができる>そして<地域の活動にお金が流れる仕組み>のひとつとして、最強のタッグになりました」

「寄付」のイメージの堅苦しさや面倒さを払しょくし、誰もが気軽にイイコトできてしまうこの取り組み。横浜市内外はもちろん、全国に広がっていってほしい。

とりあえず筆者も、また新たに自宅から寄付できる本を探すぞ~!
 


「NO1接客術」もあきらめたらしい




取材を終えて



欧米では、高所得者だけではなく低所得者も地元の教会やNPO活動などにこまめに寄付をしていることから、寄付が日常生活に溶け込んでいる様子がうかがえる。しかし日本では、大きな災害時以外の日常の中では、あまり一般市民が寄付をする習慣は根付いていない。

これを文化や税金制度の違いとあきらめずに、日本人にあったやり方で新しい寄付文化の醸成を試みる横浜市社会福祉協議会とTSUTAYA横浜みなとみらい店のチャレンジに感銘を受ける取材だった。

こうしたムリなく稼働し続けられる「善意の循環システム」が全国で誕生し、確立されていけば、さまざまな問題解決の一助となるのではないだろうか。


―終わり―
 

TSUTAYA横浜みなとみらい店
http://store-tsutaya.tsite.jp/storelocator/detail/1764.html

横浜市社会福祉協議会
http://www.yokohamashakyo.jp/index.html

ヨコハマ寄付本
http://www.yokohamashakyo.jp/yvc/kifubon.html 
 

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  • CCC(TSUTAYA)は何処かの市立図書館の運営を受託したものの、結局は古本等をグループ内企業から調達して陳列等、自社メリットを最優先として公立図書館としては相応しくない施設になっているとの報道を目にした事がある。我が横浜市でも・・・市立図書館ではないものの、類似のシステムで表面上だけのメリットだけになっていないのか心配だが。別の方のコメント「受領書の送付費用は???」と同様に、裏のデメリット有無も明確にして欲しい。

  • 30円の寄付金に対して、後に受領書が送られてくるなら、郵送料のほうが高くて役に立ってないと思うけど。横浜市社会福祉協議会が負担していないことを願います。

  • 横浜市立大学も同じようなことをしています。市大に古本を寄付し、市大がそれを古本業者に売り、売り上げは大学の研究などに使われる。自分が寄付したお金が何に使われるのかはっきりしているのはいいですね。

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