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倉庫の中で撃ちまくれ! 西横浜の自動車修理工場わきにある「シューティングレンジ」に突撃!

ココがキニナル!

保土ケ谷にシューティングレンジが出来るみたいです。競技では無く趣味のガスガンを撃つ場所というのは珍しいと思います。(秋沙さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

2014年5月誕生のシューティングレンジ「Rogue Village」はスタッフが手作りで完成させたエア&ガスガン愛好家の“たまり場”。エアガンのメンテナンスも依頼可能

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ライター:大野 ルミコ

初心者3名、シューティングにチャレンジ! さて、その結果は!?



一通り、お話を伺ったところで、全く射撃経験のない我々一同、永川さんのご厚意でシューティングを体験させてもらうことになった。ちなみにこのシューティングレンジの利用料金は1時間500円。エアガンを借りる場合はプラス200円。とにかく安い!

ここで登場したのがレンジ・インストラクターのノヴィさんこと稲垣弥(いながき・わたる)さん。エアガン歴3年程度ながら、サバイバルゲーム上達のための「タクティカルトレーニング」にも参加、その技を競うサバイバルマッチでも好成績を出しているという強者だ。
 


にこやかな笑顔とは裏腹に、服装からして「強そう」なノヴィさん

 
早速、銃を――と、エアガンに触れようとする前に、永川さんから「必ずゴーグルを着用してください」との声がかかる。ここで貸し出しているレンタルガンで使用しているのは「0.20グラムBB弾」。直径6㎜と小さく跳ね返りも強いため、弾が目に入らないようにシューティングスペースではゴーグルを着用するよう、利用者にも厳しく注意を促しているという。
 


ということで、筆者もゴーグルを着用
 

若葉マーク・佐藤もゴーグル装着。なかなか似合ってますな

 
射撃に入る前に、ノヴィさんからレクチャーを受けたのはエアガンの「安全装置」について。今、エアガンは人に危害を加えることがないよう「0.20グラムBB弾、初速99メートル未満」など、そのジュール(パワー)は厳しく制限されている。

「とはいえ、至近距離で弾が当たればケガの原因にもなりかねません。危険が生じる可能性があることを意識してほしい」と永川さんもノヴィさんも声をそろえる。
 


まずはエアガンの安全装置について詳しくレクチャー
 

撃たない時は常に「S=Safety」にレバーを合わせておくことが大切だという

 
エアガンには必ず「安全装置」が付いている。レバーを動かして撃たない時は「S=Safety」、射撃する時だけ「F=Fire」に合わせる。ノヴィさんいわく「撃つ時以外はSafetyにしておくクセをつけることが大事」だという。レバーをSにしておけば、万が一、間違って引き金を引いてしまった時も、弾が発射されることはないからだ。

また「引き金に指をかけるのは撃つ時だけ。時々持ち運ぶ時などにも指をかけている人がいるが、それも気づいたときには注意するようにしている」と永川さん。さっきのゆるい雰囲気とは一変、安全管理は徹底している。そうやって愛好家が「気持ちよく集まれる場所」を維持しているのだろう。
 


安全管理について語るお二人の顔は真剣そのもの

 
今回、筆者がお借りしたエアガンは、ガスの圧力を利用して弾を発射する「ガスガン」。本来は液体ガスを抽入してトリガーを引くのだが、ここではエアーコンプレッサーから送られる空気によって射撃することができる。その点もここ「Rogue Village」のウリの一つだ。
 


このケーブルをガスガンに接続。圧縮した空気によって射撃する。連射も可能だ

 
永川さんも「ガスガンは気温によって性能差が激しくて、寒い時にはほとんど使えないというデメリットがあります。でもここはエアーコンプレッサーから送られてくる非常にきれいな空気を使いますから、マガジン内を痛めることなく楽しんでもらえるはず」と胸を張る。

・・・ということで、筆者もガスガンを接続し、いよいよ実射!
 


マガジンにケーブルを繋いだら、上部のスライドを引き、弾をセットする
 

上部後方の凹部(リアサイト)の中心に前方の凸部(フロントサイト)を合わせる
 

とりあえず大きめの的を狙ってみる。ここで安全装置を外し、発射!

 
引き金を引いたとたん、手に軽いショックを感じると同時に乾いた金属音が響いた。無難に大きな的を狙ったこともあって見事に命中したらしく、板がゆらゆらと揺れている。

・・・なんだろう、なんだか無性にスッキリした気分だ。

試しに今度は大きな金属の的ではなく、その下に置かれた小さな人形たちを狙ってみる。照準を合わせようとするのだが、しっかり握っているつもりなのに手ブレがひどくてなかなか難しい。最初に撃った1発は惜しいところで外れてしまった。
 


思わずムキになって射撃を続ける筆者
 

おおっ! チャレンジ2発目で命中!! これはうれしい・・・

 
まさかまさかの2回目で小さなアーミー人形を射撃! 「もしかして私って筋がいい?」と、有頂天になってみたりする。それにしても初めてのエアガン・・・この爽快感はなんだろうか。もっと上達したらかなりのストレス発散になるのではないかと思ったりもする。
 


「こういうのは苦手で・・・」とちょっと怖がっていた佐藤も初射撃! 

 
レクチャー中、照準の合わせ方に悩んでいた佐藤に、永川さんはレーザーで照準位置がわかるタイプのエアガンを貸してくれた。このタイプは狙いが定めやすいだけでなく「手ブレをしているのもひと目で分かるので“手ブレしない握り方”をチェックするのに役立つ」という。

レーザーが照らし出すポイントを合わせて射撃! 佐藤もなんだか楽しそうだ。
 


そしてそして・・・あのルパンも使っていた「ワルサーP38」も登場
 

ワルサーP38を撃つ山岸。なんか女スナイパーの雰囲気たっぷり・・・

 
三者三様、それぞれ全く違うエアガンを撃たせてもらったが、終わった瞬間、口々に飛び出したのは「ヤバい! 楽しい!」というセリフ。ここは手ぶらで来てもエアガンをたった200円で貸してもらえるし、シューティングレンジでちょっと一撃ち――思わずハマってしまうかも。



「Rogue Village」に集まる、ちょっぴり“愉快な仲間たち”



2016年5月にはオープンから2周年を迎える「Rogue Village」。今回、レクチャーをお願いしたノヴィさんたちレンジ・インストラクターのほか常連客など、今では週末を中心に、永川さんいわく「射撃台に入りきれないほど」の人が訪れる、まさにエアガン愛好家の「溜まり場」へと成長した。

シューティングを楽しむ人はもちろん、永川さんに自身のエアガンの調整やカスタマイズをお願いする人も増えているという。中には買ったままの箱をそのまま持ち込んでグリスアップ(潤滑剤を補給すること)を依頼する――なんてケースもあるのだとか。
 


これもお客様からの依頼品。こだわる人はパーツ全部をカスタマイズするという

 
もちろん、多くの利用客が集まるようになっても、施設自体のカスタマイズはまだまだ進行中だ。最近はタイムトライヤル用のタイマーも設置。それを使って、店のエナジードリンクを賭けたシューティング大会を開くこともあるという。
 

こんな感じで5枚を撃ち抜くスピードを競ったりもするという

 
また、時にはシューティングそっちのけでバーベキュー大会を開いて盛り上がったり、ごくまれに近辺を流れる帷子川沿いを守るご当地ヒーロー「帷子戦士デザイヤー」がフラッとやってきたり――本当にいろんな人が集まる不思議な空間だ。
 


取材と聞きつけやってきたデザイヤー。地域のイベントに多数登場しているという

 
「基本的にここはとても自由な場所。連射する電動ガンも本当は禁止だけど、ほかにお客様がいない時に相談されればOKする時もあるし、的も“自由に動かしていいですよ”って言っています。飲食も喫煙もOK。一言でいえば本当にゆるいと思います」と語る永川さん。

でもその一方で「自由の意味をはき違えないでほしいとも伝えている」という。条例違反のパワーを持ったエアガンを使っていないか、きちんと安全対策を守っているか、そしてモラルを守ってシューティングをしているか――その管理は本当にしっかりと行っている。
 


利用者が皆マナーを守って利用してこそ、成り立つ場なのだ

 
「公共の場でエアガンを撃ったり、違法に改造したエアガンで事故を起こしたり――正直、そういった事例は僕らにとって迷惑なことでしかない」と永川さんもノヴィさんもキッパリ言い放った。一部の人たちのせいで、エアガン愛好家全員が「マナーがない」「常識がない」と思われるのは許せないといった感じだ。
 


条例を守り、専用のスペースで楽しむ分にはもちろん何の問題もない

 
「自分が好きなことだからこそマナーは守らなければいけないと思うし、法律をしっかりと守って事故を絶対に起こさないように注意していきたい」と話した永川さん。それまでゆるーく流れていた空気がピリッと引き締まったような気がした。



取材を終えて



帰り際、永川さんに「今後、このRogue Villageでやりたいイベントなどはありますか」と聞いてみた。すると「お客さんと一緒にグアムで本物の銃を撃つ、そんなツアーを企画してみたいですね」との答えが。
 


高い安全意識は本物の銃を触ったことのある経験からきているようだ

 
「ここに来る人たちのほとんどは本物の銃に触ったこともないんです。だから銃はおもちゃでしかないと思っている。でも本物の銃はまさに人も殺傷できる。手にした瞬間に“これはおもちゃとは違う”って感じます。その緊張感を知ってほしいなと。その経験があれば、エアガンを扱う時の安全意識も変わると思うんですよね」その理由を語った永川さん。

かつては事件・事故のニュースも頻発していたエアガン。そのため正直、筆者の中でもエアガンに対するイメージはあまり良いものとは言えなかった。しかし、永川さん、ノヴィさんの話を聞くにつれ、自分の中での“負のイメージ”はどんどん払拭されていった。

ぜひ、引き続きゆるーく頑張ってほしい・・・心からそう思う。


―終わり―
 

取材協力
シューティングレンジ Rouge Village
住所/横浜市保土ケ谷区新井町45-1
電話/045-371-4577
営業時間/月、水、木、土は午後3時~、日祝は午前11時~。金曜日は完全予約制
定休日/火曜日(その他不定休有。来店時は電話にて営業日を要確認)
URL/http://roguevillage.blog.jp/
 

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  • 周辺の評判もよくなくてこの後あっという間に移転したよね

  • ここはバスの車窓から見てて只の廃工場跡(失礼)だとばかり思っていたので、びっくりしました。今度バス乗った時は「ここがあのお店かぁ~」と思いながら見てみます。

  • ガスガン、高校時代にはまりました。S&WのM29やベレッタM84(M92ではないですよ~)、COLTのM16が好きでした。当時、記事のようなお店があったとしても行ける年令ではないため、室内で撃ってはBB弾を拾ってましたな~。一部マニアな表記は悪しからず。

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