横浜でやたら見かける怪しい看板「きぬた歯科」の正体は?
ココがキニナル!
多摩地区でよく見かける「きぬた歯科」の看板、最近綱島や東神奈川など横浜市内で見かけるようになりました。まさかの横浜侵略・・・?看板のおじさんも顔が違う気がするし、整形?一体誰なの?(mirryさん)
はまれぽ調査結果!
横浜にある「きぬた歯科」院長は、八王子にある「きぬた歯科」院長の兄。両者は別の歯科医院で、看板にある顔はそれぞれの院長のもの!
ライター:大和田 敏子
都筑区、鴨居駅近くにある「きぬた歯科」へ (つづき)
鴨居のららぽーと付近の看板。文字だけのシンプルなものもある
「もともと、基本的には看板を増やす予定はありませんでした。しかし、看板の広告会社やビルのオーナーなどから依頼があり、それにつきあう形で今があります。今後もそのような形で、気に入った場所であれば増やしてもいいと考えています」と院長。
現在は、大小合わせて20~30個の看板があり、その6~7割が顔写真の入ったものだという。ちなみに、八王子のきぬた歯科は、横浜の評判を聞いて看板をつけるようになったそうだが、こちらは今や100以上の看板がある。
やはり顔写真の入ったものが多い。こちらはJR小机駅近く
顔写真が入っている看板が多い理由を伺うと「インパクトがあるから」とのこと。顔写真は人の目線を感じるので、かなり多くの人が看板に目を留めるという。
青葉区役所前のもの。口元だけの写真もかなりのインパクト!?
「看板は出す以上、デザインにはかなり気を遣うし、ほかの会社がどんな看板を出しているかも気になりますね」と言い、色使いや文字にも気を配っている。
「お年寄りにも優しく、分かりやすい看板にしたいと思っています」と見やすさ重視だ!
7月27日の取材前日に設置したという看板。横羽線の東神奈川あたりで見える
こちらの看板、電話番号さえも書いていない。なんという大胆さ!
「情報量が多くても見てもらえない。今は名前だけ知ってもらい印象に残れば、ホームページを見てもらえますから」と院長は話す。
JR横浜線沿線の駅から見える場所にも、多くの看板を設置。また、横浜線の列車内でも、紹介ビデオを流しているという。
こちらはJR菊名駅。ホームから、看板がはっきり見える
「COCOAR2」というアプリと連動し、情報を見ることもできる
看板掲載の費用は、1つあたり年間10万円から100万円。ちなみに、一番高い看板は、新横浜駅構内のものだという。
「年々、みんなに健康になってほしいという気持ちが強くなってきました。たくさんの患者さんに私たちの医院を知っていただいて、良い治療を受けていただけたらと思っています」と院長。
また、町田市には、八王子と横浜の医院の両方の看板がある。
町田市にある、横浜のきぬた歯科の看板。JR横浜線成瀬駅ホームから見える
こちらも同じ町田市内。西八王子にあるきぬた歯科の看板
互いの医院でエリアを分けることはせず、看板を出すことに干渉していないそう。そのことで、横浜の看板を見た人が八王子に行ったり、その逆もあったりと間違いも多いとか。
「弟の医院が一番のライバル。強力なライバルがいたからこそ向上心が生まれ、切磋琢磨しながら、より良い歯科医院にと考えてやってこられたのだと思います」と院長は弟の存在を語る。
両医院はライバルでありつつ、共同で大学の教授を呼んで、全員が集まる勉強会を度々行うなど、ともに知識や技術の習得に励んでいる。インプラント実績は、両医院が国内で1、2位を争うという。
実習風景。中央のマスクの男性の左が院長、右が弟さん
看板にフォーカスして話を伺ってきたが、話の端々から院長の患者さんに対する想いやインプラント治療についての自信が伝わってきて、きぬた歯科のことがどんどんキニナってきた。