浮島町の風って独特！

「浮島町公園入口」で下りた


赤丸のところが浮島町公園で、矢印は歩いたところ（Googlemapより）

　
まず、全然歩いている人がいない。しまった、それはそうだよね。だって工業地帯だからみなさんお仕事ですよね。
　

こちらのガソリンスタンドで店員さんに聞き込んだ

　
多分、噂を聞いた人はいるかもしれないけど、みなさん詳しい事は知らないんじゃないかなあ、と思い、俄然弱気になっていたが、店員さんは「ああ、知ってますよ。あそこの会社の人ですよ」と、道を挟んだ斜め向かいの建物を指さした。

なんとー！　あまりにもあっさりと有力な情報を入手できた！　「まあ噂なんですけどねえ。でもほかには聞かないしなあ、多分あの会社の人じゃないかなあ」と店員さん。

わあ、ありがとうございます！　思わぬ有力な情報にダッシュでその会社へと向かう。果たして、浮島町の唯一の住民に会うことはできるのか？
　

こちらがその会社

　
受付で今回の取材の趣旨を告げ、浮島町にお住いの人はいるか聞く。すると「確かに、1人住んでいる者がおります」と返答が！！　お会いして話を聞くことは可能かお伺いすると、その人物は仕事中だったため、後日折り返し連絡をもらうことになった。

うわあ、すごい！　お話聞けるといいなあ、と浮かれる一方で、もしかしたら我々が探している人物ではないかもしれない、という不安も出て来た。浮島町で暮らしているといっても、「人口1人」がその人であるとは限らないからだ。

ということでしばらく聞き込みを続けることにした。
　

ひとまず浮島町公園へと足を運ぶ

　
工業地帯にポツンとある、何とも味のある浮島町公園。ここには数人の人影があり、浮島町に住んでる人がいるか聞くことができた。
　

小さい池もあった！


カレイっ！

　
公園の釣りスポットで、こちらの大きなカレイを釣り上げた初老の男性は、大田区在住。5年間毎日のようにこの場所に釣りに来ているそうで、浮島に住んでいる人については「聞いたことが無いねえ。ここは工場地帯だしねえ」とのこと。

そうですか・・・この町にお勤めしてる人じゃないと、なかなか内情はご存じないかもしれないなあ。でもカレイ大きくていいですね！　タイとかも釣れるんでしょうか、いいなあタイ。

また、ほかの人にも聞き込み取材したが、噂自体を聞いたことがない、という人ばかりだった。一歩進んだと思ったらまた停滞・・・
　

歩いている人も居ないし by 編集部・小島

　
ぐるーっと町内を歩いてみたが、どこも企業の敷地が続いており、関係者以外立ち入り禁止だった。
　

何をつくってるんだろうなあ


私らは入れません


あの駅何！？

　
夜になると工場夜景が広がるこの町だが、時折砂埃や強い薬品の匂いが舞ってきて、住むのは難しいのでは、と思った。

この日は一旦引き上げ、先程の会社の人からの連絡を待つことに。
待機している間、浮島町に賃貸物件はあるか、不動産に問い合わせてみたが皆無だった。一般人が住める物件はなさそう。
　

線路わきに洗剤が落ちてた

　
で！　数日後、浮島在住の人物への取材交渉をした会社から折り返しのお電話が来た。しかし、ご本人から「プライバシーにかかわることでもあるので、取材を受けることは難しい」と回答いただき、直接会うことも、もう少し詳しい話を聞くこともできなかった。うーん・・・残念です・・・浮島唯一の住人にお会いできると思ったのに・・・。

ほかにも住んでいる人がいないか、浮島町の企業に片っ端から問い合わせてみたが、やはりどこもご存じない様子。

今回は現地で有力な情報をつかむも、それ以上の詳しい話を伺うことはできなかった。
しかし浮島町在住の人物がいることは確認でき、その人は企業の敷地内に住んでおり、町内に一般人が住める物件は無かった。浮島町の人口も変動していることから、将来この町に住む人が増え、いつか住人にお会いできる日も来るかもしれない！



取材を終えて

とても興味を持って進められたテーマでしたが、個人情報にかかわる取材でもあり、難しくもありました。


―終わり―