黄金町に変わった建物が!この街は何をしようとしているの?
ココがキニナル!
ここ数年、黄金町の雰囲気が変わり、見慣れないお店もあるのですが、何をしようとしているのでしょうか?(DIGさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
アートで街のイメージを変え、人の流れを再び生み出そうとしていた。
ライター:宮田 靖子
なによりも、まちが経済的に自立することが重要
それでは、「アートによるまちづくり」がどのように黄金町に浸透しているのか?
実際にアーティストや地域の方に話を伺ってみることにした。
インタビューに応じてくれたのは、ドイツのケルンでアーティスト活動を行っていた経験を持つ関本さん。
「ドイツにいた頃、作家がたくさん集まっているビルに住んでいました。作家が集まると、そこは、作品作りに良い環境になるんです。黄金町に来たのは、たまたま知人に黄金町のことを聞いたからですが、黄金町も作家が集まっていて、アートについて互いに議論できるところが面白いです」
関本幸治氏の作品 「DreaMachine(ドリームマシーン)」
http://kojisekimoto.web.fc2.com/
アーティストの活動拠点を置くような、新しい街づくりを行っていることに対しては、
「継続して欲しい。今借りているこのスタジオは横浜市の補助もあり安い利用料で借りられます。5~10年後に環境が良くなり、アーティスト以外に高く借りてくれる人に貸そうということではなく、ずっと存続するアート界隈になっていけばいいと思っています。それが文化芸術創造都市横浜であり、黄金町の街づくりだと感じています」
続いて、住民の声を聞いてみた。
谷口商店は主に落花生を扱う店で、100年前から初音町に店を構えている。谷口氏はこの街の変遷をずっと見続けてきた。
谷口商店店主、谷口安利氏
8年前からは街の浄化活動と防犯を目的として設立された“初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会”の副会長として、新しい街づくりにも積極的に取り組んでいる。
アートでまちづくりということについて、どう思われているのか谷口氏に尋ねてみると、
「アートで新しいまちをつくると言われても、最初はよく分かりませんでした。でも、いくら自分たちが地域再生を目指しても、具体的にどうすればいいか分からなかった。そこに横浜市から創造界隈形成事業の話が舞い込んだのです。困っていた時にタイミングよく横浜市がバックアップして地域再生を行うという話がきて良かった。アートという考えは良いと思いますが、街が浄化し、経済的再生ができればそれが一番良いですね」
黄金町の今後
空き家を活用し、アーティストの作品が展示される建物
取材を通して感じたことは、何よりこの街はこれから変わるのだということ。空き家となった建物にアーティストが住むことにより、空白だった場所が創造で埋められていく。アートが街を変えていくのである。黄金町の取り組みが成功し、街全体が巨大なアートセンターとなるためには、何より地域の人々とアーティストの方の協力関係が必要となる。
しかし、問題点も見える。現在は横浜市や京浜急行の協力の下、新しい街づくりが進められているが、強力なバックアップがなくなってしまったとき、果たしてこの街は再生できるのだろうか?
アーティスト関本氏の「継続すること」と、谷口商店の谷口氏がおっしゃっていた「地域の自活力」が今後の鍵となるだろう。
― 終わり ―
横国生の苦学生さん
2018年02月01日 18時14分
“随分と”様変わりしたなぁ。
熱烈餃子さん
2011年08月29日 19時38分
今はまだ試行錯誤の段階、いろいろ企画はしているけれどそれが実を結ぶかどうかはもう少し時間を経ないと分からない。