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横浜市営バスとそっくりなバスの正体とは?

横浜市営バスとそっくりなバスの正体とは?

ココがキニナル!

横浜市営バスにそっくりの横浜交通開発バス。市営バスと前面のエンブレムが違うが、そもそも何が違う?(まっくすさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

エンブレムがTDのバスを運行するのは横浜市交通局ではなく、横浜交通開発株式会社。局の外郭団体で、市営交通を陰から支える縁の下の力持ちだった

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ライター:田中 大輔

TDバスの正体は!?



おふたりは「交通局からの受託路線のほかに、当社の自社路線というものがあります」と言う。
その名の通り、頼まれて走っている路線ではなく、横浜交通開発が自分で持っている路線のことだ。これらは元々は交通局で持っていた路線だが、現在は委譲されて横浜交通開発のものになっている。

磯子営業所の61系統、70系統、117系統と緑営業所の100系統がその自社路線で、この4つの路線を走っているバスこそがTDバスなのだ。

 

ららぽーと横浜行きのバス停(100系統)には「横浜交通開発」の名前も書かれている
 

このTDバスは路線同様に横浜交通開発が所有しているもので、上記4路線でしか見ることも乗ることもできないという代物。法律上、交通局からの受託路線を走ることはできないからだ(逆に、交通局のバスを自社路線で使うのもダメ)。

 

 

バスの所属を象徴するヘッドマーク。勝手に入れ替えるのはアウト
 

台数で言うと、交通局がおよそ825台のバスを所有しているのに対し、TDバスは全部で14台のみ。14台の車体は交通局からの買い取りやお下がりではなく、横浜交通開発が自前で購入しているもの。走っている場所が限定されているから、その辺りに縁のない人は一生目にすることがないかもしれないほどの珍しさだ。

 

車内の液晶パネルにも「横浜交通開発」と書かれている
 

とは言え、自社路線も市営交通グループとして、バスのデザインなどは統一されている。
変えてしまうとかえって分かりにくくなってしまうため、自然とこのカラーリングになったのだとふたりは話してくれた。

利用する側はカラーリングと同様に、普通の市営バスと同じと思って差し支えない。
運賃も同じだし、定期券も使えるし、一日乗車券なども利用可能だ。サービス上では市営バスとなんら変わらないので、もし乗り込んだバスがTDバスだったとしてもご安心を。

 

横浜交通開発本社に置かれたTDミニバス。激レアな1台
 

ちなみに。
横浜交通開発は、2017年度で創業30年、バス事業開始から10年の節目を迎えた。
それを記念して、2017年12月に磯子営業所に納車された3226号車は、元々入っているブルーのラインを海の近い磯子営業所のイメージと捉え、そこに緑営業所らしさとしてグリーンのラインを入れた特別仕様。

 

これがその3226号車。2018年2月ごろから本格的にお仕事開始予定
 

車体後部には横浜の象徴、みなとみらいのラッピング
 

グリーンのラインがぐるりと一周。ほかのバスとの見分けは簡単
 

五輪仕様のナンバー。こちらは市営バスでも採用している車両がある
 

同社が所有する初のハイブリッド車で、車体後部のデザインラッピングや五輪仕様のナンバープレートが施された1台になっている。ただでさえ数の少ないTDバスの中で、さらにスペシャルなバスになっているというわけだ。



取材を終えて



TDマークの入った市営バスはニセモノではなく、市営バスや市営地下鉄をサポートする縁の下の力持ちな会社が運行するバスだった。
違う部分は、まさにヘッドマークくらいなため、なかなか気付かないが、一旦気が付くと余計に不思議に感じてしまう。そんな不思議なバスがTDバスの正体というわけだ。

 

 

横浜交通開発では自前の路線を増やす予定は今のところないそうなので、やはりこのバスが見られるのは限られた場所だけ。

なにしろバスなのでよほど好きじゃない限り、わざわざ乗りに行ったり、見に行ったりはしないだろう。でも、たまたま見かける機会があったら「ラッキー!」と思うとちょっと幸せな気分になれるかもしれない。


-終わり-
 
 

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  • この記事に関わらず、”よこはまいちばん”さんのコメントは個人の意見の押し付けで、この場でコメントされる内容ではないと感じます。
    少し調べて頂ければそれに至った内容とかすぐ解るのに、読んでいてとても腹立たしいです。
    文句を書く前に勉強して下さい。

  • 交通局と交通開発の2社(局)とで二重に同一(類似)業務を行うデメリットは少ないのでしょうか? 昨今でも一度は分社化をした臨港グリーンバス・神奈中各地域バス会社(1社統合ではないですが)・京急各地域バス会社などは、再び統合して元さやに。民営化・分社化が全てにおいて最善でもない事も気が付き始めた現在。再び交通開発のバス事業は交通局へ統合した方がベターだと強く感じています。

  • どなたかもおっしゃってるように天下………?!故になんだかモヤモヤが‥………

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