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帆船日本丸が20年ぶりに大改修!日本丸の船底とドライドックの様子を大公開!

帆船日本丸が20年ぶりに大改修!日本丸の船底とドライドックの様子を大公開!

ココがキニナル!

帆船「日本丸」が20年ぶりの大修理で、水を抜いて船底が見られるそうです。1月にある船底見学ツアーのレポをお願いします。(nobaxさん)

はまれぽ調査結果!

壁面は明治~大正の築造技術の変遷を残し、普段は水中に隠れている舵やプロペラ、船底を支える盤木など貴重な姿を特別に公開。ドライドックの様子が見られるのは2019年3月末まで!

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ライター:はまれぽ編集部

いよいよ帆船日本丸の船底に迫る!


 
では、お待ちかねの帆船日本丸の船底へ。

20年ぶりの大改修を迎えた日本丸は、船底中央を通るキール(竜骨)を支える24基のキール盤木(ばんぎ)と、5基の腹盤木(サイドを支える盤木)によって支えられている。排水を行う際は船底と盤木の位置を調整しながら、約5万立方メートル(オリンピックサイズプール約20杯分)の海水をゆっくりと抜いていくそう。
 


写真手前の小さい盤木がキール盤木、大きいものが腹盤木

 
今現在は日本丸専用の盤木だが、現役時代は船によって盤木を調整していたのだとか。
 


こんなふうに調整している

 
日本丸に関して言えば、船底についている「音響測深機(音の跳ね返りで水深を測る)」が盤木上に乗らないように位置の調整をしたそうだ。
 


写真上部の丸い部分が音響測深機

 
 
どんな修繕をするの?
 
ここでキニナルのは、どんな修繕を行うのかということ。

「日本丸は、頭部の丸くなった釘(リベット)で部材を結合させるリベット構造です。溶接が主流となった今、このリベット構造で修復できる技術をもった職人さんがいないため、現状に適した方法で修繕します」と飯田船長。
 


いくつもある小さな丸がリベット

 
通常は悪くなった外板は外して修繕を行うが、今回の修繕では悪いところは外から板を溶接して張り付けるそうだ。
 


みなさん興味深々!

 
それにしても、20年ぶりに顔を出した船底はとにかく汚れが目立つ。フジツボや海草、サビなどは高圧水で洗浄するそう。船底以外では木甲板やマスト(フォア、ミズン)のヤードを交換したり、船内を補修し、一連の船体補修が終了後に船全体の塗装を行う予定だ。

また帆船日本丸は、いつでも動く「生きた状態」で修繕するため、船尾の単板舵(たんばんかじ)も人力で動くようになっている。
 


通常は水中に隠れている単板舵

 
左右1つずつ設置されているブロンズ製のプロペラは、右は右回り、左は左回りに回ることで真っ直ぐ前に進むという。
 


左右でプロペラの羽の向きが異なる

 
飯田船長が説明してくれた中でも特に興味深かったのは、「ジンク(亜鉛)プレート」の話。

「性質の違う金属(亜鉛やアルミ)を取り付けて、守りたい船体の腐食を防いでいます。プロペラの近くについているのがそれです。溶けて減っていくものなので今回の修繕で対応していきます」

「そんな技術があったんだね~」と周囲からも感心の声が上がった。
 


青丸がジンクプレート(丸で囲っていない同じ形状のものもジンクプレート)

 
以上が、約50分間の見学会で見ることのできた1号ドックと帆船日本丸の船底の様子だ。何から何まで大きく、技巧的で、ただただ感動してしまった。

実際に市民見学会に参加された上野さん一家も、「感激しました。水の抜き方や盤木を安定させるための調整など、分かりやすく説明してくれたのでとても楽しかったです」と興奮冷めやらぬ様子。
 


写真左の旦那さんは同じような仕事をされていたそう

 
「はまれぽさん、いつも見てます!」と声をかけてくれた市内在住の男性は、「まさか当選するとは思いませんでした。スクリューや船底をたくさん撮影しましたよ!乗り物が好きで、普段乗れない乗り物だと更に嬉しいです」と立派なカメラを片手に話してくれた。
 


市内在住のせきてつさん

 
市民にとって、帆船日本丸は親しみのある船だ。修繕を終え、船齢100年に向けた新たな航海をスタートする日が待ち遠しい。
 
 
 

取材を終えて


 
この日対応してくれた横浜市港湾局賑わい振興課の担当者は、「先ほど、散歩に来られた方が『昔ここで働いていたんだよ』と思い出話をしてくださいました。改めて『帆船日本丸』と1号ドックが市民の方々にとって特別な存在ということを感じます。これからも日本丸を通して、日本における海運の歴史や造船技術、港への理解を深めていただけるよう、まずは無事に大改修を終えたいと思います」と話す。


施工期間は2019年3月29日まで、貴重なドライドックの様子が見られるのは今だけだ。
日本丸が横浜の海に戻る注水作業の瞬間も市民の方々が見られるようにお知らせをする予定なので、ぜひその様子も見届けてほしい。
 
 
ー終わりー
 
 

この記事どうだった?

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  • 犠牲防食に関する記述が書かれていて、表層的な記事じゃなくてとても興味深かったです。はまれぽ編集部さん、お疲れさまでした。

  • 今日(1/14)見学会に参加しました。飯田船長のお話が大変興味深く、50分があっという間でした。記事でもコメント頂いたように、注水作業の様子や、再び水に浮かんだ日本丸の姿を見られる時が楽しみです。

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